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自#020|キメツは、炭二郎。私のダンベルは、ダン次郎と名付けた(自由note)

 前の学校の職員室の私の席の近くに、Iさんと云う数学の先生がいました。年齢は、解りませんが、30歳前後だと推測しています。このIさんが、「筋トレ命」と云うオーラを放っている先生でした。筋トレを行うのは、after 5ですが、筋トレをするのが、待ち遠しくてしょうがないと云う風に見えました。

 私は、筋トレと云うのは、自己を鍛えるために、やむを得ず、嫌々、やるものだと思っていました(と云うか、今も概ねこの考え方です)。が、Iさんは、楽しそうなんです。Iさんに筋トレをやりましょうよと、誘われている、やはりお若いTさんは「いや、今日は、ちょっと・・・」とかと、逃げ腰で応対してたりする時もあります。私の部活をサポートして下さった若手のAさんは「開けてないプロティンがあります。何だったらプレゼントします」と、お互いにsay-goodbyeする2週間くらい前に、私に声をかけてくれました。好意は、ありがたかったんですが、サプリメントの類いには手を出さないと決めているので、好意だけを受け取りました。が、ホエイのプロティンを、惜しげもなくプレゼントして下さろうとする、そのスタンスは、もしかしたら、「筋トレ命」ではなく、身体を鍛えて、肺活量を上げて、歌が上手くなるための手段としての筋トレをやっているんじゃないかと、邪推しました。
 が、Aさんの歌は上手くなりました。3年前の合宿での発表の歌の偏差値は、53くらいだったんですが、2年後には、63くらいまで上昇していました。いわゆる偏差値55の壁も、案外と易々と突破されたのかもしれません。ちなみに、受験の偏差値が63だったら、まぐれで、早慶は充分狙えます。歌の場合は、受験よりはるかにレベルが高いので、まぐれでO-EASTのワンマンライブなど、到底、狙えませんが、最近できたばかりの「東京23区に一番近い東京都下、音楽シーン未開拓の地に新たなカルチャーを築くべく、150人キャパのオールジャンル対応のライブハウスが『調布駅』に誕生!」と、フライアーに書かれているCrossなら、Aさんが卒業させた担任クラスの卒業生なども総動員して(クラスのlineとかまだある筈ですし)ワンマンできちゃうかもです。ワンマンですから、かつて音楽祭で、J高のよしきと言われたピアノソロなども、聞かせて欲しいとこです。ちなみに、このフライアーは、ステレオガールのR子が「先生の手紙の字、全然、読めんわ」とかとクレームをつけて、私の自宅に送って来たものです。きちんと、ここに引用して、宣伝もさせていただきました。場所は、旧甲州街道沿いで、
調布駅から指呼です。

 ところで、フライアーには「音楽シーン未開拓の地」と、ゴシックで注意を喚起しています。「調布って、音楽シーン未開拓の地だったんだ。やっぱりね」と、納得される方もいると思いますが、or notな方もいます。調布には、あの桐朋音大があります。バイオリンの修繕屋だって、ヤバそうなすごい店が、前の学校に行く道筋にありました。まあしかし、金持ち喧嘩せずで、桐朋さんからのクレームとかは、ないと思います。

 Murasaki Rock Festivalと云うイベントが、毎年、調布市のロータリークラブの主催で、開催されています。このイベントは、大物アーティストが、協力、サポートしています。まあ、しかしロータリークラブも、金持ち喧嘩せずで、no problemだと思います。

 私は調布市のJ高校で、11年間に渡って、バンドの部活のケアをして来ました。つつじヶ丘にあるでっかい幼稚園(園は広大なんですが、椅子とかトイレとかは、園児用なので、めっちゃミニサイズです)で、実施されたMurasaki Rock Festivalでは、グランプリを取ったこともあります。あの「たまニュー」だって、Murasaki Rock Festivalでは、結果を出しました。11年間、粉骨砕身し、ひとかたならぬ尽力をしたんですが、やっぱ依然として「(ロック)音楽シーン未開拓の地」なのかもしれません。ゲゲゲの鬼太郎と映画だけじゃなく、バンド音楽sceneでも、熱い街になってくれることを願っています。

 話が、大幅に逸れました。私は、かつての同僚のIさんの影響を受け、感化されました。Iさんは、プロティンを水で溶かして飲む時も「いや、別に美味くはないですよ」と言いながら、淡々とプロティンをお飲みになる姿もサマになっていました。まるで、空気を吸うのが、当たり前であるかのように、ごくごくnaturalにプロティン(もちろんホエイ)をお飲みになっていました。

 鉄は熱い内に打て。Iさんに感化され、影響されている、まさに今、私も筋トレを始めました。自宅のテレビの台の下に、両端が銀色のぴかぴか光るsomethingが転がっているのを発見しました。引っ張り出してみると、ダンベルです(もう一個ある筈ですが、まだ発見できてません)。重さは2キロです。「ダンベルは、嘘をつかない」。これは、Iさんが言ったわけではありませんが、筋トレ業界のGolden Ruleの筈です。

 まず、発見したダンベルの名前を考えました。すべては、そこからです。昔、ぬいぐるみが、my boomだった時期があって(今でも好きですが、置き場所がなくて、女房の実家の押し入れに保管しています)、基本、次郎シリーズで、ネーミングしていました。一次郎(いちじろう)・十次郎(とうじろう)・百次郎(ももじろう)・千次郎(せんじろう)・万次郎(まんじろう)・億次郎(おくじろう)・兆次郎(ちょうじろう)・京次郎(けいじろう)、こんな感じです。ローマのベネトンの本店で買ったクマがあって、それは、ベネ次郎でカタカナ入りでした。

 やはり、次郎しばりで行くことにしました。両端が銀色なので、銀次郎。取っ手の部分がとっても赤いので、赤次郎。が、ダンベルなので、ダン次郎で決まりだろうと、最後、月面ムーンサルトで、フィニッシュを決めるかのように、最終決定しました。今、キメツが大流行しています。あっちは、炭二郎。こっちは、ダン次郎。キメツと何となくコラボも、できてる感じです。

 ダン次郎に、初回、challegeした時は、右手、左手で、20回ずつしか上げられませんでした。が、30回、40回、50回と、記録を毎日、伸ばしました。昨日は、何と100回ずつ持ち上げことができました。つまり、2キロを、合計、200回も持ち上げたんです。たとえて言えば、2キロ入りの米袋を、造作もなく、200回持ち上げる。これは、まさに、ほうれん草を食べたあとのポパイです。「ポパイ~ズ、セーラーマーン」の主題歌さえ、脳裏の内に鳴り響きました。

 実は、ここ10日間くらい、毎日、鉄棒にぶら下がっていました。それは、鉄棒にぶら下がると、腕の筋肉がつくとアドバイスしてもらったからです。初日は、2秒でした。今は、1分半くらいは、keepできます。筋トレの効果を検証してみようと、昨日の夕方は、simpleなぶら下がりではなく、懸垂に挑戦しました。満を持して、新たな課題に挑戦したわけです。鉄棒は、手を伸ばして、その上の30センチくらいの位置にあります。ジャンプして、まず右手で鉄棒を掴(つか)み、左手でもしっかりとホールドしました。で、渾身(こんしん)の力をふるって、顔を鉄棒の上まで、持ち上げようと、powerを全開にしました。But 、Although、Nevertheless、5ミリくらいしか上がりませんでした。only 5ミリです。自分の筋トレ偏差値は25だと思っていましたが、どうやら15くらいです。偏差値55の壁は、とんでもなく彼方の20億光年とかの宇宙の果てにあるような気がしました。まあ、そこまで大袈裟じゃないかもしれませんが、東京芸大を目指して、軽く5浪とかしちゃう受験生の気持ちが、ちょっと解ったような気がしました。

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