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5. 高槻市から「引っ越したい」と思った日

「ちょっと、知ってる?聞いてなー」という高槻市の学童問題について、つらつら書いてきましたが、わたくし、お隣の茨木市役所にも電話をかけたことがあります。


何故かというと!?


お隣の茨木市のお母さんから、「学童希望者が多くて受け入れがパンクしたから、数年前に新しい学童が建ったの~。学童専用の運動場もついてるから、学童以外が使ってるから学童の子たちが外遊びできない、ということもないで~」という話を聞いて、ビックリ仰天!!!したからなんです。


そんなことしてくれはる市もあるんや~!
日本も、捨てたもんやないな~♪


ということで、茨木市役所にお電話をかけてみました。


さわやかなお声の男性職員が(それは、どうでもいいのですが)電話口で丁寧に経緯を説明してくださいました☆。

茨木市の職員さんとの会話

茨木市 K学童保育室 増築の経緯

私:
かくかくしかじか、という話を聞いたんですけれども、どういう経緯で、茨木市さんの方では、学童の増築を実現されたんですか?

茨木市職員:
当時の状況としては、小学校の敷地内にプレハブがありまして、それを学童として使用していたんですが、学童を希望する方の数も年々増えている、という状況で、ニーズにお応えできなくなりまして、、、

小学校の運動場が狭いの《学校の敷地内に学童を増築することができない状況》、また《校舎の中にも余裕教室がないという状況》があったのですが、そんなときに《小学校に隣接した土地を市が取得できた》、という経緯がありまして、増築ができました。

その施設では、学童のみではなく、小規模保育施設と学童と、建物は分かれておりますが、同じ敷地内に併設されています。


私:
学童専用の運動場もあるという話ですが、学童の子どもたちは、いつでも外遊びができる状況なんですよね~?

茨木市職員:
そうですね、保育施設の子ども達とはバッティングしないようにしています。また、学童専用の運動場が狭く、小学校の敷地と隣接していますので、小学生のお子さん達は、小学校の運動場で遊ぶことが多いです。


私のぼやき:
実は、ここの学童の敷地、見たことがあるんですが、私達、高槻市の現状から見ると結構広い運動場だったし、学童の建物が、ちゃんと建物になってる!と、感動すら覚えました(涙)。だって、学童がプレハブ小屋じゃない。


私:
ところで、この学童の増築は、市の中で計画が持ち上がってから、実際に学童が開かれるまでには、何年くらいかかっているんですか?

(さぞかし、何年もかかって、大変やったんやろな~。なんて、思いながら聞きましたところ!?)

茨木市職員:
平成28年に、市の方から計画が下りて来て、29年に着工。平成30年の四月から運営を開始しております。


私のぼやき:
なんと、計画してから2年後には、新しい学童が運営されていたのです!!!

なんだ。やっぱり、市役所がその気になれば「不可能はない」のだ、と思った私でした。



学童での遊び時間の状況

これを質問した理由は、我が子の通う高槻市学童では、外遊びの時間が30分しかないからです。

学童の先生ともお話しましたが、学童のスケジュールを聞くと、「頑張っても30分がマックスです」、「高槻市の学童では、どこも同じようなスケジュールでやっていると思う」と伺いました。

私:
こちらの学童では、外遊びの時間が「平日でも1時間はある」と聞いています。小学校が終わった後、どういうスケジュールで外遊びを実現されているんでしょうか?

茨木市職員:
子どもたちの小学校が終わると、まずは宿題、おやつ、その後、自由遊びです。

私:
子どもたちの授業が終わる時間帯は、例えば1年生だと、5時間授業ばかりですが、2、3年生になると6時間授業の日もあって、宿題、おやつが終わる時間に差が出てくると思います。
1年生の子ども達は、2年生、3年生の宿題・おやつが終わるのを待たずに外遊びに行けるんですか?

茨木市職員:
はい。そうですね。


私のぼやき:
ふむふむ。
実は「これができる」ということは、「学童の指導員の数が多い」ことを意味しています。

何故かというと、室内に残る子どもたちを見守る指導員と、外遊びを見守る指導員の二手に分かれることができないと、こうしたことは実現できないからです。


そこで、次なる質問は、学童のクラス数と指導員の数。


学童のクラスは何クラス? 指導員の数は?

私:
学童は、全部で何クラスあるんですか?

茨木市職員:
4クラスあります。

私:
指導員の先生の数は、どのくらいなのでしょうか?

茨木市職員:
資格持ちの指導員が8人と補助の先生がいらっしゃいます。(補助の先生の数はメモ忘れてもうた~、悪しからず)


私のぼやき:
資格持ち8人+補助員がいるなら、それは、子ども達の居場所が分かれても指導員を、それぞれの場所に振り分けることができそう。

・・・納得。

我が子が通う学童は、寿司詰め学童なので、先生たちが児童の出席確認、連絡帳確認などを、全生徒の安全確認だけで時間が過ぎてしまい、子どもたちは、その間、宿題が終わっても本読みなどをしながら静かに待っている必要があるのです。


何故、増築という選択をしたのか?

私のぼやき:
増築といえば、土地の確保、建物を建てる費用など、労力も費用もかかります。市役所の職員さんの仕事も増える。

なぜ、高槻市のように、児童1人当たりの平米数を狭くして待機児童を減らすという政策を選ばず、面倒くさいけれども、子どものためになる選択をしたのか?

私にとっては、そこの論理も気になっていました。
ということで、直球質問、投げてみました~!

私:
「子ども1人あたり1.65㎡という基準を引き下げて、多くの子どもを入室させる」という方法で待機児童を解消するのではなく、子ども1人あたり1.65㎡を守って増築という選択をされたのは、やっぱり市長さんがそういう方針をお持ちだからなんですかね~?

市役所の職員:
(質問の意味が分からない、といった風体で)
いえ、子ども1人あたり1.65㎡というのは、茨木市の方針ではなくて、国が定めているものなので、国の基準がそうなりましたので、それに従って、そうなっている、ということでして・・・?????

(そんなん、当たり前やん。おたくの質問、意味分からんけど~???
 っていう雰囲気、醸し出してきはりました。)


私のぼやき:
そうだよね! この職員さん、むちゃくちゃまともなこと言ってる!
てゆうか、こっちが日本のスタンダードか。
あかん、あかん。私、洗脳されかけてたやん。
高槻市みたいなこと、普通は考えへんのや!


茨木市の職員さんと話した感想

丁寧にお礼を言って、電話を切ったあとの脱力感の深さよ・・・。

まず、この茨木市の職員さん、私の細かい「茨木市学童の運営状況」についての質問に、全部スラスラ答えて下さりました。スラスラと・・・。

そこに感動している時点で、私も、頭がおかしくなってきている気がしますが・・・(笑)。

言い訳をさせてもらうと、
それまで、同じような質問を高槻市の職員さんにすると「個々の学童の実態までは把握していないので~」と言われて、それ以上、会話が進まない。
あの手、この手で、会話しようと頑張っても、「知らないので、答えられません」という答えで会話を終了させられてきた私にとっては、どう思えばいいのやら・・・(笑)。


何よりも、何よりも
「国が出した基準って、守るの当たり前やん?」という返しに

高槻市民であることの悲しさを身に染みて感じた電話でした。


これ、あくまで私の個人的な経験談ですからね。

ネット情報は何でも鵜呑みにするのは危険です(笑)。
皆さんも、自分で市役所に電話して真実を確かめてみてネ♡。

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