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光の啓示「第2章 ふたたび稲妻が!」

第2章 これじゃない!のつづき ふたたび稲妻が!

夢に双龍が出てきてから2週間ほど過ぎた。
しかし、いまだにその龍たちを表現するための素材探しの旅は続いていた。

図書館へ行き素材や技法の本を探しては読みあさり、
何かヒントになるものはないかと、
とにかく歩きまわり探した。

やはり絵の具じゃ無理なのか、
なかなか他の方法がみあたらない・・・・。

それから一週間ほど過ぎたある日、
その日は朝から東急ハンズに向かっていた。

「今日は何かいいヒントがあるかな?」
そんなことを思いつつ
9階の素材売り場にやってきた。

9階のフロアを何気なく歩いていると、
奥の方でなにやらキラキラ光るような気配があった、

なに?

導かれたようにそのキラキラ光った方へと進んでいくと、
そこにはいろんなパターンのホログラムシートが並んでいた。

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それを見た瞬間!!
頭の天辺からつま先まで、身体中に”ズバーン!”また稲妻が駆け抜けた。

「これだ!」
「これに間違いない!」
「とうとう見つけた!!」

「これで龍が描ける!」

思わず声に出してしまうほどの確信だった。

すぐさまいろんなパターンのホログラムシートを買い占め、
店員にホログラムのパンフレットがないか尋ねた。

そのホログラムシートはあらたに入荷して1カ月も経ってなく、
ついていることに新商品だったので
幸いにしてパンフレットもあり手に入れることができた。

帰り道、心が躍るとはこういうことなのか、ホログラムと出会えたことがうれしくて、顔はにやけ、気分は上々とはこういうことなのだ。と超ごきげん。

これも、デワ・アユが言っていた、自然に起こることなのか。
すべては光のお導きというのか・・・・・・・・。

家に着くなり、袋からホログラムシート取り出し、
さてどうすればいいかな?

「ありゃ?」

あまりのうれしさに、
ホログラムシートだけ買って家に戻ってきてしまい、
カットしたり、貼る作業する道具を買うのを忘れていた。

このホログラムシートを使って龍を表現するには、
貼り絵でいくしかない、
さっそくメモを取り出し、道具のリストアップ。

再び東急ハンズに戻り、アートナイフやマット、定規など制作に必用そうな道具を一式買いそろえ、大至急帰宅したのだった。

その日からホログラムで龍を表現するための試行錯誤が始まった。
始めてみる触る素材、まずは鱗から。

オーロラというパターンのホログラムシートを取り出し、
楕円形に切ってみる、
裏側に楕円形のテンプレートをあてて油性ペンで楕円形をかき、
それを1枚1枚カットする。

鱗1枚カットするのに思いのほか時間がかかる。
エアーブラシで鱗を1枚1枚描いていくことも時間のかかる作業だが、
サイズを変えたり、細かい作業がそれに匹敵するくらいだった。

鱗パーツを作るだけでこんなに時間がかかるのか。

もっと効率のいい方法はないのか?
それから毎日、夢中でホログラムと格闘した。

特にこのオーロラというパターンが気に入った。
後からメーカーのS社長さんから聞いた話だが、
このオーロラは虹色に変化するホログラムだった。

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確かに模様はなく純粋な虹色の輝き。
光の波長そのものという、いい感じのホログラムなのです。

これをどう生かせばいいのか?

このホログラムとの出会いが
のちに世界唯一の新技法”ホログラム コラージュ”
SINPI Art(神秘アート)の誕生になるとは、
思いもよらないことでした。

つづく

#私の不思議体験

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1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになったある出来事から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていきます。

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