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光の啓示「第2章 虹をあやつる!」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。


定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

第2章 ふたたび稲妻が!のつづき 虹をあやつる!


ホログラムの出会いから、この素材と格闘する日が続いた。
あの夢に現れた双龍を具現化するにはどうすればいいのか?

まずは、龍のウロコだ。

ホログラムを一枚いちまいカットしてくのは、
思いのほか時間がかかった。

ホログラムを貼り重ねていく順番も、
気をつけなければなれなかった。

この貼り重ねていく順番を間違えると、
作品が完成しない。

ホログラムパターンの組み合わせも、
モチーフによって変えていいかなければいけない。

ポイントは龍のウロコの形。

オーロラのホログラムシートを取り出し
円、楕円にカットしてみるが、
時間がかかりすぎる。

もっと早く、
なおかつ一定の形にして、
大きさだけ変えていくには・・・・。

正方形、長方形・・・
円系よりは早くカットできたが、
貼り合わせがうまくいかず、
なにかしっくりいかない。

菱型にカットしてみる。
おっ、いい感じ。

これなら一定のリズムでカットできる。
カットの時間も一番はやい。

貼り合わせはうまくいくのか?

これも今まで試したなかではいちばんいい。

よし、鱗は決まった。

菱型でいこう。

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オーロラは横向きにこの菱型のパーツを貼っていくと、
虹色の輝き(動き)は横に流れ、
縦に貼ると縦に流れ、
斜めに貼ると斜めに流れる。

そして、円に貼っていくと、
放射状にクルクル回るように動く。

オーロラを菱型にカットしてチェーンのように
貼り合わせていくと、
貼り方によって虹色の輝き(動き)を
コントロール出来ることに気が付いた。

虹色の輝きをコントロールできるのか!

表面の色を変えることができる。
これは凄いことかもしれない。

虹をあやつることができるのだ。

しかし。他の課題はまだ山積みだった。

顔の部分や手足などをどうするのか?
ホログラムの他のパターンとの組み合わせは?

モチーフをカットする方法は
何がいちばんベストだろうか?

とにかくこのホログラムシートを
自由自在に使いこなせるまで研究しよう。

それから毎日研究を重ねた。

研究を重ねていくたびに、
ホログラムの虹色の輝きに
どっぷり惚れ込んだ。

普段は目に見えない光の波長。

虹色がとにかくきれいだ。
美しい。

双龍が現れた夢から、
この素材にめぐり合うことができた。

たまたまの偶然なのか、
いや違う。

バリ島のあの光の啓示から、
何か見えない力にずっと動かされているような気がする。

何もないはずなのに見えない道を歩んでいる、
そしての道はどんどん続いていくような、
先が用意されている。

そんな感じがする。

とにかく信じてこのまま進もう。

見えない力に乗っかってみよう。
これからどんな道が広がっていくのか、
すごく楽しみだ。

つづく

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