覚悟は本物か

こんにちは。竹本将太です。

2021年3月7日。365日ぶりに公式戦のピッチに立ちました。

部屋で筋トレをして、陽が落ちる頃に走りにいく。単調な練習をひたすらに繰り返す毎日からようやく解放されました。

「この1年の鬱憤をぶつけてやる」というエネルギーで臨みました。でも開始10分でそんな感情は消え去っていて、頭の中には相手の配置やFWの特長をいかに消すかなんてことばかり。ただ目の前の試合に集中し切っていました。

思いのほか冷静だったのは、なんだかんだ成長できて有意義な1年だったから。それともこんな所は通過点でしかないことを理解しているからでしょうか。

今の僕の目標は2025年までにUEFAチャンピオンズリーグに出場すること。そのためには来シーズン中に3部リーグのクラブには加入しておきたいです。

20−21シーズンは3部リーグが102チームもありますが、21−22シーズンからは40チームに絞られます。細かい説明は端折りますが、単純に席がめちゃくちゃ減ります。

スペインの3部リーグでは23歳以下の選手を何人以上在籍させきゃいけないよ的なルールがあって、98年生まれの僕は来シーズンまでそこに引っ掛かります。コロナで昨シーズンを棒に振ったので、僕にとっては今年が最初で最後のチャンスです。難しい状況ですが、絶対結果を出します。

スタートから背水の陣なので、「試合ができるだけ幸せ」なんて感情が芽生える余裕はありません。正直焦りまくりです。

試合中は見えない敵とずっと戦っています。相手のプレスが緩くても、ラ・リーガならもっと速いだろうというイメージを作り上げて、より速く準備します。試合結果に関係なく、納得できることがないので勝っても試合後に騒がない僕をチームメイトは心配してくれますが、勝利はちゃんと嬉しいよと伝えています。

昔ドキュメンタリー番組で観た、イチロー選手の「プロになると子供の頃に感じていた野球が楽しいという感情はゼロになる」というセリフが1ミリも理解できませんでしたが、今なら少しだけわかります。本当に少しだけ。

毎日毎日、「お前の覚悟は本物か？」と問われている気がします。

23歳にもなって、僕は諦めなければ夢は必ず叶うと思っていて、努力は必ず報われると信じています。

ただ、戦略を間違えたり、叶えるだけの努力の基準値を満たしていなければ、裏切られます。今の状態で挫折するなら、「やっぱり技術がもっと必要だった」か「本番で結果を出せなかった」か「怪我に見舞われた」のどれかになると思います。

技術練習にたくさんの時間を使うと戦略が破綻するのでワンプレーごとの吸収率をいかに増やすか、習得のためのキーをいかに早く見つけるかにこだわります。日常から本番をどこまでリアルにイメージできるかが大事になり、身体のケアは最も大切にします。

情報不足では勝てる戦いも勝てないので、オフの日には来季3部で戦う予定のチームを片っ端から調べて、街をグーグルマップで検索し、所属選手の年齢や身長体重、出身国を分析し、試合動画を見漁って、できる限り情報を集めています。

noteを書いて、頭の中がスッキリしたのでこの辺で終わります。
また今日も、それぞれの挑戦する場所で頑張りましょう。

では！

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▼竹本将太のプロフィール
1998年生まれ、神奈川県横浜市出身。
あざみ野FC→横浜FC鶴見JY→中川西中学校→横浜市立東高校→関西学院大学を経て2020年からスペインへ。高校在学時、県2部リーグながら主将として神奈川県準優勝。その後一般入部で関西学院大サッカー部に入部し、2019年主将として全国3位。Jリーグのオファーを断り2020年からスペインサッカーに挑戦中。

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