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心が心に疲れたら

おはようございます。

「ササポン」という60歳前のおじさんの話です。

少し前に出版された
「人生に詰んだ元アイドルは、
赤の他人のおっさんと住む選択をした」
という本の中に出てくる「おっさん」が
「ササポン」です。

アイドルを卒業し、
仕事を頑張っていた20代後半の女性が、
周りの目を気にしたり、
昔を後悔したり、
これからを心配したりして、
ある日突然パニック状態になってしまいます。

そして、クリニックに通う中、
お姉さんに勧められて、
ササポンとルームシェアの
二人暮らしを始めます。

家族でもなく、恋人でもない人との同居生活。
ササポンは彼女の生活に
踏み込んでくることもなく、
淡々と生活が続く中、
少しずつ彼女は自分を取り戻していくお話です。

とても、奇抜な状況設定ですが、
今の社会の共通したテーマを
扱っている気がして、
おおきくうなずきながら
何度も読み返しています。

自分の大切な心が、
その大切な心を急き立て、疲れさせ、
病気にまで追い込んでしまう。

心が大切だと言いながら、
その心はお腹から胸に上がり、
今は頭にまで上り詰め、
脳となって心を痛めつけるわけです。

社会の脳化と表現されたりもします。

それを癒すには、
まず時間が必要です。
すぐになんか治るわけがないのです。

規則正しい生活を淡々と営むことです。

そして、
見ていてくれる程度の人の眼があると
少しずつ癒えて、
自ら立とうかなという気持ちが
芽生えてくるのでしょう。

もうすぐ漫画にもなるようで、
楽しみにしています。

今日もよろしくお願いします。

安島

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