光の啓示01

光の啓示「第1章 片道切符の旅」

第1章 自然体のつづき 片道切符の旅。

バリ島の滞在も残すところあと3日となった。

いつものように朝食をすませ、部屋の前でワヤンと雑談。

ワヤンは純粋で、本当にいいやつで、
一緒にいるとこころがなごむ。

午前中は、クタにいき、
午後からマス村へ行こうと誘われた。

マス村といえば木彫り、
木彫りといえば、紫檀(したん)、黒檀(こくたん)などの固い木をつかって木彫りをしたかったので、今日は木彫りを吸収しようと気合十分。

バリ2009 174

さっそくワヤンカーでクタに向かった。

クタビーチはバリに到着して、空港からはじめて向かった場所。
クタからレギャンビーチに出て、そのへんを散策。
やっぱ、観光モードは気楽でいいな。

あっという間に昼になりマス村に向かった。

マス村につき、これから木彫りの勉強かと思いきや
着いたところは闘鶏場?!

画像2

私:あれ?木彫りじゃないの?

ワヤン:今日は闘鶏。

闘鶏・・・・・?

木彫りをやるぞと気合十分いれたのに・・・・。
木彫りは・・・・?

これぞバリ予定がころころ変わる。
「まあ、これも流れだな」と闘鶏場へ

闘鶏と言えば、ギャンブルですね?!

バリニーズの男たちがお札を握りしめて
なにか叫んでいた。

私は、闘鶏より超腹ペコだったのでワヤンに、

私:マウ、マカーン!(私、食べる)

ランチがまだだった。
しばらくしてワヤンがサテとライスを持ってきた。

ワヤン:マカーン!(食べる)

サテが大好きな私は、

私:オーッ!テリマカシー!(おー、ありがとう!)

と大喜びでサテをパクついたのでした。

ワヤン:タカ、エナッ?(美味しいか?)

いつものサテと違って、なんかコリコリした触感でメチャ美味しい!

私:エナッ、バグース!!(美味しい、最高!)

あっという間にたいらげた。

ワヤン:今日のサテはバグース!(最高!)

私:バグース、ヤ!(最高だ!)

ワヤン:タカ、サテプニュ。(カメのサテ)

私:サテプニュ?(カメのサテ)
  アパ イニ?(これなに?)

笑いながら手を広げて鳥が羽ばたくようなジェスチャーをするワヤン。

私: アヤム?(鶏)

ワヤン:ノー。

私:バビ?(豚)

ワヤン:ノー。

私:アパ イニ?(これなに?)

ワヤン:ウミガメ。

私:カッ、カメッ?!
ウミガメなの?!

マジ!
ウミガメは初めて食べたので、すごく驚いた。
なによりその美味さに驚いた。

それにしても、確かウミガメの猟は世界的に禁止のはずと聞いたが、バリはいいのかな?

だいじょうぶなのか・・・・・?
それにしてもうまかった。

闘鶏も盛り上がっている。

ウミガメサテランチでお腹もこころも満たされた私は、
ワヤンにさそわれ闘鶏場にある横のテントに向かった。

中では大人たちが赤、緑などで丸や三角などのモチーフが描かれたシートととなりに同じ色の形のくぼみがある台に、珠を転がして賭けるゲームで遊んでいた。

画像3

ワヤンに賭け方を教えてもらい、私も挑戦!
みごとRp15,000儲けてニコニコ。

ワヤンは、この数日の私の様子を察して
気分転換にここに連れてきてくれたのだろう。

昨日までの、アート三昧の真剣モードから一転して、
いい気分転換になった。

それにしても、みんなニコニコ。
楽しそう。

南国の楽園というが、まさにそんな感じ。

その後は闘鶏も楽しんで、あっという間に夕方過ぎ

さすが神々の島だけあってバリの「闘鶏」は、
神聖な儀式で、闘鶏たちの戦いによって流れる血は地霊をしずめるのだそうだ。

ワヤンにはバリの習慣や文化などいろいろ教わった。

そして、あの滝からあらわれた光の玉の啓示。

信じて進むしかない。

これからの人生は、
まるで、行くあてのない航海に旅立つような、
片道切符の旅にでるようなものだ。

希望、不安、できる、できない、ということばではいいあらわせない感覚。
片道切符の旅を信じつづけていくしかない。

バリ島滞在もあとのこり2日、とにかくやれることはすべてやろう
そして、未知の世界に飛び込もう。

片道切符を手に、

光のみちびくままに。

つづく

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1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになったある出来事から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていきます。

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