見出し画像

登山と下山の違い

おはようございます!
 
履歴書の趣味の欄に
「登山(下山も含む)」
と書いた人がいました。
 
こういうユーモアのある人は好きです。
 
山岳部の夏合宿で、
西穂高岳頂上にいきました。
 
長かった3週間の合宿も今日で終わりです。
空の雲が餃子に見えたり、
ビールの泡の音が聞こえたりする
くらい疲労困憊しています。
 
下界に降りたら、ひと風呂浴びて、
好きなだけ食べ、飲みたい気分です。
 
その頂上でひと悶着ありました。
 
東におりて松本の歓楽街に行くか、
西におりて高山の歓楽街にいくかで
もめたのです。
 
山行計画では
松本に降りることにしていたので、
松本に降りなければなりません。
 
ですが、もう最終日なのだから
西穂の頂上で解散して
好きなところに降りればよいではないか
と横槍を入れる人がいたのです。
 
最終的には松本に降りたのですが、
多数決を取ってみると
高山に下りたい人が半分くらいいたのです。
 
高山で世話になった店があり、
顔を出したいなどという理由です。
松本派も同じような理由です。
 
最後は笑い話となって下山しました。
 

 
何が言いたいかというと、
上るときの目的は明白です。
山の頂上を目指すのです。
西穂高岳となれば、
西穂高岳の頂上を目指すだけです。
議論にはなりません。
(細かく言うと、どのルートで登るか
などありますが、横に置きます)
 
一方、下山となると
色々な下山先があるのです。
松本におりたい人も、高山におりたい人も。
 
それを経済成長に例えてもよいですし、
人生に置き換えてもよいです。
 
上るときは単純明快ですが、
下るときは様々です。
 
更にいうと下山は結構疲れます。
上りより足腰に負担がかかるので
怪我は下山の方が多いものです。
 
下りは色々考えることが多くなります。
話し合うことも多くなります。
 
下りはそういうものだ
と思っておくとよい気がします。
 

 
さて、私はというと、
人がいかない裏道を
気ままに下りるのが好きです。
人がいないところで、
フキノトウなどの山菜をとったり、
小さな河原の一人分の温泉につかったり
するのが好きです。
 
本当に疲れているときに温泉につかると
悲しくないのに涙腺が緩んで
涙が止まらなくなります。
そのようなことを発見しながら
気ままに下るのです。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?