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一枚のデザイン画が本当にスニーカーになって大暴れするまで

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こんにちは!路地裏から失礼します、TAKEスカイウォーカーです。

この視点の私は、まだ2020年の12月を生きています。路地裏歩くの楽しいです。ところで、来年はいい年になりそうですか?そうですか。

目的地までまだ少しあるので話を続けますね。

2020年はいろいろありましたね。私も例にもれず、”おうち時間”が増えました。その暇を持て余して挑んだ企画をおぼえていらっしゃいますでしょうか? 

5/6~8/15の間の100日間、毎日スニーカーのカラーデザインを投稿する狂気の企画、「#ぼくのかんがえたスカイメダル」のことです。

インスピレーション元はあくまで私の脳内。「カフェ」や「キャンプ」などの日常モノから「赤べこ」や「薩摩切子」、「蔵(くら)」などの日本の伝統文化にスポットライトを当てたものなど、色々やりました。

実は制作にあたりマイルールがありました。それは「仮に発売されたら絶対自分が”買う”デザインであること」です。

どこの誰の目も気にしない、忖度なしの究極の自己満の世界がここに爆誕したのです。

そうして迎えた最終投稿。多くの方にスカイメダルのプレゼントキャンペーンもご参加いただき、大円団に終わったように見えたこの企画。

私の自己満は決して満たされてはおりませんでした。


冬の到来

100個のデザインを終えて私に残った感情。それは「実物欲しい」でした。

それもそのはず、絶対に買う!と志した100個を生み出したわけです。しかし手元には一足も無い。もどかしいの極みではありませんか?

しかし希望がないわけではなかったのです。

それがコレ。

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そう、このカラーデザインの企画は元々ミズノ公式が世間に投げかけた”おうち時間企画”。ここにあるように、「おっ!」と思われれば、デザイナーからコメントが来るってことになっていたわけです。そう”ワンチャンある”ってことです。←

100個のデザインが終わって、

夏が終わり、

秋が過ぎ、

冬が来ました。

・・・

・・・・・・


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音沙汰ねぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!!!!

まぁでもよく考えれば当たり前です。突然、100日連続でカラーデザインを仕上げて来る狂人にコメントするなんて企業としてリスクが高過ぎます。懸命な判断。むしろ企業としての信頼度が増しました←(?)

完全に絶たれました。本当に欲しい100個のデザインの具現化はマボロシとなってしまいました。


救世主の登場

TAKE「夢は幻に終わった」

高校球児が甲子園の砂を持ち帰る気持ちをなんとなく理解した2020年の冬。

奇跡が起きました。

まずはこちらをご覧ください。

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この気持ちイイくらいの二つ返事。

そう、コレは夢のスカイメダルを具現化してくれる救世主の言葉(返事)です。

噛み砕いてお話ししましょう。

私が今回、頼みの綱として相談したのが「JUNKYARD」さん。

言わずと知れたカスタムスニーカーの専門家です。

数々のカスタムスニーカーをこの世に送り出して来たJUNKYARDさんに今回の経緯と、実現したいことを2000字くらいのDM(←)にてご相談した結果、快諾!

その快諾文が先にお見せしたDMの内容です。

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こんなに心強い2行は生まれて初めて

しかし、初めて扱うモデルであることや、具体的なイメージがある場合は実際に相談しに来てもらった方がいいということで、店舗へ向かってる最中なのです。

ということで、つきました。高円寺にある救いの神殿「JUNKYARD」です。

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早速入店です。

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TAKE「こんにちは〜。あ〜救世sh、、、間違えた、城所さん!今日はよろしくお願いします!」

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紹介しよう!城所(きどころ)さん↑|今回、小生のために唯一無二のスカイメダルの具現化に協力してくれる日本の宝

TAKE「早速なんですが今回、城所さんに相談したいのがこのデザインのスカイメダルでして・・・」

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そう、今回の具現化にあたり100のデザインからチョイスしたのはコレ。何より全てはこの「001」から始まりました。このモデル抜きこの具現化は語れない。

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さらに、カスタムの素体となるスカイメダルはシンプルな物を用意。

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ここから神・城所氏とイメージのすり合わせをしていきます。

城所氏「このパープルの濃淡の塗り分けはそのまま”塗り分け”で大丈夫ですか?」

TAKE「はい、、、いけます?」

城所氏「大丈夫ですよ(温和)」

TAKE「(((感動)))」

終始、城所さんは丁寧に対応してくれます。

こういった依頼が初めての私でも、非常に話しやすい雰囲気を作ってくれる。。。

城所氏「じゃちょっと素体を見せてもらいますね。」

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スカイメダルのフルカスタムの依頼が初めてということで入念に使われている素材や作りを確認する城所さん。

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その眼はまさに職人という言葉がぴったりで、まっすぐにスニーカーに向き合っている、まるでドキュメンタリー番組を見ているかのようでした。

城所氏「よし、じゃちょっと作業してみましょうか。」

TAKE「え!?見せていただけるんですか!?」

城所氏「どうぞどうぞ」

そういって城所さんは大量にある塗料の中からからテンポよく、使用するカラーを取り出す。

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ドバァ〜

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トロトロトロ〜

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グリグリグリ

TAKE「?!?」
TAKE「待ってください!予想してた調合のイメージの50倍は速いんですが!」

城所氏「あははは(笑)やってると結構わかるもんなんですよ。塗りながら調整していくこともありますし。よし、こんなもんだろう。」

TAKE「・・・・あ、神だ、この人。」

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あっという間に調合された各塗料

神の調合は凡人の私の想像をはるかに超えるスピードで行われ、早速、新品無垢なスニーカーに新しい色が入る。

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入ったー!!!!

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うぉーーーーー!

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ランバードにも入ったー!!!!!

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すごいネ!(ポカーン)

あっというまにランバードが紫になりました。また色の入り方が非常に美しい。これが神の調合と筆使いだからこそ成せる業(わざ)、神業ってやつですね。

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城所氏「お、いい感じに色が出てきてくれましたね。」

TAKE「素晴らしいです。デザイン画では素材感が伝わせませんが、実際にスエードにこの紫が落としこまれるのを見ると感動しますね。手前味噌ですが、めちゃめちゃいい感じです。」

城所氏「そうだ、せっかくですからTAKEさんも塗ってみませんか?」

TAKE「えっ!?私が?このスカイウォーカーとは名ばかりの凡人が?」

城所氏「是非です。ご自分でやって見ると感動はひとしおかと。」

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ならば・・・

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ありえないくらい手が震えるTAKE

TAKE「城所さん!?城所さん??いいんですか?本当にいいんですか?いきますよ?これいきますよ!いくんですか?←錯乱」

城所氏「大丈夫です(爆笑)仮に何かあっても修正できますから!」

TAKE「神がそういうなら・・・」

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えいや!

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ぬりぬり・・・

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ここら辺もぬりぬり・・・

あ・・・・これ・・・・

・・・

・・・・・

・・・・・・

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楽しいwwwwwwwww

TAKE「城所さん、楽しいっす!楽しいっすよ、これ!どんどん変わっていく!」

城所氏「いやぁ嬉しいですね!普段は依頼されて私たちが施術しますが、こうやってカスタムの楽しさを体感してもらうっていうのも個人的には嬉しいことなんですよ。」

TAKE「体感してますよ〜!ほら見てください。まだいっちゃいますよ、ホレ!」

城所氏「あ、そこ行き過ぎですね。」

TAKE「はい、調子にのりました。」

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すぐに修正してもらうパダワン

城所氏「カラーの再現も見通しが立ちました。いったんお預かりして、完成しましたらご連絡いたしますね。」

TAKE「楽しみに待っております!」

こうして神・城所さんにすべてを託し、2021年に新たな希望を抱き、年末を迎えた私でした。


スカイウォーカーの年明け

2021年。やっと皆さんに追いつきましたね。この視点の私は2021年です。

城所さんからご連絡をただき、再び高円寺、JUNKYARDにやってきました。

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TAKE「城所さん、あけましておめでとうございます。」

城所氏「TAKEさん、あけましておめでとうございます。」

TAKE「さっそく・・・・・・いいすか?」

城所氏「もちろん、お待ちください。」

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3、

2、

1、

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どーーーん!

TAKE「やばいです。城所さん、そのまんま、というかデザイン画のよりも美しい。」

城所氏「それはよかったです。」

TAKE「内側のランバードの挿し色もばっちりですね!ここまでのカスタム、かなり苦労されたのでは?」

城所氏「難所はいくつかありましたね。たとえはヒールのMIZUNOの刺繍部分」

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城所氏「周辺の黒が刺繍に入ってしまうと取り返しがつかないんです。黒の色は強いので黄色では隠し切れない。慎重さが求められます。」

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城所氏「またメッシュ部分などは塗料を乗せても、ある程度吸われてしまって、狙った色に落ち着くまでは何度も作業を繰り返す必要があります。今回はそういったところがチャレンジポイントでしたね。」←こういう話は貴重!

TAKE「大変お手数をかけると同時に、技術的なことまでお話しいただきありがとうございます(感動)。」

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スエードのさわり心地が死んでいない

”神”の考えるカスタムスニーカーとは

今回、神業により具現化した私のスカイメダル。この制作過程を振り返りながら、改めてお話を伺いました。

TAKE「ここ最近でカスタムの依頼が増えたというお話がありましたよね。どんなカスタムが人気なのでしょうか?」

城所氏「DUNKやエアジョーダン1などの人気モデルのカスタム依頼が多いですね。特に、人気カラーに寄せてほしいという依頼が多い傾向にあります。」

TAKE「なるほど、例えば”これをBredにしてほしい”とか、”UNCにしてほしい”ってことですかね?」

城所氏「そうです。もちろん、仕事ですので丹精込めて制作をさせていただきますが、”カスタム”ってもっと自分勝手でいい、と思うことがあるんです。

TAKE「自分勝手?ですか?」

城所氏「はい。もちろん、既存のカラーに寄せるにだって立派なカスタムです。でも、カスタムって”好き勝手に自分のものにする”って意味合いだってあるじゃないですか。ゼロから自分がワクワクするような至高であり、嗜好の一足を考えてみるってのもカスタムの醍醐味だと思うんです。」

TAKE「共感します。私はたった100日の経験ですが、その醍醐味の一端を味わったような気がします。毎日ゼロベースからデザインに向き合う中で、数時間前は真っ白だったスニーカーが思い描いたようなイメージになった時の感動と、”酔い”のような感覚が忘れられません。」

城所氏「そういった過程を経て、デザインされたスニーカーカスタムだったからかな?今回の依頼はとてもやりがいがありましたし、最後までチャレンジングで私自身楽しめる作業でした。」

城所さんの言う「自分勝手に楽しむ」というのは自由で簡単そうに見えますが、意外と難しいことですよね。人間はだれかと被りたくはないけど、だれかと同じでいたいと、自然と思ってしまいます。

カスタムスニーカーはどちらにも手を差し伸べ、スニーカー自体の楽しみ方を何層にも広げてくれる手段であると感じました。

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城所さん、本当にありがとうございました。


私の楽しみ方をみてくれ

ついに私のもとに私が欲しくてデザインしたスニーカーが来た。

城所さんの言葉を借りるなら、私の”自分勝手が詰め込まれた最高のスニーカー”が手元にある。そこに売り上げもリテール価格も介入の余地はありません。

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こう眺めていると、私はたまらなくこのスニーカーをプロデュースしたくなったのです。

たった一枚の紙に収まっていたこのスニーカー。生みの親としては私のできうるコトを動員して、この具現化を祝ってやりたかったです。

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まずはスニーカー専門誌SNEAKER FAN BOOK(双葉社)の対談記事で露出させ、

そして、行きついたのがプロモーションビデオの制作でした。

いわゆるYoutuberの商品紹介ではない。あくまで公式が作るようなプロモーションビデオ。

このビデオでも好き勝手やっています。ていうか、好き勝手やらないでどうするの?

この動画の好き勝手リスト←

・私が個人的に散歩するのが大好きな秋葉原神田エリアでロケ
・ミズノ本社の看板ブチこむ
・アパレルはすべてミズノ(迷彩ジャケット除く)
・OGへのリスペクトも入れる
・1分以内に収める
・しゃべらない
・撮影日にはおいしいランチを食べる→神保町エチオピアでカレー食った

何よりうれしかったのはこのプロモーションビデオを楽しんでくれた方々が直接声を届けてくれたことです。

どれもすべてがありがたい。すべてが染み込む。私の好き勝手なアクションを”楽しい”と言ってくれる人たちがいる。

それは発信者として一番大切にするべきものだと考えています。

だからせめて恩返しがしたい。(ここまで5000文字を読んでくれてるあなたにも感謝したい)

よかったらこのTS001を履いてみませんか?

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手前味噌で本当に申し訳ないですが、このSKY MEDAL TS001を履いてみたい!と思う方っていらっしゃいますでしょうか?

ここまで読んでいただいた方であれば、このモデルがどのようにどんな形で、どんな思いで形になっているかを見ていただけたと思います。

本当は公式販売!って形で多くの方に手に取っていただけるようになればうれしいのですが、こればかりは私の力不足。まだまだ精進します。

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見せてもらおうか TAKEのTS001の性能とやらを」と、向かってきてくれる方、以下の応募方法をよく読んで奮ってご応募いただければ嬉しいです。

抽選の上、1名様にSKY MEDAL TS 001をプレゼントさせていただきます。

※当選された方のサイズに合わせて、神・城所さん同じものをご製作して頂く予定です。

応募方法は。。。。

TAKEスカイウォーカーのTwitter(@takeMJtoyo)をフォロー
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記事公開CPツイートをリツイート!※私の固定ツイートにしておくからね!(リプライや引用RTで盛り上げてくれたらRTするヨ!だいすき!)
最後にこちらの抽選フォームに必要事項を入力して送信!
https://docs.google.com/forms/d/1nJtboYtXZMAtQ1wGhqS76mtxbdqni2uPVPqi9Yeuyf8/edit

締め切りはこの記事の公開から24時間!

つまり、3/2火曜日の19:00まで!


最後に

昨年から厳しい日々が続いています。みんなそれぞれのフィールドで大変なことあったことと思います。現在進行形で大変という方ももちろんいらっしゃると思います。

本企画は私の好き勝手やっている姿が終始出ているだけです。しかし、こんな姿を見ている時間だけでも「やらかしてますねぇw」と笑っていただけたら幸いです。

2021年、今年も様々な角度でスニーカーを、カルチャーを楽しく発信していきますのでよろしくお願いいたします。


TAKEスカイウォーカー

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スキをしてくれるめっちゃ喜びます!


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