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【虹の苔寺】京都・東福寺塔頭・光明院(こうみょういん)「波心庭」で作庭家・重森三玲の初期傑作にふれる

京都・東福寺塔頭(たっちゅう)の光明院(こうみょういん)に紅葉も終わりに近づいた12月初旬に行きました。これがとてもよく、本当に京都紅葉の穴場でした。

「情熱大陸」にも出演した#加藤巍山展if畏怖 を見に行く途中だったのですが、

作庭家の重森三玲が東福寺の方丈庭園と同じ時期に作庭、三尊石が3つある珍しい枯山水庭園である「波心庭(波心の庭)」に興味を引かれ、

お邪魔しました。

本当は東福寺の奥にある雲龍院の「悟りの窓、迷いの窓」を見ようと思っていましたが、光明院の「吉野窓」がとても素晴らしかったので、今回はここだけにしました。

重森三玲による茶亭「蘿月庵(らげつあん)」から見た「波心庭」。紅葉の赤と緑の苔のコントラストが素晴らしく「虹の苔寺」と呼ばれるのがわかります。

禅語「雲ハ嶺上ニ生ズルコトナク、月ハ波心ニ落ツルコト有リ」から名づけられた「波心庭」。

無雲生嶺上 有月落波心
くものれいじょうにしょうずることなくんば、つきのはしんにおつるあり

「無雲生嶺上、有月落波心」とは、慈明禅師と弟子の翠巌の問答に登場する禅語。「仏法の真意とはなにか」という禅師の問いに対し、翠巌は、「雲がかからなければ、いつでも水面に月が映えて美しいだろう」と答えます。いわく、「雲」は心の迷いや妄想。それが晴れてさえいればいつでも月は輝いているものだと。

https://sho.goroh.net/tsuki-no-hashin-ni-otsuruari/

東福寺の方丈庭園にもそのあとに行きました。

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