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自#082|自分より歳上の人が、頑張っていると、励まされます(自由note)

 プレジデントに連載している菅義偉(すがよしひで)官房長官の人生相談の記事を読みました。相談者は50歳の男性

「体力維持のために運動を始めたい。運動をするには早起きするしかない。夜に会合があったりすると、起きられない。どうすれば、日々のモチベーションを保つことができるのか」と云う相談内容です。

 高校生が、こういう相談をするのであれば、別に問題なしです。50歳で、このレベルのことがclearできないのは、正直、人生の苦労がちょっと足りないかなとは、思ってしまいます。

 解決方法は、いくつもあります。夜の会合に出なければ、その分の時間を使って、夜、運動ができます。昼休みを運動の時間に充てると云う方法もあります。会社に行くまでの通勤をジョギングに変えたら、それだけでも、充分すぎるほどの運動が可能です。会社への往復がチャリでも構わないと思います。仕事中のテンポを、1.5倍くらいにすれば、身体に心地良い負荷がかかります。お茶の時間にダンベルで、筋トレをちょこちょこすることもできます。

 要するに、本当にやる気があるか、ないかってことに尽きます。やる気があれば、運動はできます。50歳くらいになれば、これくらいの常識は、きちんとinputしておくべきです。が、この質問そのものが、菅長官に蘊蓄(うんちく)を語らせるためのタメにする質問って、感じもします。

 私は、駅から学校までの往復は、普通に軽いジョギングで走っています。途中、大きな交差点があって、そこで信号待ちした場合、簡単なストレッチ体操をやっています。社会科準備室は4階にあって、職員室は2階です。エレベーターは、一切、使わなくなりました。4階までの階段の上りは、2段飛ばしで駈け上がっています。5、6限が授業なので、昼休みにストレッチと筋トレをやっています。学校にダンベルを持ち込んでいます。脳を活性化させるための眼球運動とかも実施しています。自宅に帰って来て、玉川上水沿いを30分間走り、その後、広場の鉄棒で懸垂20回。まあ、普通に運動はできていると自負しています。前の学校にいた時、アキレス腱を切って、それからまったく運動しなくなりました。が、守りの姿勢に入ったら、体力、筋力、免疫力が、どんどん低下して行くので、運動を始めました。アキレス腱が再断裂したら、それはその時のことです。後ろ向きにならないことの方が、ずっと大切です。

 菅長官は、1948年生まれですから、私よりも6つ上です。つまり71歳。今は、官房長官として、危機管理を担当しているので、自分自身の健康管理も危機管理の一環として、おやりになっているようです。

 アルコールは体質的に飲めないそうです。が、政治家ですから、夜の会合に参加しないわけには行きません。会合に出ても、午後9:30分までには、宿舎にお帰りになるようです。宿舎のロビーで、担当記者の方々の取材に対応して、部屋に入り、腹筋を100回こなし、どんなに遅くても、12時前には就寝されるようです。そうすると、就寝はだいたい11時半くらいだろうと推測できます。朝はAM5:00に起床。5時間半睡眠です。5時間とか、5時間半くらいの睡眠で、激務をこなす。うーん、労働時間的に言うと、政治家は、超有名外科医並にblackな職種かもしれません。

 朝はやはり腹筋100回。腹筋をやった方が、声は出せます。私も、もしステージで歌うことがあれば、腹筋をやります。ですが、もうそういう機会はないので(来年の3月に1回だけあるかもです)腹筋はやってません。授業で喋るくらいの声量ですと、別段、腹筋の必要はないです。体育館に集まっている全校生徒を締めるとなると、声量が必要ですが、もうそんな仕事は廻って来ません。

 菅長官は、起床した後、全国紙のすべてに目を通し(7つくらいです)NHKニュースなどを確認したのち、毎朝、40分歩くそうです。毎朝、頭を空っぽにして歩くこの時間は、とても貴重なものだと、仰っています。その後、AM7:30から朝食。経済界、学界、マスコミ、官僚など、様々な分野の人から話を聞きながら朝食を摂る、つまりpower breakfastです。まあ上の方のエリート層の方は、こういうことをやられている訳です。そこは、やはり下々の者とは違います。下々の私は、納豆ご飯(or蕎麦)を一人で食べながら、近所の古本屋で①~⑳を買った「夏目友人帳」などを読んでたりします。

 2009年に自民党は下野しました。自民党の危機の時期でしたが、政権与党の座から滑り落ちると、当然、仕事量は減ります。ピンチはチャンスだと言いますが、自民党のピンチの時代、菅さんは、体重を落として、shape upされたようです。スープカレーを食べたり、帰宅後、1時間余分に歩いたり、好きだった甘いものを控えたりと、小太りのOLさんが努力されるように、精進して、76キロから62キロまで、14キロダイエットされたようです。週刊誌には「激ヤセ」と書かれ、麻生さんに「みんなが重病だと言ってる(癌だと思われたわけです)。実際、どうなの?」と、心配されたりもしたそうです。

 実は、このコーナーの質問と答えは、2行ずつにまとめてあります。新聞の見出しと同じで、さほど興味のない方は、本文は読まないで、この4行を読めば、論旨が解るようになっています。菅さんの答えは「50歳はまだまだ若い。俺はやるぞと、周りに宣言してみてはどうですか」です。

 私は、65歳です。自分より歳上の人が、頑張っていると、励まされます。菅さんもそうですが、我々より6、7歳の上の団塊の世代は、今でも頑張っています。団塊には負けられないと云う気持ちは、団塊から圧力を受け続けた、我々の世代にはあります。

 あとまあ、私は音楽が好きですから、どんなに辛い時でも、ちゃんと聞ける、元気になれる音楽は、何曲かあります。本当にどん底のどん底に追い込まれた時、歌う曲だって用意しています。阪神淡路大震災の時、瓦礫の下で、「故郷」を歌い続けて、生き延びられた方がいました。「故郷」は悪い曲ではありませんが、洋楽の方が、はるかにpowerがあります。団塊が、やはり「故郷」で生き延びるなら、我々の世代は、ビートルズ、ローリングストーンズで生き延びるって感じです。

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