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大阪万博、コロナ後の未来社会探る

1970年小学校2年生だった私は当時水曜日が両親の自営業が休みで、こそっと学校を休んで吹田で開催されていた万博に連れて行ってもらいました。

幼稚園以下に迷子になると照合できるバッチを背が小さな僕は逃げ回っても必ず着けられてしまったことが思い出です。

当時はアメリカ館に月の石が展示してあったのですが、平日でも長蛇の列で、誰も並んでいないどこかの国のパビリオンをやたら回りました。

でも50年経ってもキラキラした未来を見れた楽しい経験でした。

そんな万博が3年後の2025年4月に同じく大阪で開催されます。
現在私の勤めるフィリピンも出店する方向で話を進めています。

今回はサービスを提供する側で参加できるかもしれないそんな万博を

*万博って何?
*中核となる8パビリオンの基本計画を発表
*テーマから見る未来

とみていきながら

それぞれのコミュニティーで見つめ直した価値を持ち寄って未来の社会を考えるのが万博だ

という更に50年後にもキラキラした夢の思い出を語れるようなイベントになって欲しいと願いながらまとめてみます。

*万博って何?

そもそも万博って何かから書いていきます。

「国際博覧会条約」によれば、国際博覧会とは、「二以上の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう」

とあります。ちょっと長くて難しいですね。
でも2か国だけで万博と呼べるには知らなかったです。

近代博覧会の原型は、1475年にフランスのルイ11世がロンドンで開催した「フランス物産展」だと言われていますが、第一回としては、1851年、ロンドンのハイドパークで開かれた「第1回ロンドン万国博覧会」が最初です。

前回の大阪万博のテーマは
「人類の進歩と調和」
です。高度成長期の日本にぴったりのテーマでしたね。

今回は
「いのち輝く未来社会のデザイン」
“Designing Future Society for Our Lives”

です。

サブテーマは
Saving Lives(いのちを救う)
Empowering Lives(いのちに力を与える)
Connecting Lives(いのちをつなぐ)

コンセプトは
-People’s Living Lab-
未来社会の実験場

2025年大阪・関西万博がめざすもの

持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献
日本の国家戦略Society5.0の実現

だそうです。この2つの目標はずっと取り組んでいてSDGsは2030年のゴールに向けて世界中で取り組んでいることです。目標達成のはずみにしたいのかもしれませんね。

*中核となる8パビリオンの基本計画を発表

この万博では、大阪・関西万博のテーマである
「いのち輝く未来社会のデザイン」
を実現するため8つのテーマ事業を設けています。

テーマ事業プロデューサーには、この8つのテーマ事業を、パビリオンでの展示やイベントを通じて表現し、発信していこうとしています。

各テーマ事業のプロデューサーには、8名の有識者が就任しました。

「いのちを知る」
生物学者、青山学院大学教授の福岡伸一氏、
NTTがスポンサーとしてサポートをしています。

「いのちを育む」
アニメーション監督、メカニックデザイナーの河森正治氏、
くら寿司がスポンサーです。

「いのちを守る」
映画監督の河瀨直美氏、

「いのちをつむぐ」
放送作家の小山薫堂氏、
スポンサーに江崎グリコが名乗りを上げました。

「いのちを拡げる」
大阪大学栄誉教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長の石黒浩氏、
堀場製作所がスポンサーです。

「いのちを高める」
音楽家、数学研究者、STEAM教育家の中島さち子氏、

「いのちを磨く」
メディアアーティストの落合陽一氏、

「いのちを響き合わせる」
慶応義塾大学教授の宮田裕章氏

が担当します。

小山氏は「食」をテーマに、スーパーマーケットのような展示を検討しています。

脳科学と組んで未知なるおいしさを体験するといった食に関する最新技術を展示して、来場者に食べることについて改めて考えてもらうことで持続可能な社会を目指すことを提示していきたいそうです。

自然と文化、人と人とを紡ぐ「食べる」という行為の価値を考え、日本の食文化の根幹にある「いただきます」という精神を発信することを目指しています。

*テーマから見る未来

大阪万博が会場に決定したのは2018年でした。

誰もが明るい楽しい夢の万博をイメージしたのではないでしょうか?

しかし2019年の暮れからコロナが世界に広がり、誰もが想像しなかった事態に陥りました。
海外どころか会社にすら行けない巣ごもりを強いられることで人々のストレスも多くなったはずです。

そして今年はウクライナ侵攻で、戦争というもっとも悲惨な出来事で今も毎日命が失われています。

今回の万博にロシアからの出店打診があったそうですが、大阪府の吉村洋文知事などから「ふさわしくない」と否定的な声があがったそうです。

ただ「(参加は)情勢を注視しつつ政府として適切に判断していく」(外務省の担当者)と話し、対応は決まっていないとのことでした。

テーマである「いのち」を考えるにはすごくたくさんの出来事が現在進行形で起きています。

プロデューサーの一人である慶応義塾大学教授の宮田裕章氏が

それぞれのコミュニティーで見つめ直した価値を持ち寄って未来の社会を考えるのが万博だ

と語ったそうです。

平和な世の中で万博を迎えられるように今何をすべきかは自分たちに与えられた課題であるような気がします。

#大阪万博 #いのち輝く #未来社会 #コロナに負けるな #ウクライナ侵攻 #日経新聞

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