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光の啓示「第2章 ふたたび稲妻が!」
第2章 これじゃない!のつづき ふたたび稲妻が!
夢に双龍が出てきてから2週間ほど過ぎた。
しかし、いまだにその龍たちを表現するための素材探しの旅は続いていた。
図書館へ行き素材や技法の本を探しては読みあさり、
何かヒントになるものはないかと、
とにかく歩きまわり探した。
やはり絵の具じゃ無理なのか、
なかなか他の方法がみあたらない・・・・。
それから一週間ほど過ぎたある日、
その日は朝から東急ハンズに向かっていた。
「今日は何かいいヒントがあるかな?」
そんなことを思いつつ
9階の素材売り場にやってきた。
9階のフロアを何気なく歩いていると、
奥の方でなにやらキラキラ光るような気配があった、
なに?
導かれたようにそのキラキラ光った方へと進んでいくと、
そこにはいろんなパターンのホログラムシートが並んでいた。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21135076/picture_pc_7da81f12ed342d2ca55a4c9cddb69260.jpg?width=800)
それを見た瞬間!!
頭の天辺からつま先まで、身体中に”ズバーン!”また稲妻が駆け抜けた。
「これだ!」
「これに間違いない!」
「とうとう見つけた!!」
「これで龍が描ける!」
思わず声に出してしまうほどの確信だった。
すぐさまいろんなパターンのホログラムシートを買い占め、
店員にホログラムのパンフレットがないか尋ねた。
そのホログラムシートはあらたに入荷して1カ月も経ってなく、
ついていることに新商品だったので
幸いにしてパンフレットもあり手に入れることができた。
帰り道、心が躍るとはこういうことなのか、ホログラムと出会えたことがうれしくて、顔はにやけ、気分は上々とはこういうことなのだ。と超ごきげん。
これも、デワ・アユが言っていた、自然に起こることなのか。
すべては光のお導きというのか・・・・・・・・。
家に着くなり、袋からホログラムシート取り出し、
さてどうすればいいかな?
「ありゃ?」
あまりのうれしさに、
ホログラムシートだけ買って家に戻ってきてしまい、
カットしたり、貼る作業する道具を買うのを忘れていた。
このホログラムシートを使って龍を表現するには、
貼り絵でいくしかない、
さっそくメモを取り出し、道具のリストアップ。
再び東急ハンズに戻り、アートナイフやマット、定規など制作に必用そうな道具を一式買いそろえ、大至急帰宅したのだった。
その日からホログラムで龍を表現するための試行錯誤が始まった。
始めてみる触る素材、まずは鱗から。
オーロラというパターンのホログラムシートを取り出し、
楕円形に切ってみる、
裏側に楕円形のテンプレートをあてて油性ペンで楕円形をかき、
それを1枚1枚カットする。
鱗1枚カットするのに思いのほか時間がかかる。
エアーブラシで鱗を1枚1枚描いていくことも時間のかかる作業だが、
サイズを変えたり、細かい作業がそれに匹敵するくらいだった。
鱗パーツを作るだけでこんなに時間がかかるのか。
もっと効率のいい方法はないのか?
それから毎日、夢中でホログラムと格闘した。
特にこのオーロラというパターンが気に入った。
後からメーカーのS社長さんから聞いた話だが、
このオーロラは虹色に変化するホログラムだった。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21135371/picture_pc_9ed44a4837fe642437b273189eeda1df.jpg?width=800)
確かに模様はなく純粋な虹色の輝き。
光の波長そのものという、いい感じのホログラムなのです。
これをどう生かせばいいのか?
このホログラムとの出会いが
のちに世界唯一の新技法”ホログラム コラージュ”
SINPI Art(神秘アート)の誕生になるとは、
思いもよらないことでした。
つづく
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