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おもしろい文章を書くために日常生活でできるトレーニング

おもしろい文章を書くにはどうすればいいのでしょうか?

人の心に残るような文章を書くにはどうすればいいのでしょうか?

ぼくはふだんから文章は「どう書くか」よりも「何を書くか」のほうが大事ですとお伝えしています。

そして、おもしろい文章というのは「中身」がおもしろいんですよという元も子もないようなことを言っています。

じゃあ「おもしろいこと」というのはどうやって見つければいいのか? そこが疑問として浮かんできますよね。

おもしろいコンテンツの「中身」をどうやって発見するのか?

そのトレーニング方法があったらぼくが教えてほしいくらいなのですが、ひとつ「これを訓練としてやってみてはどうでしょうか?」というものがあるので、今日はそれをお伝えしようかなと思います。

ただ、あんまり期待はしないでください。

「あるあるネタ」を集める

ぼくがツイートでたまにやるのが「あるあるネタ」です。

たとえばこんなやつです。

まあまあ反響があったものも「ややウケ」のものもありますが、みんなが「そうそう!」「あるある!」と思うやつが「あるあるネタ」です。

このあるあるネタ、お笑いの世界でも定番ですよね。

「そういうことあるある!」と思うと、なぜか笑ってしまいます。「細かすぎて伝わらないモノマネ」とか中川家のモノマネも「あるある」の要素が強いです。昔から「あるあるネタ」をやっておけば、そこそこウケます。

どうやらあるあるネタには人類が共通して「おもしろい」と思う要素が入っているようです。

というわけで、おもしろい文章を書くためのトレーニングとして、この「あるあるネタを集める」というのが使えるんじゃないかなと思うんです。

日常のささいなことに敏感になれる

「あるあるネタ集めておもしろい文章なんて書けるようになるの?」と思われたでしょう。

……わかりません。

ただ、あるあるネタ集めをすることのメリットはいくつかあると思うんですよね。

ひとつめは日常のささいなことに敏感になれるということです。

「あるあるネタを探そう」という意識でいると、生活のなかで感じるちょっとした感情、違和感を覚えておくことができます。

「静電気って怖いよね」とか「なぜか家の机の上に陰毛乗ってることあるよね」とか「6Pチーズの銀紙噛んじゃうと気持ち悪いよね」みたいなちょっとしたことは、あるあるネタを探していなければスルーしてしまいます。

でもつねに「あるあるを見つけよう」と思っていると、日常のささいなことに敏感になることができる。結果的にいろんな「書くネタ」を見つけられるようになると思うんです。

書くときに役立つ「共感力」が身につく

もうひとつは「共感力が身につく」ということです。(あるあるを見つけるから共感力が身につく、、って堂々めぐり感ありますが続けます。)

「共感力」とはなにか?

ちゃんと定義したことはないですが、あるものごとに対して「みんながどう思うか」を感じる力、その気持ちに寄り添う力って感じでしょうか。

冒頭に紹介したように「あるあるネタ」を探して発信する習慣ができていれば「これがウケるんだな」とか「これは自分だけの感覚なのかな」といったことがうっすら見えてきます。

いいネタだとみんな評価してくれて「いいね」がつきますが、そうでもないとそんなにつかない。これを続けることで自分のなかの「共感センサー」の精度が上がっていく感じがあります。

ここでひとつエクスキューズを入れます。

「共感力を身につけよう」というのは「みんなと同じことを考えられるようになろう」ということが言いたいわけではありません。

うまくニュアンスを伝えづらいのですが「みんなと同じ部分と違う部分を自覚できるようになろう」「みんなは気づいていないけれど共感できる部分を見つけられるようになろう」みたいな感じです。

こういった力が、ひいては「おもしろいものを書く力」につながっていくんじゃないかなと思います。

共感力があるから「裏切る」ことができる

で、この共感力を高めて「みんなが何を感じるのか」を握れるようになると、逆に「新鮮なこと」「斬新なこと」も書けるようになります。

共感力があるからこそ、逆になにが「あたらしいこと」「おもしろいこと」なのかがわかるようになると思うんです。みんなが共感する部分がわかっているからこそ、ちょっとズラして、人とはちょっと違うこと、人よりツッコんだことが書けるということです。

「みんなここまでは考えてるだろうけど、さらにつっこんでみよう」
「みんなはこういうふうに思うだろうけど、こっちを攻めてみよう」

そんなふうに思考を展開していけるようになる。そうすれば、よりおもしろいものが書けるようになるはずです。

「共感」のおもしろい、「裏切り」のおもしろい

「おもしろい」の定義は人それぞれでしょうが、どうやら2つはありそうだなと思っています。

ひとつは共感の領域での「おもしろい」です。

「わかるわかる!」「あるある!」「ほんとそう!」「それが言いたかった!」「それな!」というたぐいの「おもしろい」。

もうひとつは裏切りの領域での「おもしろい」です。

驚き、新鮮さ、意外性。「まじで!」「あたらしい!」「そんなこと思いつかなかった!」というたぐいの「おもしろい」です。

「あるあるネタを探す」というトレーニングは、主に共感の領域でのおもしろさを探すトレーニングのようですが、共感の領域が把握できているからこそ、裏切りの領域でのおもしろさも追求できると思うんですね。

とまあそんな感じで(まとまったようなまとまってないような)、生活する中で「これってみんなが思ってることなのかな?」「これってあるあるネタかなー?」っていうのを探しながら生活してみると「おもしろい」に一歩近づけることができるかもしれません。

わかんないですが。

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