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自#090|週三回、筋トレをすれば、受験レベルのメンタルでしたら、お釣りが来る(自由note)

 大学入試センターが、先日、共通テストの日程を発表しました。共通テストは、当初の予定通り1月16、17日。ただし、1月30、31日に追試も兼ねた第2日程を設置するそうです。コロナ禍の影響で、学習が大幅に遅れてしまったので、日程を後ろにズラせた試験を用意したわけです。第2日程は、浪人生は受験できず、学校長が認めた現役生のみが、受験できる仕組みです。この記事を載せた朝日新聞には「生徒、現実味ない」と、中見出しがついていました。

 3、4、5月の3ヶ月間は、ずっと自宅学習で、6月は分散登校でした。単純に考えて、学習は、3ヶ月半遅れています。3ヶ月半も遅れているのに、2週間だけ後ろにズラせた第2日程を置くのは、確かに現実味はないと言えます。

 文科省は試験の範囲を削減して欲しいと云う要望を発表しましたが、大学入試センターも、各大学側も、これに対し、明確な回答はしてません。大学入試センターが作成する共通テストは、すでに素案が出来上がっている筈です。この段階に来ての範囲の削減は、技術的に難しいと推測できます。英数国の三教科は、高2までに履修した部分が範囲です。理社の範囲については、各高校が履修する順番やspeedは、バラバラです。どこを、どれだけ削減するのかと云うことは、簡単な問題ではありません。中高一貫の進学校は、高2までに、高校の範囲はすべて終了しています。中高の6年間のカリキュラムを、5年間で履修することを認めてしまっていると云う意味で、そもそも不公平なんです。

 英語は、これまでと違ってリーディングとリスニングの配点は、各100点ずつ、合計200点満点になっています。この点数を、各大学がそのまま採用するのかどうか、そのあたりも、まだはっきりしてません。国公立大学は、共通テストが1次試験です。1次試験と2次試験との配点割合なども、まだ明らかになっていません。私大が、共通テストで、どれくらい合格者を出すのかも、まだ未定です。正直、解らないことだらけなんです。2週間後ろにズラした第2日程とか、全体の不透明さに較べると、正直、現実味のまったくない小さな問題です。

 共通テストが、どういう内容のものなのか解らないと云うのが、そもそもの大問題です。プレテストを実施しましたが、自己採点と実際の採点との間にブレが生じてしまっていると云うことで、国語の記述式は中止なり、煽りを受けて、数学の記述式も消えました。そのどたばたの中で、一番の目玉であった、英語の4技能試験さえ、延期になってしまいました。英語の4技能はなくなり、記述式も消滅したんですが、新たな試験制度を発足させたわけですから、過去のセンター試験との違いは、明らかにしなければいけません。

 第2日程の追試を、2月13、14日に実施することになっています。この2月の試験は過去のセンター試験を参考にして作るそうです。つまり、共通テストは、2つしか準備してないので、3つ目は、作成できないと云うことです。そうすると、共通テストと、過去のセンター試験とは、やはり相当、様変わりしているだろうと推測できます。

 1月16、17日の第1日程の共通テストが終了して、1月30、31日までの2週間で、対策を考えると云う受験生も、もしかしたらいるのかもしれません。が、全体の範囲が終了していて、相当なレベルの集中力と明晰な頭脳の持ち主じゃないと、2週間での対策はできません。そもそも、そういう優秀な人は、日本のこのてんやわんやの入試制度は、さっさとスルーして、外国の一流大学を受験するだろうと想像できます。

 1月16、17日の共通テストが終わって、そこからの最後の追い込みが、とんでもなく大切です。浪人は、もう最後の追い込みはできません。実力を、keepするだけで、せいいっぱいです。浪人は、「去年、結局、ダメだった」と云うトラウマと、試験の直前になって本格的に向き合うことになります。(もう後がないと云う)精神的なプレッシャーは、現役の比ではありません。現役は、最後の1ヶ月or 1ヶ月半、追い込めば、驚異的に成績は急上昇します。年が明けると、もう壁がなくなるんです。今、まだ夏休み前です。夏休みとかは、正直、壁だらけです。が、体育系部活の冬場の筋トレと同じなんです。冬場に地道に筋トレで頑張っておけば、夏の大会で結果が出せます。受験生は、前年の夏に壁にぶち当たりながら、step by stepで頑張っておけば、年が明けると、壁は一気に消滅してしまっていて、いくらでも実力を伸ばして行くことができます。やればやっただけ、すべて、自分の実力として、身ついて行きます。

 定期テストの前日に、頑張らなかったら、点数は取れません。前日に頑張っておけば、90点だったのに、前日の放課後、友だちとマックに行って、gdgd喋ってしまって、勉強してなかったので、50点しか取れなかった・・・と、まあこれは普通にあるあるです。これと、同じことが入試の場合でも起こります。大学入試の場合、spanは、もっと長くて、年が明けて、共通テストが終了してからの1ヶ月とか1ヶ月半が、定期テスト直前の頑張りの期間に匹敵すると考えてもらえばいいと思います。

 模試でA判定を3つも4つも連続で取っていたのに、本番で失敗して落ちる生徒がいます。ずっとE判定のオンパレードだったのに、何故か合格する、進路部や担任にとって、謎の生徒もいます。が、謎とかじゃないんです。実に単純な仕組みです。A判定は、80パーセント合格とると云う意味です。E判定は、80パーセント、不合格になると云う意味です。逆に言うと、A判定でも、20パーセント落ちます。E判定でも、20パーセント合格します。A判定で落ちる20パーセントは、本番のメンタルが弱い生徒です。E判定で合格する20パーセントは、本番のメンタルが強い生徒です。メンタルが強いか、弱いかは、入試では、5割以上、モノを云う世界です。オリンピックレベルのスポーツ大会だって、アスリートたちのメンタル勝負です。まして、受験生をやって感じです。豆腐メンタルか鋼メンタルか、これが、受験の勝ち抜くキモだと、きっぱり言っておきます。

 メンタルを強くするためにはどうすればいいか、これは簡単です。今すぐ、筋トレです。時間をかけず、週三回、トレーニング同好会で、筋トレをすれば、受験レベルのメンタルでしたら、お釣りが来るくらい、充分、身に付きます。

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