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光の啓示「第3章 ナレンダーからの依頼」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。


定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

第3章 龍王参上!のつづき ナレンダーからの依頼

龍王が夢にあらわれた数日後、
ナレンダーから相談があるから会いたいとの連絡があった。

なにの相談かは、「会ってから話します。」とのことだった。
なんだか深刻そうだった。

夢にあらわれた龍王が
「苦難がおとずれる」と言っていたが、
もしかして、ナンレンダーのことなのか。

どうだかわからない。
ナレンダーの相談事が早くしりたくなり、
私はすぐにナレンダーの下宿へむかった。

そして、下宿に着いたとたんにナレンダーが
「タカさん相談があります」と切り出してきた。

私:「どうしたの?」「なにか問題でもあるの。」と聞くと。

ナレンダー:「私、もうすぐ留学が終わります。」

私:「そのことなら知っています。」
  「卒業、おめでとう!」

ナレンダー:「ありがとうございます。」
      「でも、タカさん私、まだ日本で活動したいです。」
      「でも留学が終わればビザが切れるので、
       インドに帰る。」
      「困っています。」

困っていますといわれても、私も困る。
私:「ビザは、延長できないの?」

ナレンダー:「留学生ビザなので、できません。」

私:「じゃあ、インドに帰るしかないね。」

ナレンダー:「帰りたくないです。」
      「私、留学が終わる前にアーティストにビザにトライしたい。」

私:「アーティストビザ?」
  「なに、そんなビザがあるの?」

ナレンダー:「はい、それに挑戦したいです。」

アーティストビザ、そんなビザがあったのか、
知らなかった。
私:「それで、アーティストビザを取るにはどうすればいいの。」

ナレンダー:「私もわからないので、入局管理局に聞いてください。」

マジ、まる投げ会かい!
入管なんてどこにあるのだ。
しょうがないな。
でも、やるしかないか。

私:「わかった、アーティストビザのことを調べてみるよ。」

私はそう約束して、
今後のことを詳しく聞いてその日は帰った。

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思ったことはすぐ行動が信条の私は、
翌日に入国管理局へ出向きアーティストビザについて
いろいろ聞いてきた。

芸術ビザ(Artist) 就労ビザ申請JAPAN
芸術ビザとは、日本においてアーティスト等が行う収入を伴う芸術上の活動をするための就労ビザをいいます。
アーティストビザともいわれ、例えば作曲家、作詞家、画家などの芸術家が創作活動を行うためのビザをいいます。
絵画や演劇、ダンスなどを日本で指導する場合も芸術ビザに該当します。申請人の芸術活動が、客観的に芸術家と称するに相応しい程度に評価されており、本邦の公私の機関との契約により、又は本邦において独立して、その芸術活動から得られる収入だけで十分な生計を継続して維持できると認められた場合に在留資格が許可されます。


芸術ビザを取得するための要件
芸術ビザの在留期限は5年、3年、1年又は3月の4種類が規定されています。
芸術ビザを取得するための要件としては申請人が次に該当していることが必要です。創作活動を行う作曲家、作詞家、画家、彫刻家、工芸家、著述家及び写真家などの芸術家、音楽、美術、文学、写真、演劇、舞踊、映画、その他の芸術上の活動について指導を行う者であることが必要です。
引用:working-visa.net

当時アーティストビザは年間10人取得できるかどうかの
なかなか取得できない難関のビザだということだった。

そりゃそうだ、
このビザを交付するといことは、
国がアーティストとして認めることになる。

日本が認めたプロのアーティストということだ。
なかなか難しいビザで、
いまのナレンダーの状況では希望は薄い。

しかし、入管で申請書類のひな型もゲットした。
必要なものはだいたい分かった。

私にとっても、ナレンダーにとっても
初めてのことでどうなるかわからないが、
アートを志す異国の友人の頼みとあれば、
叶えてあげたい。

よし、ひと肌ぬごうではないか。

その足でナレンダーの下宿に直行し、
アーティストビザ申請を挑戦することをナレンダーに報告した。

お国柄なのか、まだビザを取得したわけではないのだが、
ナレンンダーはもう取得したかのように大喜びした。

喜ぶのはまだ早いよ、ナレンダー。

とにかくアーティストビザは、
年間10人しか取得することができない。

難関のビザだということを伝え、
大学の資料とか、
申請に必要な書類などを準備するように
教えてその日は帰った。

翌日から、
ナレンダーのアーティストビザ取得のために、
まずは、スポンサー探しからだ。

現在はどうかわからないが、
当時は留学生が卒業し、
アーティストビザを取得する場合は、
まずは1年しか取得できない。
それも取れたらの話だ。

そして、アーティストビザ更新するには、
この一年間の活動実績によって、
ビザ更新の是非になる。

つまり、アーティストとしてこの一年の活動が左右する。
そのためにも、スポンサーが重要となるのだ。

夢にでてきた龍王が私に告げたことが、
このことなのかはわからないが、
友人のためにベストをつくそう。

つづく


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