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自#047|当面の最大のストレスは電車(自由note)

 内田樹さんが「有害無益な自粛警察」と云うコラムをお書きになっています。「自粛警察」を、「他人を傷つけたり、不快にしたり、屈辱感を与えることのできる大義名分を見つけると、その機会を見逃さない人たち」と規定しています。「大義名分を掲げると、普段なら許されないようなふるまいが、許されると、他人対して、攻撃的になることが自制できない人たちは、普段は、穏やかなおじさんや気さくなおばさんの顔をして、普通に街を歩いている」と、仰っています。内田の意見に、概ね同意しますが、最後の「穏やかなおじさんや気さくなおばさん」のとこは、意見が違います。自主警察になって取り締まろうとする方は、やはりそういう表情をしています。ぱっと見、ヤバそうなおじさん、おばさんなんです。

 ところで、まあ私もやはりヤバそうな爺さんです。同類だと思われているのかどうかは、解りませんが、面と向かって人から文句を言われたことは、ほとんどありません(陰では嫌と云うほど言われていると理解していますが)。文句を言う人って、結局、その人自身が、社会や世間に対して、不満を常日頃から抱えているルサンチマンな状態にあると、私は判断しています。

 NEWSの手越くんが、緊急事態宣言が出ている時、集まって酒を飲んだので、無期限の活動自粛をすると云う記事が、朝日新聞に出ていました。こんなバライティ番組で、取り上げるようなニュースを載せていたら、一流のquality paperだとは、海外のジャーナリズムの世界では、認めて貰えません。もっとも、別段、一流のquality paperなどは、目指してないのかもしれませんが。

 手越くんのことは、まったく何も知りませんが、芸能人が、集まって、酒を飲むとか、当たり前です。法律違反をしているわけではないし、中堅公立高校で、パイ投げをして、謹慎1週間よりも、はるかに重いペナルティだなと思ってしまいます(もっとも、パイ投げで、謹慎1週間とかは、経験したことがないです。せいぜい学年指導です)。コロナストレスのはけ口のひとつとして、スケープゴートに仕立て上げられた訳です、多分。

 SNSで死ねと言われた芸能人が自殺して、「SNS誹謗中傷 発信者特定に壁」と云う記事が、今日の朝日新聞の一面に、8段抜きで出ていました。SNSで死ねとかって言葉は、もうそこら中に、掃いて捨てるほど、あふれているんじゃないですか。本当に死ぬとは思ってなくても、「ウザイ、マジ死んで欲しい」と心の中で、呟くことは、多分、誰だってあることです。インターネットが登場した時から、この問題は、起こっていました。SNSで傷つくのが怖いのであれば、距離を置けばいいんです。何らかのセーフティネットを拵えておくべきです。

「人には裏切られるが、ドラッグは裏切らない」と、まあヘロイン中毒の人は、思ってるかもしれません。ヘロインとなると、副作用も強く、敷居が高すぎます。そもそも、これは刑務所に放り込まれる犯罪です。合法的なセーフティネットを準備すべきです。

 新聞の折り込みチラシが、限りなく少なくなりました。毎日、2枚くらいです(バブル期は、50枚くらい挟まっていました)。オンラインの学習塾のチラシは、入っています。小1、2のドリル学習の面倒を見る、オンライン塾とかも新たに参入しています。DELLのパソコン販売のチラシも入ってました。販売店を通さず、オンラインで直接売ろうとしています。それと、サプリメント。コロナ以前は、お肌つやつや系のサプリメントが多かったんですが、コロナ後は、このサプリで歩けます的な、ウォーキング系が多くなりました。サントリーのロコモアですと、「脚の筋肉の血流を改善するアンセリン」「筋肉の萎縮を抑制するケルセチンプラス」「軟骨を保護・炎症を抑えるグルコサミン」「適度な水分を保持し、関節をスムーズにするコンドロイチン」と、正直、よく解らないカタカナ名の成分を書き連ね、大々的に効果を喧伝しています。富良野かどっかのラベンダー畑の坂道を、おばあちゃんが、さっそうと歩いているスナップ写真も載せています。

「歩みのゼリー」と云う解り易い商品名のサプリメントもあります。歳を取ると飲み込む力が弱くなるんです。そういうお年寄りの方に優しいゼリー状です。タイの奥地で古くから珍重されていたブラックジンジャー由来のポリメトキシフラボンを配合しています。あと希少な高麗人参から抽出した長白参エキス。3つの必須アミノ酸(ロイシン・バリン・イソロイシン)。さらにスーパーアミノ酸と呼ばれるシトリルンも配合。

 どちらの商品も、1ヶ月あたり6000円くらい。毎日、200円で、今後も、forever、歩き続けられると、信じてしまいそうです。

 私が住んでいる号棟には、ディケアに通っている高齢者が、結構います。ディケアの送り迎えで、やって来る車は、大概、ハコバンです。車椅子は、リフトで上がって、後ろの荷台に乗ります。ハコバンじゃなく、普通の車で迎えに来るディケアの施設もあります。助手席が、リフトで上に上がって、90度回転し、前に進んで、降りて来ます。そうする、椅子に腰をかけるようにして、普通に座れます。その後、リフトは上昇して、後ろに下がり、90度回転し、下に降ります。ディケアに向かう高齢者は、助手席で景色を見ながら、つかの間のドライブ楽しむことができます。いろいろと工夫しているんだなと思いました。が、車椅子で、ディケアの車に乗っている人を沢山見ていると、1日200円で、forever歩けんだったら、取り敢えず、1ヶ月分は、お試し価格で、頼んでみようかってことになるのかもしれません。

 アエラにコロナうつを回避するストレス解消法がいくつか載っていました。お笑いのテレビを見て笑う。これは、ウチの女房は、録り溜めたアメトークとロンハーの格付け番組を見て、毎日、実践しています。何よりも睡眠を優先する。これも、ウチの女房は、毎日、12時間寝て、免疫力は完璧だと、豪語しています。趣味に没頭する。実は、2月と3月に、私は(退職祝いで)胡蝶蘭を貰ったんですが、女房は、ネットで調べまくって、今、胡蝶蘭のケアに夢中になっています。コロナ関連のニュースはあまり見ないようにする。朝は、韓流のドラマ見て、科捜研とか相棒の再放送見て、その間をお笑いとか、真央ちゃん時代のフィギュアとか見て、今、世間がどうなっているのか、ウチの家族は、たいして知りません(私は、新聞、アエラ、週刊プレイボーイ、週刊朝日、週刊東洋経済などを読みますから、普通のことは知っています)。まあ、正直、そうストレスはないです。学校が始まったら、かなりの乗車率の中央線に乗ることになります。多分、これが、当面の最大のストレスです。 

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