オンライン入試 手探りで進めて
いよいよ共通一次試験が始まりましたね。
今日のニュースに東大の受験会場で受験生が刺される時間も起きたりして物騒な世に中だなぁと感じてしまいました。
又、オミクロンの影響で、濃厚接触者は受験できるのか?特例措置は良いのだが、普通に受験した人とに差が出来ないか? など様々な問題が噴出しています。
そんな中で、最近注目されてきた
オンライン受験
について日経新聞が取り上げていました。
そこで今日は
*2021年入試はオンライン化が進んだ
*AIでサポート、不正を防ぐ2つのカメラ
*デジタル化で高効率高品質の合格実現
*採用校から考えるオンライン入試の課題とメリット
とみていきながら
遠方の学生獲得と密を避けるメリットと面接の質と公正さアップ
という利点からこれからのオンライン入試を考えるきっかけになればと思います。
*2021年入試はオンライン化が進んだ
文科省がコロナ禍の対応策として
面接や論文が主になる総合型選抜
学校選抜推薦のオンライン化
を推奨しています。
そこで、文科省がオンライン入試の導入に関して各大学に対してアンケートを取っています。
結果は
オンライン入試を実施したかどうか?
一般選抜 実施した2.9%, 実施していない97.1%
総合型選抜 実施した19.1%, 実施していない80.9%
学校推薦型選抜 実施した18.4%, 実施していない81.6%
その他選抜 実施した20.4%, 実施していない79.6%
入試に関してはまだまだ慎重な学校が多くて、2割程度に留まっています。
筆記試験の不正防止が課題で二の足を踏む大学が多いのですね。
実施しなかった学校に対して
オンライン入試を検討したかどうか?
一般選抜 検討した22.5%, 検討していない77.5%
総合型選抜 検討した44.1%, 検討していない55.9%
学校推薦型選抜 検討した39.1%, 検討していない60.9%
その他選抜 検討した41.0%, 検討していない59.0%
総合型、学校推薦型、「その他」の各選抜については4割前後の大学が「検討した」と回答。
感染などのリスクや経済的な負担、地方など幅広い地域からの受験で学生の取り込みを図りたいという潜在的な問題の解決には有効であると考えられています。
*AIでサポート、不正を防ぐ2つのカメラ
「スマート入試」を提案する株式会社サーティファイは
「2つのカメラ」と「3つのAI」
で不正を防ぎオンライン入試をサポートしてきました。
ポイントはPCのカメラとスマホのカメラでPCをチェックする2つのカメラです。
PCのカメラでチェックする項目は
1. 視線監視
2. 入れ替わり監視
3. 人物・物体監視
4. 音声監視
スマホのカメラでチェックする項目は
5. PC画面監視
6. PC死角人物・物体監視
7. 手元物体監視
8. 音声監視
です。
*PC画面に付箋などで資料を張り付ける不正
*PCカメラの死角でスマホを操作する不正、
*マルチ画面を立ち上げて調べた資料を画面切り替えしながら答える不正
などをチェックします。
スマート入試を実現させるメリットは
受験者にとっては
わざわざ宿泊や移動の手段を調べて手配する時間を節約できます。
学校側にとっては
受験票の発行や会場の手配、人員スタッフの配置など多くの手間を省けます。
双方にとっては
コロナなどの感染症対策には有効で、仮にコロナになったり濃厚接触者でも予定通り受験が可能になります。
*デジタル化で高効率高品質の合格実現
国際教養大学を含めて約30校にサービスを提供するZENKING社は1度に100人近い受験生との面接を実施することがあるそうです。
「ライブ面接」や面接時の接続トラブルを予防する「接続確認ダッシュボード」で、採用プロセス全体のデジタル化をサポートしているそうです。
企業の採用サポートで培った技術の中で、
接続状況をリアルタイムで可視化できること
個人情報の取り扱いやセキュリティ技術
が評価されて、まだ実施が少ないリモート入試の壁を破って利用に結びついています。
*採用校から考えるオンライン入試の課題とメリット
21年から採用されたオンライン入試で受験して合格した国際教育大学の中渉さんは
「会場に行くよりリラックス出来た」
と感想を述べています。
初めてオンライン入試になると聞いた時は動揺したとも言っていて、500人以上の利用がありながらも、まだまだ学生にとっても慣れていないシステムなのだということですね。
同様に21年から導入した桜美林大学は
録画で不正を防ぐのと、限られた時間で調べれない入試内容を設けるなどして工夫しています。
学校は不正をしないという生徒の性善説も唱えています。
一番気に入ったのが、オンライン入試でAIを導入することで、面接官の主観で決まる事も防げそうだからです。
応募者の印象を定量的に可視化し、データ+AIを活用することで、合否に寄与したパスや課題を洗い出し、採用プロセスの改善サイクルを回すことが出来るのです。
AIが面接の映像を解析し、候補者と面接担当者の発話比率や表情の動きを捉え、面接官にリアルタイムでフィードバックを行うことが出来ます。
採用担当者はAIが算出した指標から異常値を検出した面接を把握でき、参加した候補者への早期フォローが可能となります。
また、内定承諾に繋がりやすい面接の傾向を分析・指摘して、面接パフォーマンスの向上ができます。
遠方の学生獲得という、少子化にともなう学生へのアプローチという点、コロナ感染症など密を避けるメリット
だけでなく
録画を見直したりAIに判断させることで、本当の生徒の考え方へ踏み込める面接の質や、面接官が無意識に感じる主観的な判断を抑制する公正さアップ
という点からも面白いシステムだと思いました。
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