【腰痛や足のしびれ】で困りたくない人はご覧ください【腰部脊柱管狭窄症について解説】
腰部脊柱管狭窄症という病気をご存知ですか?2010年時点で、国内には推定240万人以上の患者がいると言われています。
主な症状は足の指のしびれ、じっとしているときのお尻の痛み、歩行時の太もも裏の痛みです。
当院でも腰部脊柱管狭窄症の方が来院されており、勤務時代にも関わることが多かった病気です。
そこで、脊柱管狭窄症について記事を書きました。
痛みで困っていたり、病気を予防したいと考えている人に読んでいただけると嬉しいです。
※記事の内容は以下の目次を御参照ください。
本題へ入る前に僕の自己紹介をしておきます。
現在は京都市内で鍼灸マッサージ院を営んでいます。
では、本題へすすみましょう。
はじめに:腰部脊柱管狭窄症とは?
腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の脊柱管が狭くなり、その内部にある神経(馬尾神経や神経根)が圧迫されることで、下半身に痛みやしびれが生じる状態です。
※この文章は日本整形外科学会のページから引用しています。
簡単に言うと、腰の神経が通っている脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される状態です。
神経の圧迫に関しては、以下のページが理解しやすいです。
なお、腰部脊柱管狭窄症は50歳以上の男性によく見られるとされています。
腰部脊柱管狭窄症の原因
では、脊柱管がなぜ狭くなるのでしょうか?原因をいくつか挙げてみます。
腰椎(腰の背骨)の変形
※腰椎分離症・すべり症・変形性腰椎症などが該当します。生まれつき脊柱管がせまい
※若年者の場合、首の脊柱管が狭くなりやすく、中年以降は腰の脊柱管が狭くなりやすいです。骨粗鬆症における腰椎の圧迫骨折
※特に高齢の女性に多いです。加齢による椎間板や靭帯の変化
※黄色(おうしょく)靭帯と脊柱管狭窄症の関連が強いとされてます。
次に、腰部脊柱管狭窄症の症状を解説します。
腰部脊柱管狭窄症の症状
以下の症状がよく見られます。
腰痛
必ずしも全ての患者が腰痛を訴えるわけではありませんが、腰部脊柱管狭窄症の患者の約9割が腰痛を経験しています。
データは以下の記事を参考にしました。
http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse667.pdf下半身の痛み・しびれ
お尻・太もも・ふくらはぎ・足の裏など、様々な部位に痛みやしびれが現れ、これらの症状は坐骨神経痛と呼びます。
坐骨神経痛については、以下の記事にまとめています。
https://iyashimedical.com/sciatic-neuralgia/間欠性跛行(かんけつせいはこう)
腰部脊柱管狭窄症の代表的なもので、15分ほど歩くと足がしびれたり、お尻や太ももが痛くなったりして歩けなくなることがあります。
しかし、5分ほど座って休むとまた15分ほど歩けるようになります。
この症状が繰り返されるのが特徴です。排尿、排便障害
排尿や排便を我慢できない、または排出が困難などの症状が出る場合があります。
“ご自身の力”で症状を予防できることを紹介します
これまで紹介した症状の予防方法をご紹介します。
※腰部脊柱管狭窄症の治療で医療機関を受診されている場合は、この記事で紹介する予防方法を実践してもよいか、担当医にご確認ください。
➀適度な体操を心がける
運動と聞くと、「ジムに通わないといけないの?」や「続けられるか心配」という意見を耳にしますが、心配は無用です。
たった1日5分間、自宅で体を動かすだけで十分です。
以下、自宅で行える体操を紹介します
※これにより、腰の筋肉をほぐし、下半身の筋肉を強化することが目的です。
順天堂大学様が提供されている動画もお勧めです。
➁体重をコントロールする
肥満は腰への負担を増やすため、食べ過ぎや食事内容には注意が必要です。
しかし、毎回の食事のカロリーを計算する必要はありませんし、好きなものを食べることも大切だと考えます。
好きなものを我慢して、精神的なストレスを溜めるのは良くないですからね。
したがって、次の内容に配慮することをお勧めします。
夜の食事は寝る3時間前までに終える
朝・昼はしっかり食べて、夜は軽め(腹6分)を目指す
栄養をバランス良く摂り、健康に良い食事を心がける
健康に良い食事について知りたい方は、以下のページを参考にしてみてください。
➂自動車や電車の利用を減らしてみる
自動車や電車での移動を減らしてみましょう。
運動不足や肥満の解消につながるので、お勧めします。
以下のことを試してみてはいかがでしょうか?
駅から自宅へ帰る際、歩いて遠回りをして帰る
車で近所のスーパーへ買い物に行く代わりに自転車を利用する
電車通勤の場合、目的地の1つ前の駅で下車して歩いて出勤してみる
散歩が好きな僕自身も、知らない街や普段通らない道を歩くと新しい飲食店やカフェに出会えるので楽しいですよ。
さいごに:危険な症状をお伝えします
ここまで述べた運動(体操、散歩、自転車に乗る)は、痛みやしびれがあっても、日常生活を自力で続けられる場合に有益です。
し
かし、次の症状が現れた場合、整形外科を受診しましょう。
急に歩行が困難になった
足のしびれやお尻の痛みが強くて眠れない
尿や便を我慢したり排出したりが難しくなった
これらの症状があると、他の病気が隠れている可能性もあり、時には手術が必要になることもあります。
以上、脊柱管狭窄症について解説いたしました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
Xでも健康に関する情報や鍼灸・マッサージについても発信しているので、ぜひご覧ください。
では、また次の記事でお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?