アーティストとしての基礎体力


アーティスト活動する上で必要なのは当たり前だが『アーティストとしての基礎体力』楽曲だったり演奏力だったり、ライブパフォーマンスだったり、集客だったり経験値を積みつつ積み上げて行くしかないものである。
私は東京在住なので、これは経験値に基づく東京在住視点なのだが
「本来育成期間に消耗」しているアーティストばかり

誤解のないようにいうがアーティストとしてのスタート時のスペックは地方出身のブレイクアーティストと一緒なレベルだとしても、地道に経験値を積み基礎体力をつけて東京都心部のライブハウスに進出してくる地方アーティストと地元感覚でお気軽にライブやってる東京っ子では実は勝負にならない。
そして東京っ子は出来た人脈で地方行って地方→東京のアーティストとは異なり観光気分でライブやって、実はその地方アーティストを盛り立ててるのよ。

じゃあ東京出身アーティストはどう活動すべきなのか?

答えはシンプル。まずは中心地から離れたエリアでアーティストとしての基礎体力をつける。LUNA SEAは町田、マキシマムザホルモンは八王子、ZIGGYは国分寺、こういうルートを辿るアーティストは実は多い。皆のちに都心部のライブハウスに拠点を移すが地元で絶対的な存在になってから拠点を移したので都心部で人気を集めるのは一瞬だった。

地元で人気者にもなれないアーティストが成功するほど甘くない。

しかし「活動することに意義がある」としてお客さんは呼べない、パフォーマンスもキツイ、曲もダメな経験値の低いアーティストが都心部のライブハウスには「我こそ明日のロックスター」として頑張っている。
「頑張れ、その店(ライブハウス)を維持するため」と思うよ。
だってその日の出演者数と大差ない集客でライブやってるなんて地獄でしょ。
ただこれが【経験値を積む】地元エリアでもライブと結果が全ての都心部エリアでは見え方が違う。
そして都心部エリアでは「地元下北沢(新宿、渋谷)のアーティスト」とは言わないし、そういう意識もエリアにもない。
もちろん都心部ライブハウス出身と言われるアーティストはたくさんいるが、それはほぼそのエリア以外のアーティスト。
例えるなら高校野球で甲子園に行くなら「地方の強豪校に越境入学」するのが有効って説もあり1番予選がキツイと言われる神奈川県は避けるという野球学生も珍しくないように東京出身や神奈川出身なのに地方の甲子園出場メンバーは珍しくない。そして東京代表や神奈川代表が優勝候補の強豪であっても優勝率を考えると突出しているわけではない。
例えでイメージできるかは微妙だが、甲子園出場って目標ならば地方って言うのと同じである。
東京都心部エリアで活動してるアーティストって日々甲子園球場のそばで野球やってる人みたいなもんで「甲子園に行ったことや見たことはあり甲子園は身近なんだが選抜や夏の大会は生観戦こそあれ出たことない」みたいなもん。
身近なんだが実は遥か遠い。
甲子園の近場にいるから地方の代表校と練習試合して「俺らもそれなり」ってその気になっちゃう。

言い方は悪いが勝つためには考えることが大事である。
もちろん基礎体力も。考えても地力がないと勝てない。そのためには経験値を積み試行錯誤を繰り返す。
東京出身だから身近だから考えないで基礎体力もないのに安直に動いて負のループに陥る。
実は東京出身じゃなくて良かったってアーティストは多いだろう。
アーティストとして、いつスイッチを入れるか?
活字でカッコいいスケジュールだらけのフライヤーのためにガラガラのライブを続けることで承認欲求が満たされるのならそれも良い。
もちろん業界の多くはそういうアーティストに支えられているのも事実。
そっち側の方が貧しいが幸せだって説もある。






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