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副業を 「書くこと」から始める、という提案

このエントリーは『書くのがしんどい』(PHP研究所)からの抜粋に修正を加えたものです。

まずは「本業」についてのnoteを書いてみる

先行きの見えない時代です。

「副業をやってみたい」という人も多いでしょう。

そこでまずオススメするのが「本業で得た知識やノウハウを文章にしてみる」ということです。

(もちろん守秘義務もありますし、会社によっては許可を取らなければいけないケースもあるので、そこは注意が必要ですが……。)

「いや、私は大した仕事じゃないから」と謙遜する人もいらっしゃるかもしれません。でも自分にとってはあたりまえの話でも、一般の人には新鮮だったり、価値があったりするものです。

会社で経理を10年間やっていたとしたら、そこには10年分の価値があります。その人のアドバイスで節税ができて100万円ほど得をした人がいたら、コンサルティング料として何万円かもらえる可能性があるかもしれません。

介護の仕事を10年やっていた人が、そのノウハウを公開すれば、多くの介護で困っている人を救うことができるかもしれません。その価値は計り知れないものがあるでしょう。

情報は、物理的には0円で流通させられるかもしれませんが、その人の知識や経験が凝縮された情報にはものすごい価値があるはずです。

経験を文字にして「脳の外」に出してみる

情報を売りものにしている職業は、実は思った以上に多いものです。

たとえばお医者さん。

外科手術をするような医師は別ですが、診察をして薬を出すことがメインの医師は「知識や情報を売っている」と言えます。

病状を診察して自分の知識を総動員して「じゃあこの薬を出しましょう」と決める。医師が直接手を施すわけでもないし、薬を開発しているわけでもない。ただ選択しているだけです。

このときのお金は「情報料」「コンサル料」と言えるでしょう。

情報や知識をお金にしている職業の人はたくさんいます。

医師、不動産業、弁護士、税理士などの士業、政治家、投資家もそうでしょう。多くの職業は、知識や情報、経験を売っているのです。

何が言いたいかというと、ただ「書いて文字にする」ことは誰にでもできるし、そこまで価値がないように見えますが、まったくそんなことはないということです。

どんな人も、いろんな知識を持っていて、いろんな経験をしています。ただ、それが脳内にとどまっているから、価値が見えないだけなのです。誰にでもわかりやすく伝えることができれば「お金を払ってでも知りたい」という人は現れるはずです。

言語化できればコンサルタントになれる

書くことができるようになると、いわゆる「コンサルティング業」ができるようになります。

たとえばあなたが不動産屋さんで営業をしているとします。

普通に営業をしているだけだと、世界は広がっていきません。でも「いい部屋の見つけ方」とか「これからどの土地が値上がりするか?」「これから東京の地価はどうなるか?」といったことを文章で発信できるようになったら、それはもう立派な「コンサルタント」です。

文章にできるだけで、自分の価値はグッと上がります。

インターネットの世界には「業界」の壁がありません。

よって、そこに文章を投下するだけで、これまで自分がいた業界とはまったく違う業界から声がかかることがあります。

自分たちの業界内では「常識」でも、他の業界からすると「コンサルティング」のような価値のあるものになるということです。

ぼくが発信していることも、出版業界の中では常識だったりします。

「著者の言いたいことと読者の聞きたいことは違う」というのも、多くの編集者がアドバイスしていることです。でもそこを文章にして発信するだけで、業界の外の人にとっては「発見」になることがあります。

ただノウハウを持っているだけだと業界内でしか活躍できません。しかし、文章にしてアウトプットするだけで、市場が10倍くらいになったりするのです。

たしかに、すぐ「副業」になるかどうかはわかりません。お金になるまでに時間はかかるかもしれません。でも、文章をネットの海に泳がせておいて、それが誰かの役にたったとすれば、回り回ってなにかしらの利益をもたらしてくれるはずです。



「わかった。ちょっと書いてみようかな」と思われた方は、こちらの本が参考になります。急に宣伝ですみません。


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