「客観力」があれば、人生はたいていうまくいく
「客観性」を身につけた人って最強じゃない? って最近よく思います。
自分のことを外から冷静に見ることができて、目の前の「自分」を意のままに操ることができる人。
そういう人は「この人(自分)がこの業界にいったら活躍するだろうな」とか「この人(自分)はこれが得意だから、これをやるといいだろうな」とかっていうことがわかる。
あとは素直に実行に移していけばいいだけです。
でも普通の人は、主観がめっちゃ邪魔してきます。「いやいや俺はこうしたいんだ」とか「これまでこうやってきたから」とか「プライドが許さない」とか「恥ずかしい」「失敗したらどうしよう」とかとか……。
もちろん主観だけで突っ走ってうまくいく人もいるでしょう。たとえば一部のアーティストは主観とマーケットがたまたまぴたっと合えば、ものすごく評価されたりします。
でもたいていの人は「自分が思っている自分」と「まわりから見えている自分」はズレていたりする。だから「あなたはこれをやったほうがいいと思うよ」とアドバイスされても「は? 何言ってるの??」みたいに突き進んでいって結局うまくいかない。
客観性を身につけて、自分を外側からコントロールして、人生をいい方向にうまく導いていく。それができたら最強だなと思うんです。
「客観性」を手に入れる方法
では「客観性」を手に入れるにはどうしたらいいのか? ぼくもちゃんとできてるわけじゃないですが、3つ挙げてみます。
1、文章にしてみる。言葉にしてみる
自分の思いや考えを紙に書いてみると客観的になれます。「ああ、こんなことに悩んでたのか」とかちょっと冷静になれる。で、それを次の日の朝とかにもう一回見てみたりすると、さらに客観的に自分のことを見れたりします。
2、SNSをやってみる
さらに客観性を取り入れるなら、SNSにアウトプットして、まわりの反応を見てみるといいと思います。
ツイッターのアカウントは一種の「アバター」です。自分とはちょっと切り離してみて「このアカウントが何を言えばおもしろいかな?」みたいに考えられるようになると、フォロワーが増えたりします。
3、他人のアドバイスを素直に聞く
あとは他人のアドバイスを素直に聞く力を身につけることでしょう。(ぼくも素直になれているのかどうかは怪しいですが。)
優秀なスポーツ選手には、たいてい優秀なコーチがついています。どんなに優秀なアスリートでも、たった一人で力をつけていくのは難しい。客観的に指摘してくれる存在が必要です。
ライターや作家にも「編集者」という客観的な存在がいます。カウンセラー、コンサルタント、メンター、マネージャー、美容師さん、メイクさんあたりも、客観性を提供する仕事でしょうか。
客観性がほしいなと思ったら、客観性を仕事にしている人の力を借りるのも手だと思います。(ぼくは編集者という仕事をしていますが、ぼくにも主観があるので、ぼく自身にも編集者がほしいなとよく思います。)
「事実」に基づいて考える
あとは「それは事実かどうか」を冷静に考えてみるのも大切ですね。
ぼくはけっこう心配症で、ちょっと症状があるとすぐに「大病なんじゃないか??」って思ってしまいがちです。そこで病院に行っていろいろ検査してもらって「うん、異常ないですよ」って言われて、やっとホッとして治るみたいなことがあります。
主観では「病気かもしれない!」って焦ってるんですが、客観的に数値を見たら大丈夫だってわかる。
いま抱いている「主観」が事実なのかどうか? 「病気のはずだ!」というのは事実じゃなかったわけです。同じように人生のあらゆる場面で抱く「この事業はうまくいくはずだ」とか「俺はこれをやるべきだ」とかっていうのも、自分の思い込みの可能性はある。
抱いている主観が「事実に基づいたことなのかどうか?」「そこに客観性があるのかどうか?」をつねにちょっと立ち止まって考えてみるのも大切かもしれないな、って思います。
やっぱ人生において「主観と客観」って永遠のテーマだなと思います。
生まれたときから、自分は自分だし、「主観」はデフォルトなんだけど、なぜかうまくいかないなーってときのために「客観性」を武器として持っておく。どうしても「主観」は強くなりがちだけど、そこにいかに「客観」を取り入れていくか。そのバランスをどうとっていくかが人生においてやっぱ大事なんだろうなと思っています。
想像してみましょう。
目の前に自由に動かせる「人間」がいます。その人を動かして、いい感じの人生に導いてください。
……といえば、なんかできそうな気がしてくる。
その目の前の「人間」は「あなた」です。
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