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コミュニティ×〇〇でイノベーションを起こす

久々の投稿です。フィリップコトラーの「マーケティング4.0」読んでて、思い付いた事のメモ的な内容です。

企業や専門家が信用されない時代

ほとんどの顧客がソーシャル・メディア上で見知らぬ人たちにアドバイスを求め、広告や専門家の意見よりそれを信用するのである。

上記は抜粋です。内容自体は今更感もありますが、改めて考えてみると、まだまだ掘り下げる余地があると思います。

この内容が1番上手く使われているケースで思いつくのは、アマゾンとか食べログの口コミでは無いでしょうか?

出品者、メーカーの半分広告みたいな商品説明より、買った人のレビューを気にしますよね。こんな時代なので、企業や専門家の意見が与える影響がどんどん弱くなっています。

自社製品を、自社のサイトだけでどれだけ上手く、かっこよく見せようと、今の時代の消費者には届かない。それで関心を持ったとしても、その後、レビューをしっかり検索しにいきます。結果、満足行かなかったら消費には結びつかない。

CMとかWeb広告も全部同じですね。企業側のメッセージがダイレクトに消費者に届く時代じゃないんです。

コミュニティの目的を理解し、コミュニティを利用する

じゃあどうするべきか?以下、同書より抜粋です。

今日、イノベーションは横のつながりから生まれるようになっており、市場がアイデアを供給し、企業がそれを製品化するのである。

横のつながりとは、つまりレビューとかを含む消費者によるコミュニティですね。社員による社内のミーティングで企画を考えるのは、前時代的ということです。そんな会議に時間を費やしている会社に明るい未来は無いのかもしれない。

まずやるべきことは、自社および自社製品のネット上のレビューを見ること。

ただし、もしまだ自分の業界の製品について、レビューが盛りあがる環境に無い場合は、ここにこそイノベーションのチャンスがあるような気がします。

つまり、レビューが活発に行われるコミュニティの新しいプラットフォームを作るということですね。

例えば、僕は運用業界のマーケティングをしていますが、投資信託のコミュニティだと、みんかぶ投信が有名です。

ただし、Webを見ると、そこまで盛り上がっているようには見えません。

コミュニティの目的は、企業によるWebや広告などのメッセージや専門家のアドバイスに代わり、もっと信頼できる情報を取得し、より満足した消費につなげる事だとします。

この点で、みんかぶ投信はどうだろう。まず開くと、投資信託おすすめ銘柄、と出てきて、

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)

が上がってきます。ただ、何でこれが良いのかが良く分かりません。レーティングは★3つ(5個中)、レビュー数も少なく、上で書いたコミュニティの目的を果たす事は難しそうです。

はい、ここでタイトルに戻ります。
「コミュニティ×〇〇でイノベーションを起こす」
この場合、コミュニティ×投資信託です。運用商品なんて、よく分からない人がほとんどだと思います。でも、運用会社のWebとか広告見ても、何か信用出来ない。まさに、コミュニティの口コミが威力を発揮する領域ではないかと言う気がします。

でも、まだその機能を果たすサービスが無い。つまり、ビジネスチャンスがあるということです。

このように、コミュニティ×〇〇を切り口にして、まだコミュニティの目的が達成されそうなサービスが無い場合は、それを作ると多くの人々の役に立てる気がします。

また、もしコミュニティがあった場所は、そこにイノベーションのヒントがあるはずです。

僕は、自分の業界である、投資信託×コミュニティの分野でまずはサービスの設計を考えてみたいと思います。

皆さんはどう思いますか?この分野もコミュニティが無い、とか、是非色々と教えて下さい。




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