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サラリーマンは、一度ポートフォリオを書いてみるべきだと思う。

こんにちは。イリノイ工科大学(Illinois Institute of Technology、IIT)にデザイン思考留学中のTakaです。

時間が空きましたが、前回の続きとして、各文書の内容について記載します。以下はあくまで一例であること、各文書の内容に正解はないことについてご留意ください。

1.State of Interest(志望動機)
2.Portfolio(これまでの仕事の内容をcritical thinkingを交えて記載)

1.State of Interest(志望動機)

6段落構成、文字数791語、A4サイズフォント12ptで1枚半の文量です。日本語の文書作成とは少し構成が異なります。最初の段落では、なぜこの大学でなければならないのかについての強い意志を見せました。絶対この大学でなければならない理由、そしてなぜこの大学に関心を持ったのかについて記載しました。第2、第3段落では、具体的な事象とともに大学で何を習得したいのかについて、第4段落では自分が大学にどう貢献できるか、第5段落では卒業後に習得した知識をどう活かすか、最終段落では希望を明確にした上でクローズとしました。

以下、少し内容を簡単に記載します。


第1段落:絶対にこの大学に入りたい確固たる理由、大学を知ったきっかけ

人間中心のデザイン思考が自分が働いている業界を救うと確信していること、簡単な略歴に続き、IDを知るきっかけとなった佐々木康弘さんについて

第2段落:理由の説明①(具体的な事象とともに)

顧客中心にサービス設計をする業界にとって、コロナによって変化した顧客行動やマインドに寄り添ったサービスを新たに設計するためには、人間中心のデザイン思考が必須であること

第3段落:理由の説明②(具体的な事象とともに)

現場が自由に判断し、さらに顧客に寄り添ったサービスを展開するために、企業内での人材育成にデザイン思考が欠かせないこと

第4段落:大学に何が貢献できるか

これまでの海外での経験や業務経験、コミュニケーション能力を通じて、プロフェッショナルであるクラスメイトとの意見交換や切磋琢磨していくプロセスに貢献できること

第5段落:卒業後どう知識を活かすか

所属する企業に戻り、業界全体に革命を起こすこと

第6段落:希望とともに強い意志を改めて示す

IDへの留学を楽しみにしているとともに、これが人生最大の転機であること


かなり大袈裟に聞こえると思いますし、日本人として少し奥ゆかしさを出したいところではありますが、思いの強い競争相手がたくさんいることや読み手は似たような文章を何人分も読むことを鑑みて、ストレートで強い表現にこだわりました。正解ではないとは思いますが、合格できているのでよしとさせてください…


2.Portfolio(これまでの仕事の内容をcritical thinkingを交えて記載)

デザイン業界での経験がない私にとって、このPortfolioが最も悩ましい提出書類でした。Portfolioについては、通常以下のように理解されます。

いわゆる「作品集」であり、自分の職種(あるいは転職希望職種)における実績や力量を評価してもらうために作成する資料です。(ポートフォリオとは - Portfolioの意味と3つの業界での使い方

デザイナーは自分のポートフォリオ用のWebページを持っていることが多いです。一般的なサラリーマンの場合、もちろん「作品」はないのですが、これまで業務で何をやってきたか、経歴書にしっかりとした説明を記載したものの理解が近いかもしれません。もし私がもう一度書類を作成するのであれば、このポートフォリオを確実に作り直します…なぜならば、全てWord文書で作成したからです。今であれば、せめてPowerPointで作成します。せめて。ですので、以下の情報は全く参考にならないと思いますが、ネタとして記載します。

文量は、5プロジェクト、文字数3,481語、A4サイズ15枚の超大作です。ややこしいことに、Critical Thinkingの観点から分析をすることが求められていたので、各プロジェクトは、背景、課題、仮説、目的、分析、解決策、結果を軸に、SWOT等のフレームワーク(を事後ではありますが改めて考えて記載し)、写真を入れて作成しました。

大切なことは、今までどう考えて何をやってきたのか、そこから何が得られたのかについて説明することと、自分の中でも整理をして強みを再認識することにあると思います。大学院の授業で、これまでの経験を表現することがあり、このポートフォリオの内容を表現しました。業務に追われることが多いサラリーマンには、こうして後から何をやったのか、何を学んだのかをしっかりと認識する時間が必要だと実感した次第です。


ということで、今回はここまで。全く参考にならない文章の内容について記載しました。次回は、TOEFL対策について少し触れます。