スポーツに関わりたいなら今すぐ専門学校を辞めなさい
これは専門学校を否定するわけではもなく、専門学校に通う人を否定してるわけでもありません。
ただ、客観的な意見として、専門学校に通ってる、スポーツに関わりたいと思って通ってる専門学生に伝えたいことがあります。
スポーツに関わる仕事として、資格などを有する専門職、特にトレーナーを例に話しながら、このnoteを進めていきたいと思います。
専門学校で教えてることやシステムをディスるわけでもなく、専門学校に通う学生、専門学校を卒業した人、スポーツ現場で働く人、彼らから、専門学校について聞きました。約4年間で500名以上と対話しました。この辺の数は27歳では日本一だと思います。
ちなみに私はトレーナーでも有資格者でもないですし、スポーツ専門人材と一緒に仕事をしてるスポーツHRの会社の代表です。日本の、どの専門学生、スポーツトレーナーよりも、プロの現場トレーナーや有資格者、採用するチームのフロント(人事や社長)を知っていることを前提に話します。
ここでの「専門学校」は資格を得るための「試験」があり、そのための指導と教育をしている学校をさします。
専門学校の目的は試験に合格してもらうことであり、そのための指導(スキルや知識)と教育(マインドセットや情報提供)をします。 試験に合格してもらうためにお金をもらって教えています。その先の進路にはスポーツを目的にしてはいません。
教えている指導については、正直、無駄だと思いません。国家資格に認定され、医療領域などにおいては特に専門性に関連することは必要ですし、解剖学や生理学など覚えておいた方がいいと多くの人が言っていました。
しかし、教育においては、甚だおかしいし、憤りすら感じます。あくまで、スポーツに進みたいと思ってる人にとっては無意味な、むしろマイナスな教員がかなりいます。その人のマインドや情報を仮に数値化した場合、レベルはだいぶ低い。少ない情報量と、自分が挑んで経験値だけで「辞めたほうがいい」というわけです。
指導の内容やシステムも、おかしい。資格取得のための最適化されてるとも思わないし、これに関しては論点がズレるのでここでは明文化しませんが、簡単にいえば、座学やペーパーの試験勉強に受かればいいという発想だったとしてもそれに2.3年もかける必要はないということです。これは自分が浪人を経験してるのではっきり言って1年でいいし、そこから知識を毎日使いながら(使えば忘れない)実技、実践を学べばいいと思ってます。
何度も言いますが、多くの人が気がついてることであり、同じことを言う人が沢山いると思いますが、文書にして、なるべく簡潔に伝えたいと思います。文字で伝えるの苦手なんで、長くなる場合はごめんなさい。そのうち、動画で答えたいと思います。普段は早口なんで声だとすぐ終わります。
専門学校の弊害
スポーツ現場で活躍してもらうことが目的じゃないのに、スポーツに関わりたい人が専門学校に通うのか?この原因の多くは学生側の入学の時の勘違いだと思います。原因は双方にあります。専門学校側の見せ方(サイトやパンフ)がスポーツに関われるような見せ方をし、そして学生側が情弱であり、高校生のときに、進路指導する人、進路相談受けた人たちが情弱なのが原因です。
双方に課題がありますが、専門学校はあくまでお客さん(生徒)がいなければ経営が成り立ちません。生徒を集めるための、広告をうちます。例えばスポンサーのお金をプロチームに払って、広告塔にします。就職できるとも関われるとは一言も言ってないです。
専門学校側も客寄せとしか思ってないし、プロチームも当然、理解しています。ほとんどが「専門学生(新卒)は使えない」とはっきり答えていました。スポンサーとして広告として、生徒が増えればそれでBtoBにおいて何も問題はないです。広告営業したことあるし、双方に直接聞いているので、生徒たちには伝えておきたいと思います。
専門学校が悪いのではなく、スポーツに関わりたいという想いがあるのに、情報がなく、他に時間とお金を投資して、効率的に学ぶ場がないということが課題なのです。
よく私は美容師を例に出して話すのですが、スポーツトレーナーも同じです。鍼灸師や柔道整復師、理学療法士になりたいのなら別問題です。
以下は美容師の方の記事です。
この美容師免許、ぶっちゃけ全然意味ないんです。皆さんの一番身近な免許だと、自動車免許ですかね。あれって実技と筆記を勉強して、試験に合格したら晴れて公道で運転できるじゃないですか。初年度は初心者マークつけないとダメですが。多分おそらく皆さんがイメージしている美容師免許ってこんな感じなんじゃないですかね?
美容学校に2年間通って、薬剤の知識だったり、カットの実技だったり、美容室で働くための最低限のスキルを磨いて、それを卒業時、国家試験を受けて資格をゲットする。ゲットできた人は晴れて美容師になれます。アシスタントは初心者マークみたいなもの。いやマジで全然違います。もちろん専門的な知識を要するのでその勉強はします。ある程度。笑
ただ、その勉強いる?みたいな授業が死ぬほど多くて、「あれ?オレ美容師になるんだよね?」っていう瞬間がものすごくたくさんあったことだけ覚えてます。実際にどんな科目があったか書き出したかったんですが、ほとんど覚えてないです。美容師12年やってきてその時に学んだことが実践に直結したことがおそらくほぼないです。マジです。実技に関しても、実践的なカットやカラーの勉強はほとんどなく、国家試験に受かるための実技をただひたすら生首のマネキンに向かってこなしていく、そんな2年間でした。
はい、まさにこれ。
自分は専門学校出身じゃないから、専門出身の人に毎回、なんで目指す道がある程度決まっていて、3-4年学んで現場に出れないのか?と。
卒業した後、学んだことを覚えてない、ほぼ使わないのに学ぶ理由は、使うことを想定してない、アップデートされないのと、資格に合格するために作られたものだからだ。資格がアップデートされていない。教科書も試験も、あらゆるものが時代においてアップデートされないのはおかしい。
お金と時間の無駄
専門学校は、特にトレーナーを目指してる人が通いがちなとこは、年間で110〜180万とかかかる。そのお金を払って学んでるのに、使えないと言われ、足りない分を外部で学ぼうとしてるのに「いいから学校のことやってればいい、資格の勉強をしろ」こんなことを言う人が専門学校にいる。ついには「スポーツは無理だ」「辞めたほうがいい」とその気持ちを持ってきて入っているのに、全否定。
学校側は変わらないよ。だってスポーツトレーナーにする気もないし、そのための指導をしてるわけじゃないからね。その気持ちを持って入ってきたか否かは関係ない。ここで辞めればいいわけだが、辞められない。それは何故か、それも論点ずれるので話さずタイトルに書いてある通りとして、辞めればいいのさ。
1年でできることを2〜4年かけて謎に学ぶ。時間の無駄。現場の経験がない。現場で何が求められてるかと、資格試験はほとんど関係ない。卒業してもスタートラインにすら立てない。通う必要がない。資格ゴールになる。いや、資格スタートになる。実はスタートラインにすら立ててない。てかなんでそこからスタートなんだ。無駄無駄無駄。
普通に考えて、スポーツに関わりたいのなら、専門学校に通うことは無駄。お金と時間が勿体無い。国家資格を取りたい理由が、精神安定するから、親がそうゆうから、なんかあったほうがいいと思ってるならスポーツに関わろるには圧倒的に遅れる。
300万〜500万払う(投資する)なら、知識と経験をどれだけのリターンとして得れるかを考えるべきだ。それは資格ではない。そもそもアップデートされない資格、資格取得1年目と10年目、30年目に客観的な差がないこと自体、ほぼ意味がないと思う。
資格は必要な時、取ればいいし、そもそも順番が間違い。情弱な時(高校、20代前半)に進路を決めろ、やりたい事決めろ、と促し、何故か資格を取れば安心だ、それ程稼げない資格かどうかも分からないけど勧めるという謎の親世代の文化と、その時期に資格を取らせるように促したり、専門学校に入らなきゃいけないのも謎。
資格など後に取ればいい、やりたいこと、着きたい仕事(場所や役割)が決まり、そこで資格がないとできないなら取りに行けばいい、後から取ればいい。本当に必要になってからでいい。資格を取ってから自分の道を決めるのはナンセンス。資格は後でいい。
私は資格を持ってない。運転免許くらいだ。でも5年運転してない。ただの身分証明書になってるのと、代表でレンタカー借りれるくらい。人生で一番、安易な「いると思って取った」パターンです。
これは仕事と関係ない運転免許で金額も期間も短いから良かった方で、専門学校は金額も時間もかなり使ってるので判断を気をつけないといけない。
親御さんが無駄なお金を使ってると思うと、心痛い。でもその親御さんが、子供の辞めるストッパーになってるのも謎。その道に進む気ない子供、例えば理学療法士や柔道整復師になる気がないのに、辞めるのを止め、無駄なお金を払う親は沢山いる。自分の子供に期待してないのか、資格が人生を変えると思っているのでしょうか?
民間の専門学校が必要
専門学校に必要なのは資格合格ではなく、その職に就く、ないしは現場で働けるくらいまで育つ場所でなければいけない。そのために必要なのは出口があるのか。今、企業が提供しているプログラミングスクールなども転職まで(できなかったら返金など)がスクールのサービスとなっています。つまり、出口があり、それに見合うまで育成し、実現するのが、一つのミッション。
もちろん3年ちょっとで10年以上の人たちに勝てないのは当たり前で、それはそこの専門的な部分だけの話で、同年代のライバルに圧倒的に差をつけ、専門の組み合わせや、考え方で上の世代にも戦える。例えば、ポルトガル語×トレーナーや、eスポーツ×コンディショニングなど特化していくことでそこで勝てる。もちろんベースの能力を身につけるのはマスト。そのベースは実社会で使うものでなければいけない。
売り手市場、そもそも人材が足りてないのが原因です。スポーツ市場も人材は全く足りていないです。目指してる人はいるけど見合う人がいないということはそれまでのプロセスにボトルネックになる。
3年間、スポーツトレーナーを目指す学生が必要な環境は、スポーツトレーナーになるために、現場が求めている必要な知識とスキル、経験を得れる環境であり、自分が目指している世界で、既に働いてる人から逆算して身につける必要がある。そのためにはスポーツ現場の生きた情報を手に入れ、アップデートされる知識やスキルをキャッチできる環境でなければいけない。社会において思考力、考える力は本業に活かされるので専門知識だけでは到底不可能である。
そんな環境あるのか... ない。なら作ればいい。
Ascendersカレッジ
決められた授業数の座学、授業料が高い、目的は資格取得率の向上、テストに合格してもらうのが目的、スポーツの現場での実践的な指導はほとんどない、専門学校を卒業してもスポーツの仕事につけない、専門学校はプロチームとスポンサー契約し広告塔に使うも実態は客寄せ、現場体験という名の見学のみ。
これは事実。
最先端、革新的な学校ではなく、単純に、これらを解決した、合理的なスクールとしてAscendersカレッジを2020年4月に開校します。
3年で現場に出れるスポーツトレーナーへ。1年目は徹底した基礎スキルのインプット→アウトプット、2年目はコンディショニングトレーナーへの基礎、3年目は徹底した現場経験と思考とスキルのアウトプット。
スポーツシェフ(栄養を理解し、調理ができる現場の人)やスポーツ指導者など、今後考えています。様々なスポーツ専門人材を輩出するスクールとして、トップを目指します。そこはAscendersだから作れる環境でありたい。
弊社はスポーツHR事業として、専門職を多くマネジメントしているからできることです。この環境は表面だけ真似しても、1人のカリスマトレーナーが作っても継続できないモデルです。チームで適材適所でやるからできる合理的なシステムのスクールになります。
生徒も募集しているのですが、基本的に弊社が運営しているスポーツ専門職コミュニティWPPからの入学の流れなので、カレッジ希望者はぜひWPPへ⬇︎
スクールにこちらも含まれているので、卒業後も常にサポートしていきます。講師や運営もまだ探していますので、これまでに共感した人は是非一緒に目指しましょう。ご連絡ください。
自分にしか発信できない、スポーツに関わる全ての方にとって役立つ情報をGiveし続けたいと思います。