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多職種連携という言葉

おはようございます!
 
多職種連携という言葉があります。
 
医療の現場は、専門職の方が働いています。
医師、看護師、保健師、薬剤師、検査技師、
管理栄養士等など。
 
医師が頂点に立ったヒエラルキーでは
適切な医療が提供できず、
様々な職種の方の情報や意見を
大切にすることが求められて
多職種連携という言葉が使われ始めました。
 
とても大切な考え方です。
 
それが時を経て、
病院内の医療だけでなく、
在宅医療を広げていくことになり、
さらに多職種連携がいわれるように
なりました。
 
退院時には、
病院側の医師・看護師・薬剤師・
リハ・MSW・管理栄養士、
在宅医療側の医師・看護師・薬剤師・
ケアマネ・介護士等など。
そして患者さんとその家族です。
 
上記全員がそろうことはありませんが、
大会議であることに変わりはありません。
一人の患者さんを囲んで大人数です。
 
しかし、ここまでくると、
ちょっとヘンだなと思います。
 
専門分化しすぎてはいませんか?
と思うのが自然でしょう。
 

 
訪問看護ステーションに
点滴が置けるように
規制緩和が議論されています。
点滴は薬剤師が扱わなければならないので、
夜間に容体が急変し点滴が必要になっても、
薬局と連絡が取れなかったり、
薬局と患者宅との往復に
何時間もかかったりすることがあります。
訪問看護ステーションに点滴があれば
こうした問題が解消されます。
 
しかし、今回の規制改革実施計画では
このメニューが抜け落ちたようです。
 

 
多職種連携という言葉がヘンです。
前提の多職種がヘンなのです。
 
企業では多能工化という言葉があります。
一人で何役もやるのです。
そうしなければ
小さな単位での活動は
効率が悪くなります。
 
訪問診療というのは、
患者さんが一人ひとりバラバラの家にいて、
そこに医療・介護者が通っていくのです。
そもそも効率がかなり悪いのです。
 
多能工化をはかりましょう。
 
考え方にコペルニクス的転換が必要で
できるかなあと心配になります。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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