先の見えない時代を生き抜くために「思考のスイッチ」を切り替えよう

今日は先の見えない時代を生き抜くための5つの思考法についてお話ししようと思います。

めちゃめちゃ時代は変わっています。これまでの考え方ではうまくいかない場面はどんどん増えています。

変化の大きい時代には、時代に合わせた「新しい考え方」に切り替える必要があります。

では、どんな考え方をどう変える必要があるのか?

ひとつずつご紹介していきます。

1、「業界思考」から「目的思考」へ

まずは「業界思考」をやめます。

「業界」というのは、多くがそもそも戦後のインターネットがない時代に作られたものです。家電業界とか不動産業界とか出版業界とか放送業界とか……。古い「業界」という枠組みで考えている以上は、なかなか新しい考え方ができないように思います。

ではどういう考え方をすればいいのか? 大切なのは「目的思考」かなと思います。目的思考というのは「そもそも何が目的なのか?」を考えることです。

そもそも、その会社は何がしたいのか? 紙の束がつくりたいのか? 誰かを感動させたいのか? 人に情報を伝えたいのか?

「目的」までさかのぼるとやるべきことが見えてくる気がします。

これまで何十年も「業界」という枠組みにもとづいて、あらゆるものごとが動いてきました。よって、なかなかここを変えるのは難しいとは思います。

会社によっては、すでに多くの投資をしてたくさんの工場があったりする。その状態から「目的」を考え直すというのは大変なことなのかもしれません。

ただ、これをやらない限りどこかで壁にぶつかるんじゃないかと思うんです。業界で考えるのをやめ、目的から考えてみる。これがひとつめです。

2、「職業思考」から「職能思考」へ  

……って、いきなりジャーナリストみたいにデカい話をしてしまったので、個人レベルの話に戻します。

2つめは「職業思考」をやめるということです。

「職業思考」というのは、たとえば「テレビのプロデューサー」とか「本の編集者」みたいなことです。

「職業」はだいたい「業界」に紐付いています。古い業界に紐付いた「職業」で考えていると、あんまりうまくいかないんじゃないかなと思います。

もちろんエンジニアとかWEBディレクターとか、これからの時代にも通用する職業はたくさんあるでしょう。ただ、こうした「職業名」に縛られていると時代に合わなくなる可能性もあるのではないかと思うんです。

ぼくがオススメするのは「職業」で考えるのではなく「職能」で考えることです。

職能というのは「話す」とか「書く」とか「交渉する」「売る」「運ぶ」みたいな行動・動きで考える、ということです。

たとえば「編集者」という「職業名」にとらわれていると、本を作ったり、雑誌を作ったりすることだけに縛られてしまう危険性があります。

そうではなく「ものごとをわかりやすく伝える」とか「あらゆる情報を整理して伝える」といった「職能」で考えることで、新しい世界が広がる可能性があります。

その職能が使えるのは、出版だけではなく、もしかしたら人材派遣とか不動産、通販といった分野だったりするかもしれません。

そのように「職業」ではなくて「職能」で考えるのが、これからの時代に必要なんじゃないかなと思います。

3、「お金思考」から「信頼思考」へ

3つめはお金で考えるのをやめることです。

もちろんお金を粗末にしろと言ってるわけではありません。お金はとても大切なものです。

しかしそれよりも大切なのは「信頼」ではないかと思います。「信頼が大事」という話は最近よく聞きますが、本当にそうだなと思います。

今のようにSNSなどでつながる時代であれば、極端な話、信頼さえあれば誰かが助けてくれる可能性があります。もし現金がなかったとしても、その人に信頼さえあれば誰かが助けてくれる可能性がある。

信頼が結果的にお金になることはありますが、逆はなかなか難しいでしょう。信頼を大切にするというのは、これからの時代ますます大切なポイントになるのかなと思います。

4、「計画思考」から「行動思考」へ

4つめは「計画思考」から「行動思考」に変えるです。

「計画思考」というのは「3年後はこれをやり、5年後はこれをやり、10年後はこれをやる」みたいに、きちっと計画を立ててそのとおりに実行していくことです。

これもひと昔前までは有効だったと思うのですが、これだけ時代がガラッと変わるときにその計画にこだわっていたら、逆に危険な可能性もあります。時代に取り残されてしまったり、時代に合わないことをやり続けてしまう可能性がある。

「clubhouse」がこれほど流行ると1か月前に誰が予想していたでしょうか? 急に新しいサービス、新しいアプリが登場して、世界を一変させる可能性があります。そんな世界で3年後5年後を予想して、その計画どおりやっていくのは土台無理な話です。

「計画思考」ではなくて、大切なのは「行動思考」だと思います。

とにかくまずは小さくやってみる。実験のように、まずは思いついたら小さな範囲で行動してみる。うまくいかなかったらフェードアウトすればいいし、うまくいけばそれを広げていけばいい。

もちろん計画がまったくダメということではありませんが、その計画も最低でも1〜2週間に1度は見直す必要があるんじゃないかなと思います。

「計画」ではなく「行動」というのが、これからのキーワードな気がします。

5、「点思考」から「線思考」へ

最後は「点」ではなく「線」で考えるということです。これはリチカの社長・松尾さんもよくおっしゃっていることです。

これだけ世界が変わり続けてる中で「2021年の1月」という「点」だけで考えても、あんまり意味がありません。なぜなら、2021年1月時点でうまくいっていたとしても、2022年にうまくいっているとは限らないからです。

あくまで2021年の1月というのは前後の流れのなかにあるだけ。2020年からの流れてきて、2022年へ流れていく途中にある「点」です。

つねに世界は流動的で、変わっています。よって、自分たちもつねに時代に合わせながら変わっていく必要があります。「点」ではなく「線」で考えるようにすれば、変に焦らなくなりますし、変に未来を悲観視するようなこともなくなります。

線で考えれば、今この瞬間の成功を目指さなくてもいいわけです。つねに線で考えることが、これからの不確実な時代を楽しく生きるための考え方なのではないかなと思います。

以上、先の見えない時代を生き抜く5つの思考法として、

①「業界思考」から「目的思考」へ
②「職業思考」から「職能思考」へ
③「お金思考」から「信頼思考」へ
④「計画思考」から「行動思考」へ
⑤「点思考」から「線思考」へ

という「思考のスイッチ」をご紹介しました。なにか参考になればうれしいです。

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