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書きはじめる前に「地図」を描こう

「書いてるうちに何を書きたかったのかわからなくなる」というお悩みをいただきました。

たしかに書いてるうちに迷ってしまって「はて、これはどこに行き着くんだろう?」となったり「いちおう書いてはみたけど、いったい何の文章なのかがイマイチわからないな……」ということはよくあります。

こんなときの解決策はひとつ。

それは「ひとつの文章で言いたいことはひとつだけにする」ということです。「この記事で言いたいことは、ひとことで言うと何なのか?」。そこをまず明確にすることです。

そして、それを最後までぶらさないことが大切です。

書くという「旅」に出る前に「地図」はあるか?

そのために役立つのが「地図」です。

……といっても、もちろん比喩なので本当の地図ではありません。「構成を記したメモ」のことです。

文章を書くという「旅」に出る前に、まず構成メモという「地図」を用意しておく。そうすると迷わなくなります。地図なしにいきなり歩き始めると「俺はどこを歩いているんだろう?」「どこに行き着くんだろう?」という感じで迷ってしまいます。

もちろんエッセイや雑文であれば、地図などなくてもいいと思いますが、「人に何かを伝えたい」ということであれば、 やはり地図があったほうがいいでしょう。

というわけで、今回は「書くという旅に出る前に、まず地図を描こう」ということについて書きたいと思います。

地図の描き方① なにより「目的地」を決める

冒頭で「ひとことで言うと何なのか?」を明確にしようとお伝えしましたが、これは旅で言えば「目的地を決めましょう」ということです。

目的地がハッキリしないまま旅を始めてしまえば、どこに行き着くかは誰にもわかりません。

まず、地図にハッキリと目的地を書き込みましょう。今回言いたいことは何なのかを明確にするのです。

たとえばぼくは、今度のnoteで「チームの大切さ」について書きたいと思っているので、目的地は「チームの大切さに気づいた」にします。

目的地:チームの大切さに気づいた

地図の描き方② 「詳細」を記す

目的地が決まれば、もう大丈夫です。ただ、これだけでは旅は10文字くらいで終わってしまいます。(別にそれで伝わるのであれば、それでもいいのですが。)

そこで、目的地に向かうための「3要素」を記していきます。

3要素というのは、詳細・事例(エピソード)・教訓です。この3要素があると、文章に説得力が生まれて、強固になります。

まず、詳細です。「詳しくはどういうことなのか」です。

「チームの大切さ」であれば「結局仕事というのは、ひとりで始めたとしても、それをサポートしてくれる人がかならずいる。モノを作る人であれば、売ってくれる人が必要だったりする。かならず助けてくれる人が必要だと気づいた」みたいなことです。

目的地:チームの大切さに気づいた
詳細:助けてくれる人が必要

地図の描き方③ 事例、エピソードを決める

2つめの要素は「事例、エピソード」です。

よく、考えたこと、思ったことだけが書かれている文章を見ます。それだけだとイマイチ魅力が伝わりません。

そこで、具体的な事例、エピソードを入れるのが効果的です。抽象と具体のバランスがいい文章は、読まれやすくなります。

ここまでの例だと「たとえばぼくは2018年に独立して、しばらくは一人でやろうと思っていたけれど、すぐにキャパオーバーしてまわりの人に任せることになった。そして、任せるほうがうまくいくことに気づいた」というのが事例・エピソードです。

「言いたいこと」に関連した自分の経験があれば、それを書きましょう。自分の経験でなくても、誰かから聞いた話、本や映画で聞いた話でもいいでしょう。何かしら事例・エピソードつまり「物語」が入ると、文章はグッと魅力的になります。

目的地:チームの大切さに気づいた
詳細:助けてくれる人が必要
事例(エピソード):自分の例 2018年に独立⇒すぐにキャパオーバー

地図の描き方④ 教訓を入れる

で、最後に何かしら「教訓」を入れると、うまく締まります。

事例、エピソードをつうじて学んだことを入れてみる。すると「読んでよかったな」と思われるような記事になるし、拡散もされやすくなります。

「チームの大切さ」の例だと、「ひとりで仕事なんてできるはずがない。大切なのはチームビルディングだ」というのが教訓になるでしょうか。

目的地:チームの大切さに気づいた
詳細:助けてくれる人が必要
事例(エピソード):自分の例 2018年に独立⇒すぐにキャパオーバー
教訓:ひとりで仕事なんてできるはずがない

①言いたいこと(目的地)を決める
②詳しくはどういうことか? を書く
③事例・エピソードを書く
④最後に教訓、学んだことを書く

これらの要素を地図に記したうえで執筆という旅を始めると迷わなくなりますし、結果的に魅力的な文章ができあがるはずです。

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note用の地図(メモ)。それにしても字が汚い。

「型」にはめて書く練習をしてみる

文章には別に答えなんてありません。いろんな人がいろんなことを言うので、この記事も鵜呑みにしなくていいです。自由に書けばいいのです。

ただ「どうしても迷ってしまう」「何を書いてるのかよくわかんなくなる」という人は、一度この型に沿って書いてみるといいかもしれません。

守破離じゃないですが、まずは型にはめて書いてみる。それに慣れてきたらそれを打ち破って、自分なりの書き方を見つけてみてください。


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株式会社WORDS代表取締役。経営者の言語化・コンテンツ化をする顧問編集者。『メモの魔力』(前田裕二)、『佐藤可士和の打ち合わせ』(佐藤可士和)、『福岡市を経営する』(高島宗一郎)など書籍の編集・執筆も。SNS時代の「伝わる文章」の探求をしています。ポテトサラダが好き。