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希望条件と違う会社を紹介して、感謝してもらった話

コロナの中で転職が決まったAさん。複数の内定が出ている中で、当初希望していなかった業界の企業を就職先に決められました(希望していた業界でも内定が出ていましたが、そちらはご辞退されました)。

「当初は考えてもいなかった業界・企業なので、自分では出会えなかった会社でした」と、最終的な意思決定をされた際のメールにも書かれていて。

最初のご面談でご本人のご希望・意向を伺った際に、ご本人が希望されている条件(業界、取扱商品、会社のフェーズ)とは全く異なるものの、ご案内をさせて頂いたA社。

ここで希望と違うから、と固辞せず、「では一度話は聞いてみます」と柔軟な対応をその方がされたからこそ、のご縁だったのだと思います。

希望と違うのにどうして紹介したかと言うと、この方の「人としての在り方」が、この会社の社風と会うと思ったから。

実直で、まじめで、嘘がつけない。仕事には責任感を持って、社会をよくしたいと全力を尽くす。

そんな組織風土の会社なので、Aさんが活躍されるイメージが湧いたのです。

私の見ていた通り、企業からは業界の違いはあれども、人物評価がものすごく高く、他にいる候補者を抑えてこの方にオファーを出されました。

とても素敵な方なので他にも複数の内定があり、とても迷われた結果、当社からご推薦させて頂いた企業への入社を最終的に決められました。

今回の例を見ていても、氷山モデルのように、顕在化しているニーズと言うのはごく一部であって、その底に自分でも気づかない希望・欲求があるのだと改めて気づきました。

この候補者の場合は、業界の希望と言うのは絶対的な条件ではなく、どんな人と働くか、どのような成長をしたいか、と言う部分のほうが自分にとっては大事なポイントだったようです。そしてその事を、選考を進める中でロジックと直感の間で揺れ動きながら、気づいていったのでしょう。

その「大事なポイント」に沿って考えると、業界が違うこの会社が自分にとってはベストだという事が分かり、非常にすがすがしい意思決定になったのだと思います。

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転職エージェントとしていつも心がけていることは、本当にその人が幸せになる選択肢は何だろう?という事を考え切るという事です。

当社からご紹介しているA社、他のエージェントから受けているB社、自己応募しているC社。

極力フラットになって、どの選択肢がその方にとってベストなのかを一緒に考えていきます。
今回も沢山の対話を重ねました。

その方の根っこにある価値観、人生に対する期待や不安、色々なシナリオを一緒に考えていって、その方が一番幸せになるストーリー、人生を終える時に「あー、良かった!」と思ってもらえるような選択肢を考えました。

最終的に、とてもすがすがしい様子で決定していただき、私も自信をもって「その選択肢は、Aさんの人生をより豊かに彩りますね!」と思える形になったので、本当に良かったです。

自信をもって、スッキリと送り出せます。


Aさん、転職活動お疲れさまでした!
これからのご活躍、チャレンジ、応援しておりますね!



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