コモンズの難しさ
おはようございます!
医療・介護、保育・教育は
社会のインフラです。
農地、水資源、森林、河川も
社会的インフラです。
人間がそれなしでは
生きていけないものだからです。
被災した時、避難所で暮らし始めて、
まず整えるものを思い浮かべれば、
具体なものはあげられます。
社会的共通資本と言われます。
こうしたものは、
共同体のコモンズとか入会に
託されてきたものです。
今では公的機関に
ゆだねられています。
その公的機関が
効率的・効果的に運営してくれれば
それですみます。
*
ところが、公的機関すなはち官僚機構は
効率が悪く肥大化する癖があります。
ときには、権限を振りかざすこともあります。
ですから、民営化が
取り入れられるわけです。
1980年代から、
アメリカのレーガン大統領、
イギリスのサッチャー首相、
日本の中曽根総理大臣などが
進めてきました。
学問的には、新自由主義と言われます。
ただ、これが過度になると、
利益が優先されて、
サービス水準や品質が悪くなります。
水道事業などでそれが懸念されています。
医療・介護、保育・教育分野でも
懸念されています。
ですから、
本来の公共セクターが管理しましょう
というまっとうな意見が出てきます。
しかし、官僚機構への不信感が
あるところでは、
その声はかき消されてしまいます。
*
維新の会が躍進しています。
個人的には彼らの新自由主義のやり方は
かなり乱暴だと感じるとことがあります。
しかし、官僚機構への、お上への不信感が
払しょくされない限り、
新自由主義の流れは変わらないでしょう。
あるいは、公共と民間の振り子の間で、
時々に応じて塩梅を探していく
のでしょうか。
しかし、社会的共通資本は、
政権が誰であれ、
戦争や災害が起こっても、
何事にも左右されず、
受け継いで行くべきものなので、
時々に応じてという考え方には
なじみません。
はやく、
まっとうなコモンズのありかたに
到達したいものです。
今日もよろしくお願いします。
安島
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