見出し画像

「未来の仕事」の種を植えよう

仕事には2種類あります。

ひとつは「いま仕事」。もうひとつは「未来仕事」です。

これ、ぼくの造語なのでちょっと説明します。

「いま仕事」というのは、文字どおり「いますべき仕事」です。今現在頼まれている仕事であり、すぐにお金になるような仕事です。

一方で「未来仕事」というのは「未来につながる仕事」です。別に誰にも頼まれてないし、すぐにお金になるわけではない。でも、未来につながっていくような仕事。

どんどん成長していくためには「いま仕事」をやりつつ「未来仕事」にも時間を割いていかなきゃいけないな、と思ったんです。

真っ赤なリンゴを摘み取れば、すぐお金に変わります。でもあとに残るのは枯れ木だけです。リンゴを摘み取りながらも、隣では未来のために種を植えないと、新しい木は生えてこない。未来のリンゴは実りません。

たとえば、ぼくがこうして書いているnoteは誰から頼まれているわけでもないし、無料で出しているのでお金にもなりません。つまり「いま仕事」ではありません。

でも、これが積み重なっていけば、書く力がアップするでしょうし、この記事が財産となって何か別の仕事につながるかもしれません。なので、ぼくにとっては「未来仕事」です。

「いま仕事」のなかの「未来仕事」を探す

「いま仕事」と「未来仕事」。

二項対立みたいに書いてしまいましたが、「いま仕事」のなかにもただお金に変わるだけの仕事と、未来につながっていく「未来仕事」があります。

誰でもできるような作業で、クレジットに名前も乗らない。でも、単価は高い仕事があったとします。値段だけ見てそういう仕事をやりがちなのですが、それはただの「いま仕事」で終わってしまいます。

一方で、そんなに値段は高くないけどクレジットに名前が載って自分の仕事の実績にもなる。かつ、勉強になるような仕事があったとします。そういう仕事は「いま仕事」であると同時に「未来仕事」でもあります。

できればお金になるような「いま仕事」かつ、未来にもつながる「未来仕事」を見つけることができれば、いちばんいいのかもしれないですね。

「未来仕事」の3要件

では、どういう仕事が「未来仕事」になりうるでしょうか。

ひとつめは「勉強になる仕事」です。

それをやることで、自分の腕が磨かれるとか、やったことはないけれど、ひとつうえのステージに行けるような仕事。それは勉強になる仕事なので、未来につながります。

2つめは「できる人とやる仕事」です。

自分が「すごいなあ」と思っている人とか、自分が参考にしている人、気になっている人と仕事をする。「勉強になる仕事」ともカブりますが、そういう人と仕事をすることは勉強にもなりますし、かならず次の仕事にもつながるはずです。

3つめは「やってておもしろい仕事」です。

やっていておもしろいというのは最強です。お金が多い、少ないにかかわらず、おもしろいので自然とやってしまう。そういう仕事は結果的にうまくいくはずです。

どんなに努力する人であっても、それを楽しんでおもしろがってやっている人にはかないません。なので、「おもしろい仕事」というのは必ず未来につながるはずです。

「いま仕事」だけに追われるのではなく、「未来仕事」も日々の中に入れていくと将来にわたって成長できる気がします。

いま書きながら思ったのですが、自分にとっての「いま仕事」は任せていくことが大切なのかもしれません。目をつぶってもできてしまうようなもの、慣れているもの、結果がすでにわかるようなものは人に教えて任せていく

自分にとっての「いま仕事」であっても、若い人にとっては学びのある「未来仕事」になりうる。そこを人に任せていくことで、自分は「未来仕事」をやる時間ができます。もしかしたらそうやってチームは大きくなっていくのかもしれません。 

「未来仕事」をし続けた石岡瑛子

東京都現代美術館の石岡瑛子展を観てきました。

石岡瑛子さんは資生堂やパルコ、角川書店などの仕事を手がけてきたデザイナーです。彼女は30代までは広告の世界で「クライアント仕事」をしていましたが、40歳を超えてから『EIKO by EIKO』という本を引っさげて渡米します。そこから映画や舞台の衣装デザインなど次々と革新的な仕事を手がけていきます。

石岡さんは目の前のお金だけで仕事をする人ではなかったはずです。「いま仕事」をやるだけじゃなかった。

自分がより価値を出せる場所、自分の力が最高に発揮できる場所、そして自分の好奇心を満たせる場所に身を移していった。つねに「未来仕事」を探して、高みを目指していたはずです。

ぼくらも、もし1年前2年前と同じような仕事をしている自覚があるのであれば、新しいこと、つまり「未来仕事」にチャレンジしてもいい時期なのかもしれません。

今日は「いま仕事」と「未来仕事」ということで考えてみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?