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自#144|押しつけられて嫌々やることは、ほとんど身につきません(自由note)

 アエラに掲載されていた「脳のオンライン疲れ解消法」と云う記事を読みました。ツィッター上には、「オンライン疲れ」と云う言葉が、80万件ほど使われているそうです。

 私自身は、「オンライン」は、まだ未体験です。が、パソコンを使った作業はしています。毎日、400字詰め原稿用紙、5枚分の文章をキーボードで打ち込んでいます。これとは別に、手紙の下書きを書くこともあります。つまり、毎日、原稿用紙5枚~10枚くらいの文章をパソコンで書いています。所要時間は、1時間~2時間くらい。パソコンを使った作業で、3時間を超えたことは、まずめったにないです。3時間を超えると、翌日、目の奥が痛くなります。その目の痛さから、偏頭痛を起こしてしまいます。一度、こうなってしまうと、三日間くらいは、元に戻りません。

 脳神経外科医が脳の働く部分について、3つに区分しています。1番目は、浅く考える部分。記憶を一時的に保管する「脳のメモ帳」とも言うべきワーキングメモリーを、主に使うそうです。2番目は、深く考える部分。前頭前野に熟考機能を司る箇所があるようです。3番目は、ぼんやりと考える部分。

 デジタル作業を使った作業は、主に1番目の部分だけが使われていて、2番目、3番目を使用しないので、一定の箇所だけが酷使されて、オンライン疲れが起こってしまうと、説明しています。私は、自宅でパソコンを使う時は、原稿用紙1枚分を打った後、必ず窓の外を眺めます。ですから、夏でも冬でも、パソコンの作業をする時は、窓を開けています。外を眺めるのは、せいぜい5秒くらいです。これをやらず、パソコンの画面ばかり、ずっと見ていると、目が疲れてしまいます。職員室だと、窓の外が、すぐに見えたりはしないので、5秒くらいの間、目を閉じます。ワープロ時代から算えてみると、私はもう40年以上、デジタル機器を使用しています。昔のワープロは、9ビットくらいの揺れまくる画面でした。かなり早い段階から、目を守るために、窓の外を見たり、目を閉じたりしていました。これは、もう習慣なので、このことについて、深く考えたこともなかったんですが、この時間は、脳のぼんやりと考える部分を使用していたと云うことだったんだと、記事を読んで理解しました。

 夜、パソコンの作業をすることは、絶対にありません。夜、作業をすると、目の奥がごろごろして、頭がかしゃかしゃし、間違いなく眠りが浅くなります。朝まで、一睡もできなかったこともありました。以前は、メールチェックを、PM5:00に退庁する前にしていました。と、言っても、相当数のメールが届きましたから、PM4:20くらいからメールチェックを始めていました。今年の3月31日に、部活の顧問をリタイアしてから、職場では、メールチェックをしなくなりました。管理職からの連絡事項のようなものも、ごくたまにありますが、それは、会議の議事録を見て確認しています。

 今、原稿用紙5枚分の文章は、朝、出勤する前に、自宅で打っています。今の学校に移動して、何日間か、仕事から帰って来て、夕方、パソコンのキーボードを打っていたんですが、それだと、疲れが残ってしまうので、起床時刻を1時間早くして、早朝に作業をすることにしました。休日に、手紙の返事を打ち込んだりしますが、その作業も午前中に終了させています。PM12:00以降は、デジタル機器にはアクセスしないと云う生活スタイルが確立しました。11月の大学の学園祭の教え子のオンラインライブは、もしかしたら自宅のパソコンで見たりするのかもしれません。その場合も、PM5:00を過ぎたら見ません。なるべく休日の午前中に、ライブ配信をして欲しいと云うのが、私の勝手な希望です。

 脳を鍛えたり、リフレッシュしたりする方法も、イラスト入りで解説しています。たとえば、「少し難しい本を音読する」。私は、毎日、源氏物語を音読して、これを実行しています。8月の中旬くらいは、貝原益軒の「養生訓」も音読していました。古典と英語は、昔から音読しています。それは、脳を鍛えるためと云うよりも(正直、そんなこと考えたこともなかったです)音読しないと、上滑りになって、自分の身につかないからです。大学生の頃、キーツとかテニスンとかの19Cの英詩を、丸善で原書を買って来て、読んでいたことがあります。辞書を丁寧に引いて、意味をきちんと調べても、音読しない限り、意味は判りません。シェークスピアを原書で読んだことは、ほとんどないんですが、テンペストのキャリバンのモノローグの箇所のみ、原書で読みました。シェークスピアが書いたのは、小説ではなく戯曲です。戯曲と云うのは、コーランやモーセ五書のように、読誦(どくじゅ)されるべきものだと、私なりに理解しました。ムスリムも、ユダヤ教徒も、聖典を読誦することによって、脳を鍛えていると言えそうです。

 運動や計算などを、デュアルタスクですることによって、脳は鍛えられるそうです。たとえば、ジョギング中に、ある一定数字から、7を引くと云う計算を続けます。100-7=93。93-7=86。86-7=79。と云った風にです。確かに鍛えられるのかもしれませんが、正直、やりたくないです。やりたくないことは、無理やりやっても、脳は鍛えられない筈です。最近、私、夕方、走っている時に、俳句を考えています。これは、多分、デュアルタスクと言えると思います。駄句しか思い浮かびませんが、頭が活性化していることは、自覚できています。ただ、俳句を思い浮かぶのは、ゆるゆる散歩をしている時が、一番、多いです。俳句作りと云った脳の働かせ方には、散歩のようなゆったりとしたリラックスした行動が、一番、合っているんだろうと想像できます。買って来た大歳時記をぱらぱら捲(めく)っていても、俳句は、まったく浮かんで来ません。俳句の17文字を捻り出すためには、取り敢えず、文字を離れて、別のゆるゆるした行動が必要なんだろうと想像できます。

「この作業が脳トレのためにはプラスになると考える」。これは、本当にそうです。押しつけられて嫌々やることは、ほとんど身につきません。ネガティブになって、後ろ向きになったりすると、コルチゾールと云うストレス物質が分泌されて、脳細胞のつながりが、一気に悪くなるんです。

 疲れた脳をリフレッシュするためには、背筋を伸ばしたり、手を洗ったり、目を閉じたり、にっこりしたりと云った風なことでも、効果があるそうです。まあ、出来ることをちょいちょい、していけば、それだけでも、リフレッシュできると云うことだと理解しました。

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