いまごろですか!
ダンナ様はFBI
今頃ですか!と言わないで。
先日ふとyoutubeをみていたらこの本が紹介されていたので
手にしてみました。
ろくに前調べもなくネット注文したので読むまでは
フィクションとばかり思っていた。
でもこれエッセイなんだ。
著者には失礼ですがフィクションほど面白い。
心地よいテンポで語られているので楽しんで読めました。
タイトル通りFBIのダンナとの出会いから結婚、子育てそして・・・。
国際結婚は今となってはそれほど珍しくはないと思うが
インタ-ネットも世間に広がってない当初は
ハードルが高かったであろうに・・・。
さらに、アメリカ秘密警察FBIともなると非常に特殊で想像もできない。
出会い~お付き合いまでは、彼のアプローチ方法以外は
わりとあっさり記してあるが素晴らしいご家族に恵まれていたのであろう、
幸せが伝わってくるあたたかいエピソード集。
なかでも彼が分厚いオーク材で造られた2畳ほどもあるデスクを
どうしてもアメリカから新居に運び込んだ理由がなんとも泣けてくる。
「成功する人間は、自分の未来をはっきり思い描けるような準備をする。」
車一台もするような立派なデスクを当初は自分の成功を思い描いて
買う決意をしたのだろうが、
コピーライターとしてのパートナーの成功を思って
わざわざアメリカから運び込んだのだ。
ダーリンにとってはパートナーの成功は自分の成功と信じている。
ここは序盤だが懸命に仕事をされてる作者に対しての
やさしさにあふれたエピソードで大好き。
後にこれはダンナ様の作戦と気づくのだが・・・。
作者のテレカクシかな。
普通の人にとってはほんの些細な日常が
ダンナ様がFBIということで日常が日常ではなくなる面白さと
特殊かと思ってしまいそうだが
本質的な教訓がいっぱいちりばめられたエッセイ。
おすすめでした。
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