サッカーでの学びを仕事に転用する具体的なはなし
現役を引退し、企業で働くようになって4ヶ月が経過しました。
ボールを蹴る技術は会社で役に立ちませんが、やはりサッカーでの学びは活かされています。
決定力を上げたいと思った時に、真っ先にシュート練習をするでしょう。
利き足だけでなく、逆足でのシュートや、的を狙ったキックなど、様々なパターンでシュートの練習をします。
しかし、ある時気づきます。「決定力」という言葉にはシュート精度以外の要素もたくさん含まれている、と。
相手DFから離れた場所でボールを受けられるよう、マークを外す動きの練習をします。シュートを打ちやすいように、トラップの練習もします。
こうして、シュートを打ちやすい環境を整えることで、シュート精度を上げられるわけです。
このように、決定力を向上するための要素を分解し、その粒度が細かいほどに練習のバリエーションが増え、成長速度も増していきます。
営業力を上げたいと思った時に、真っ先に「トーク力」を向上させようとするのはナンセンスかもしれません。
トーク力の向上には一定の時間の投下やセンスが問われます。
では、サッカーで学んだことを活かしましょう。
商談に臨む前に、顧客の情報を収集し、まとめておきます。資料もそれに合わせて作り変えていきます。
雰囲気や顧客との関係性に合わせて、声のボリュームやトーンを変えることも有効でしょう。
トークそのものは向上していなくても、準備を徹底することで商談の質を上げることができます。
アスリートが「セカンドキャリアに備えて学ぶ」ということはとても大切です。
プログラミングをしたり、語学を学ぶことは必ずプラスになります。
しかし、真に必要なことは、「サッカーで学んだことを抽象化し、ビジネスに転用する力」です。
最近はセカンドキャリアに関する相談を受けることがとても多くなりました。
学びの抽象化のお手伝いができるようにしていきたいものです。
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