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間の心地よさ

おはようございます!
 
面白いドラマがありました。
 
「異物・アナザストーリー」
3回で終わってしまいました。
 
地元の居酒屋というか定食屋に
タコのような変な生き物がやってきて、
その生き物をめぐっての物語
というか出来事です。
 
白黒の画面で、昔の映画のようです。
 
 
私が、気持ちよいと思ったのは、
セリフの間の沈黙が長いのです。
 
沈黙の間の役者の方は、
じっと無表情でいたり、
ゆっくりと動いたりと、
こちらがどうしたのだろうと
心配になるくらい、遅いのです。
 
その沈黙がつづくと、
見ている私は、
次はどうなるのだろう、
この人はこんなこと考えているのかな?
いや、ただ絶句しているだけなのかな?
と考えさせられるのです。
 
役者さんも、
演技のし甲斐があるだろうなと思うくらい、
じっくりと演じています。
 

 
最近のドラマは、
次から次へとセリフを浴びせたり、
音を聞かせたり、
話を展開させたりするので、
おなか一杯になっていたことに
気づかされます。
 
考える間を与えてくれないのです。
 
今回のドラマは、考えさせてくれるのです。
考えなくても、感じさせてくれるのです。


ストーリーはといえば、
何の変哲もなく、
たいした展開もありません。
 
しかし、たっぷりと感じさせてくれます。
 
作った人たちは、
自分たちの主張をぶつけるのではなく、
受け手に感じてもらおう
としているように私は思いました。
 
主義主張、自己主張ばかりの世の中で、
とても思いやりのあるドラマで、
新鮮な気持ちになりました。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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