鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師が【腎臓の役割と腎臓の病気について解説】
患者さんとの会話の流れで「腎臓の役割ってご存知ですか?」とお尋ねすると「うーん...なんでしょう。おしっこと関係がありそうだけど」といった答えが返ってきます。
たしかに、おしっことの関係は深いですね。
腎臓は尿に関することだけでなく、生命を維持する働きをになっています。
この働きを理解し、病気を防ぐための知識を増やしていただくために腎臓の役割と腎臓の病気に関する記事を書きました。
※この記事は3分以内で読める内容です。
ただし、私は泌尿器(腎臓)の専門家ではありません。
治療や検査方法についての詳しい内容は本文で案内するウェブページを御参照ください。
本題に入る前に自己紹介をします。
現在は京都市内で癒しマッサージ鍼灸院を営んでいます。
では、本題へうつりましょう。
はじめに:言葉の意味を解説します
記事で使う言葉の意味を共有します。
言葉の意味を理解しておくと、記事の内容を理解しやすくなるでしょう。
腎臓の役割を3つ紹介
1. 老廃物の排泄
老廃物は体内で不要となった物質であり、そのまま体内に蓄積されると体調不良や病気の原因となります。
腎臓は血液を濾過して老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄し、体内環境を維持する役割を担っているんです。
2. 体内の水分量の調節
体内の水分量は、細胞機能や血圧などを維持するために一定に保つ必要があります。
腎臓は尿量を調節することで体液量を調整し、体内のバランスを保つ重要な臓器です。
体内の水分量に異変が生じると、様々な症状が現れます。
くわしくはこちらをご覧ください。
3. イオンバランスの調節
ナトリウム、カリウム、カルシウムなどは、筋肉の活動や脳の情報伝達など様々な生命活動に関与しています。
腎臓はこれらのイオンを吸収したり排泄したりすることで、イオンバランスを調節しています。
以上の内容を、大塚製薬様が分かりやすく解説されています。
腎臓の病気を4つ紹介します
続いて、腎臓の病気を4つ紹介します。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、腎臓の機能が慢性的に低下した状態です。
原因としては、糖尿病、高血圧、腎硬化症などがあります。
慢性腎臓病は進行すると、腎不全に至る可能性があり危険です…
腎不全については、こちらを御参照ください。
2. 急性腎障害
急性腎障害は、腎臓の機能が急激に低下した状態です。
原因としては、脱水、ショック、感染症、薬剤などがあります。
急性腎障害を放置した場合、透析治療が必要になったり心臓病や脳卒中の危険性が高まったりします。
心臓と腎臓の関係性について⇩
腎機能と脳について⇩
3. ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体という部分に異常が起こり、蛋白尿が大量に出る病気です。
(たんぱく尿が大量に出ると顔や足のむくみ・動脈硬化・高血圧などの危険性が高まります)
原因は、膠原病、感染症、薬剤などです。
ネフローゼ症候群は、放置すると腎不全に至る可能性があります。
4. 腎盂腎炎(じんうじんえん)
腎盂腎炎は、腎臓の尿を溜める部分である腎盂に細菌が感染して起こる炎症です。
原因としては、大腸菌などの細菌が尿路から逆流して感染することが多いです。
腎盂腎炎は適切な抗生物質治療で治癒します。
治療についてはコチラをご参照ください⇩
以上の病気に多い症状・検査方法について
共通する症状
むくみ
尿量減少
血圧上昇
食欲の低下
全身の疲労感
共通する検査方法
尿検査:蛋白尿、血尿、白血球尿
血液検査:クレアチニン、尿素窒素、糸球体濾過量
※糸球体では、血液中の水分や老廃物、タンパク質などが濾過され、原尿と呼ばれる液体になります。超音波検査:腎臓の大きさや形、血流など
検査で以上の項目を知ることが可能です。
最後に【腎臓の病気を予防しましょう】
以上、腎臓の役割、腎臓に多い病気を紹介しました。
腎臓の病気を予防するためにも、
塩分を控える:1日6g未満
バランスの良い食事を心がける
適度な運動をする:週3~5回、30分以上
年に1度は尿検査、血液検査を受ける
を意識しましょう。
皆様が病気を未然にふせぎ、元気な日々を過ごされることを願っております。
最後まで、ご覧くださりありがとうございました。
Xでも定期的に情報を発信しているので、ご覧いただけると幸いです。
https://twitter.com/taka0901ue
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