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オンライン面接を攻略だ!特訓マシーンを開発した!

昨今ではオンライン面接が増えている。私は現在就活中である。もう何度もオンライン面接を体験している。そして何度も落ちている。

いったい何が悪いのか。私は自分の面接風景を撮影してみた。

面接終了後、すぐに映像をチェックした。画面に私の姿が映し出される。

予想を超えて酷かった。

私はしっかり正面を向いていたはずだ。背筋もまっすぐ伸ばしていた。もっとハキハキだってしていたつもりだ。

映像の男はどうだろう。首が傾いている。声はボソボソと通らない。なにより正面を向いていない、物理的に斜に構えている。

私はたまに「何しゃべってんのか分かんねーよ」と言われる。言ってくる人間は機嫌が悪い場合が多い。私は「は?分かるだろ」と思う。「機嫌が悪いからって八つ当たりしてサイテー」と思う。

映像の男に対して私は思った。

「何しゃべってんのか分かんねーよ」

私は普段からこんな様子なのだろうか。周囲の人たちは当然知っていただろう。知らなかったのは私だけだ。まるで裸の王様だ。

私は服を着なくてはならない。

面接を行う→ダメな部分をチェックする→直す。これを繰り返せば、いずれ恥ずかしくない人間になれるはずである。

そのためには、面接の機会を増やす必要がある。できれば1日2回くらいは面接がしたい。

果たしてそんなに面接ができるのか。そもそも私は書類選考で落ちる。なかなか面接までこぎつかない。

ならば、仮想の面接官を想定し特訓するしかない。面接のシャドーボクシングだ。

シャドーボクシングは相手をより鮮明に想像した方が効果的である。シャドー面接も同様だろう。

私は面接官のシャドーを生み出した。映像の男「井上」とは私である。よろしくお願いします。

シャドーは汎用性のある相槌を打つように設計されている。後述するフォーマットに沿って話せば何を話しても返答してくれる。シャドーボクシングではなくサンドバックを殴る感覚に近いのかもしれない。

それではフォーマットについて説明しよう。面接は自分をプレゼンする場である。プレゼンで有効なのが「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれるフレームワークだ。

ピラミッドストラクチャーは、「結論」「根拠」「具体例」で構成される。この構成で自己PRを話せば、面接官を虜にできる。

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1) 最初に結論を話し面接官の興味を引きつける。
2) 面接官の興味がこちらに向いているうちに、結論の根拠をロジカルに述べる。まずはロジックが好きな左脳を虜にするのだ。
3) 次は右脳を虜にする。右脳はイメージ力や想像力を司る。イメージの湧く具体例を話せばOKだ。
4) 面接官は我々の虜になっている。

この構成に沿って話せば、サンドバッグはちゃんと相槌を打ってくれる。具体的には以下のようになる。

私(面接官)「それでは自己紹介をお願いします」

私(本人)「私は根性のある人間です。(結論を10秒)」

私(面接官)「え、そうなんですか?(興味を示す)」

私(本人)「高校時代は柔道部に所属し、その後ラーメン屋に就職しました。私はそのどちらでも根性を評価されました。(根拠を20秒)」

私(面接官)「なるほど、なるほど(左脳が虜に!)」

私「現在はwebデザイナーとして働いています。私が作るデザインを何度も何度も酷評され、作り直しになっても、私はまったくめげません。この根性は御社でも必ず役に立ちます。(具合例を30秒)」

私(面接官)「確かに(右脳が虜になり面接官の脳みそ、つまり面接官が虜に!)」

このフォームでサンドバックを打つ。さあ特訓開始だ。

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私が話しているのに容赦なくかぶってくる。こいつはサンドバッグなんかじゃなかった。ジャッキー・チェンの映画「少林寺」に出てくる「木人」に近い。

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声が小さかったので、少しマイクに寄って話してみた。声が大きく聞こえて良い。時間内に話すのも上手くなった。確実に進歩している。

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本日のベスト面接。ハキハキしている。

鏡に映った自分に向かって「お前は誰だ」と問いかけ続けると、人は狂ってしまう。そんな都市伝説がある。

この練習はそれに似ている気がした。狂ったりしないか少し心配だった。狂った代償として、私は「採用」を得るのかもしれないと考えた。狂った私を採用してくれる会社はあるのだろうかと考えた。

何度も自分自身と顔を合わせるうちに、自分自身に対する解釈が変わってきた。自分の声や様子を「恥ずかしい」とは思わなくった。

解釈が変わっただけで、声や様子はたいして変わってないのかもしれない。それでもちょっとは進歩している。狂ってもないし就活を頑張るぞ!


おまけ

特訓動画のフル動画です。だいたい同じ内容が20回くり返されます。


参考書籍


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