2-1. 綺麗なもの感動するものをつくるのではない
広告に対する勘違い - 綺麗なもの感動するものをつくるのではない
広告と聞いてイメージするのはテレビCMがまだ多いではないでしょうか?
デジタル広告(オンライン広告だったりiメディア広告ともいったりする)の広告予算は世界でも大きく伸びており、テレビを超えるところまできました。
https://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/2019/media3.html
しかしまだまだテレビというメディアの力はあり、広告志望者ほどテレビCMをさして広告といっていることは多くあります(この点において、広告といえばテレビCMであると考えてしまう諸兄は今一度考えて欲しい。考えて欲しいといった訳を※テレビCMがだめだととかそういうことではありません。テレビCMは立派な役割があります)。
広告で一番好きなものは何ですか?ときくと十中八九、大塚製薬のポカリスウェットのダンス系であることが多いです
非常に人気が高く、記憶に残ります。そして様々なバージョンがでており、CMとはかくあるべきと志望者に強く心に残っています。他方心に残ることはそれはそれでいいのですが、アドマンになりたいという人がその理解に止まっていてはいけない。それについては別の章で述べるとします。
ここではこのように綺麗なものをつくることが広告に対する仕事ではないということを述べたいと思います。メディアというのは昭和までは数少ないもので、メディアと呼べるものに情報が載ることは名誉なことでした。それは人の目にふれ審査され、合格したものという背景を感じ取っていたからでしょう。そのためメディアに載った広告もブランド価値というのが高くなる傾向にありました。一方で平成をこえ、メディアというものは数を数え切れないほどとなりました。情報がメディアに載ることはそれほど障壁が高くなく、さらにメディア側があまり審査をしていないことが多角的にみることで起きうることがわかってきました。
ここまであからさまに嘘だらけという印象まではないですが、どうしても掻い潜ってしまうことが起きてしまいます。そのような中でメディアにのったから商品が売れに売れるということも昔ほどではないですし、どのメディアにのるかによってもその効果は大きくことなってきます。
ここにもあるように、メディアにのったからよしということではなく、売れるには売れるだけの工夫が必要になります。
つまりここで言いたいのは
・きれいだからよし
・メディアにのったからよし
ではなく、売れる工夫をし続ける必要がある。
大塚製薬のCMにおいても綺麗だからよしではなく、心にのこり、次につなげる工夫があるからシリーズとしてなりたっている。そこの何故を理解するようにして欲しいと思います。
では、何をゴールに工夫すべきか。広告とは商品を売るためのきっかけをつくることが大切となります。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478501734
コカコーラの伝説的なセルジオジーマンは売るためのマーケティング戦略が全てだといっており、そこに同意します。共感して、バズってまったく売り上げに貢献しないマーケティング戦略はあまり関心しません。広告主の視点からいうと、ROIの合わない投資は止めるべきとなるのではないでしょうか。もちろん長期であったり短期の視点があるのですぐに効果が現れないことはあります。ただ、長期的な視点であっても短期的に兆しはみえるものです。その設定も含めてマーケティング戦略というべきではないでしょうか。
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