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健康保険証の廃止

おはようございます!

総理大臣が記者会見して、
健康保険証の廃止に関する方針を
述べました。

資格確認書の有効期限を
1年から5年に延ばすとのことです。

おそらく、理解は得られず、
内閣支持率は低位に張り付く
と私は思いました。

今ある健康保険証でダメな理由が
わからないからです。



マイナンバーカードを普及させるために、
なくてはならない健康保険証を
人質にとったのだと私は見ています。

マイナンバーカードはなくてもよいですが、
健康保険証はなくてはなりませんから。

ただ実は、
医療保険証を全国で一本化させるのが
よい理由もあるのです。

病院の受付にいくと、
大勢の職員が机に座っています。
患者さんや家族の相手をするでもなく
じっとPCを見て何かをしています。

その日に行った治療をみて、
その場で医療費を計算し、
皆さんに請求する金額と
保険機関に請求する金額を
計算しているのです。

治療ごとの値段は何万種類もあり、
紙にすると電話帳くらいの厚さになります。
患者さんを待たせずに
瞬時に医療費を計算するのは
とてもオタクな仕事です。

そして、その前提となるのは、
皆さんが持って行く健康保険証が
どの保険機関のものなのか
失効していないのかを
確認することです。

失効していたら、
病院はとりっぱぐれてしまいますから。

ところが
これが馬鹿にならない手作業
になっています。

何故なら、保険証の種類が
何百種類もあるからです。

機械で読み込んでみたのですが、
今の技術でも80‐85%の正答率しか
達成できません。

99.99%くらいの正答率がなければ
仕事になりませんから、
手作業で職員が入力することになります。

手入力ですから間違えます。
ですからダブルチェックをしたり、
間違った請求書は突き返されて、
改めて訂正したりすることになります。
時には、とりっぱぐれて損となります。

それが、マイナンバーに紐づけられたら、
100%の正答率で所属している
保険機関が特定できます。

さらに言うと、
介護保険と医療保険を一体にすれば
事務効率はさらに上がります。

そうなれば、
受付の人件費を効率化できて
保険財政も改善されます。

ちなみに、
他の病院でどのような治療を受けたり、
薬が出されたりしているかわかって
医療面でもよいですと言われています。

しかし、これは現実的には難しいです。
お医者さんが診察しているときに
見ているのは電子カルテで、
健康保険証ではないからです。
調べればわかるかもしれませんが
そこまで時間をかけていたら
民間の医療機関では
赤字になってしまうでしょう。

患者さんや家族に、
他で治療を受けていますか?
と一言聞くだけで済ませていて、
それが本当か嘘かは答えている人の責任としています。

というわけで、
病院の事務効率を上げるために
健康保険証は一本化が望ましいのです。

しかし、人質にとったり、
中途半端な説明をしたりするから、
訳が分からなくなるのです。

ごまかすのではなく、
まっとうに説明すればよいのです。

民は由らしむべし,
知らしむべからず
という考えは
そろそろ放棄した方がよい。

そう「民」が思わないと
実現しません。

今日もよろしくお願いします。

安島

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