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#20 人生観を変えようよ! 大学生こそインドに行ってほしい。

突然ですが、あなたの周りにインドに行ったことある人はいますか?

「最高!」という人もいれば「二度と行かない」という人もいます。
旅好きが集まっても、好き嫌いが真っ二つに分かれるパクチーのような国です。


2019年のデータですが、インドを訪れた人は約240万人。

渡航者最多のアメリカ 約3,800万人、韓国 約3,300万人と比べるとメジャーな旅先とはいえません。
しかし、留学生も多いカナダ 約260万人、カジノで有名なマカオ 約200万人や、劇団四季の年間動員数 約300万人と比べると、意外と多いなと感じるのではないでしょうか。


タージマハルなどインスタ映えする観光地もありますが、お世辞にも華やかな国とはいえません。

世界一美しい霊廟とも呼ばれるタージマハル。
夜明け前から並び、朝日に照らされる姿は圧巻。

それでも、大学生の皆さんにインドをおすすめしたいのは、「人生観」が変わるからです。
具体的にいうと日本との常識の違い、自分の知らない価値観を強制的に感じることができるからです。

大学は勉強するとともに、人間性をつくる場でもあると私はおもいます。
友人、部活、バイトからつくられる人間性も大事ですが、異文化から得られる人間性も同じくらい大事ではないでしょうか。

この記事では、そんな「人生観」が変わるインドの場所、経験の仕方を紹介します

カレーのバリエーションは非常に豊富。
ローカル食堂でナンは出てきません。

訪れてほしい場所3選

1.バラナシ

インドといえばと考えた時、タージマハルに次いでイメージする方も多いのではないでしょうか。
ヒンドゥー教の聖地で、ガンジス川では夜明けから多くの人が沐浴し、常にどこかのガート(火葬場)には炎が燃えています。
沐浴は体調を崩す人も多いので自己責任です(足だけ沐浴の人が多いかも)。

町には野良牛があふれ、路地はまるで迷路。
カオスという言葉がぴったりの、ザ・インドという町です。

アクセスも悪くないので、たとえ1泊でも足を延ばしてはいかがでしょうか。

2.ガヤ/ブッダガヤ

仏教の開祖、お釈迦さまが悟りを開いた地で、最大の聖地として寺院が建っています。
独特の空気感を持ち、私は無宗教ですがとても神聖な気分になりました。

しかし、この町を挙げたのはそれだけではありません。
この町に限ったことではありませんが、ガヤは特に”あるはずのものがない”乞食の方がたくさんいます。
1人2人ではなく何十人です。

”あるはずのもの”とは何なのか。そしてなぜそれがないのか。

是非、自分の目で確かめてください。
真実はとても残酷です(興味があればコメント欄をみてください)。

3.コルカタ

マザーテレサが作ったマザーハウスという、老人・障害のある方・孤児などを保護するための施設があります。
私は「死を待つ人の家」とよばれる、老人を保護し看取るため施設で2日間ボランティアをしました。

東インドに位置するためアクセスの悪さは否めません。
それでも訪れてほしい理由が2つあります。

1つ目:ボランティアに参加するハードルが低い
海外ボランティアは経験したいとおもっても、長期かつお金も相当必要です。
一方でマザーハウスは当日の朝に集まれば誰でもボランティアすることができます。

年齢、国籍、性別、職業もみんなバラバラ。
参加日数も1日だけから、1か月以上されている方まで様々で、1日でも嫌な顔はされません。

2つ目:主体性が身につく
いざ施設につくとかなり困惑します。
なぜなら、そこではすでにシスター、長期ボランティアの方が働いており、誰も何も指示してくれません

あくまで私たちはボランティアのスタッフであり、お客様ではないのです。
自分が何をすればいいかは、自分から誰かに声をかけて聞き、見よう見まねで動いていくことになります。

大学を卒業し社会にでると、急に「主体性」を求められます。
そんなとき「わからなければ、日本語で聞けるだけましだな」と思えるのではないでしょうか。


マザーテレサに関しては、近年黒い噂も確かにあります。
ボランティアの中で、これはいかがなものかと思った点も正直あります。
しかし、リアルは現地で経験しないとわかりません。

ボランティア中、ネクタイ姿の日本の公務員が数名(40-50代の男性)視察にやってきましたが、20分ほど博物館を見るように施設を回り帰っていきました。
(自○党のフランス研修のようですね)

シスター曰く、ボランティアしてみないかと尋ねたが、色々理由をつけて断わられ、質問もなかったとのこと。
私も日本人ボランティアとして紹介されましたが無視。同じ日本人として、とても恥ずかしかったです。

この記事を読んでいただいた方は、そんな大人にはなってほしくないと心からおもいます。

インドでしてほしいこと1選

1. 現地の人と話す(特に若者)

私は2度のトラブル(逆方向の電車に乗る、スマホを落とす)がきっかけで、男子大学生、中学生と仲良くなりました。
彼らと話したことは一番の思い出になっています。

インドは準公用語が英語です。インド訛りはありますがコミュニケーションは十分にとれます。
ウザい商売人も多いですが、国民性はフレンドリーで親切です
カウチサーフィンには、日中お茶だけ付き合ってくれる人もたくさんいるので仲良くなれるかは私たち次第です。
この人はいい人かもと思ったら、勇気を出して話しかけてみましょう。

ちなみに私はこんなことを話し学びました。

男子大学生
無数のゴキブリが這う、最も下のクラスの電車内で仲良くなった青年。
なりたい職業を聞いたら、「カーストが比較的低い(底辺ではない)家のため、大手インド企業への就職は難しいから中国系銀行を目指して勉強中」といわれました。

カースト制は表向きは廃止ですが、今も色濃く残っています。
心が締め付けられますが、プーランさんの書籍はおすすめです。

彼21歳です、、、


中学生3年生(3人組)

日本人で知ってる人いる?と尋ねたら、「Shinzo Abe。モディ首相ととてもいい関係性を築いているね。日本人はインドとどのように関わりたいと思っているの?」と返され、教育レベルの高さに愕然

国際化社会とは、このような高い教育を受けている人がライバルになることと知り、背筋が凍ったのを今でもおもいだします。

3人組の名はTeam Jacs!

インド行きを躊躇している方へ

LCCを乗り継いでも最安6万円前後。
同じ6万円ならトルコやバリ島の方が楽しそうですよね。

衛生面も悪く、有料トイレが目を疑う汚さなこともあります。
詐欺師もあふれ、私は初日から2日連続トゥクトゥクから飛びおり走って逃げました。


年齢をかさねると長期休暇を取るハードルが高くなり、新しい環境に飛び込む勇気がどんどんと減っていきます。
仕事で疲れていると、修行のような旅より、リゾートでのんびりしたくなるんです。人間は。

私がインドを訪れたのは27歳でしたが、もっと早く行きたかったです。
女性には無理??そんなことありません。
私が10日間で出会った日本人は5人中3人が若い女性です。


この記事をここまで読んでくれたということは、少しはインドに興味があるはず。
いまがインド渡航最大のチャンスです。
興味の炎が消えないうちに、航空券をぽちっとしましょう!


帰国後すぐに性格、目標などがかわることはないかもしれません。
しかし、得られた経験は、気が付けばあなたの人間性に影響を与え、深みのある大人にしてくれるはずです。

スリランカ人詐欺師
トゥクトゥク運転手とグルで、約10万円請求してきた

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