郷にいれば郷に従え
久方ぶりにハチ公前で待ち合わせなるものをした。
要件は一瞬で済むものだったし、
お互い初対面に近い間柄なので、
渋谷で待ち合わせとなると、
やはり、ハチ公前がちょうどいいだろう。
昔、渋谷で待ち合わせをしていた時、
ピンクの髪を巻いた爪長のギャルに
「えー、いまドコいんのー? あたし? あたしはー、なんかすげぇデカい人の隣ぃー。」
と待ち合わせ場所にされた思い出が懐かしい。
「あ、いたいたー」とギャルの待ち合わせ相手が
すぐ見つかった事は言うまでもない。
平日とはいえ、ハチ公前に長蛇の列が出来ている。
海外からのお客様たちが
ハチ公と記念撮影を撮るために
列を成しているのだ。
人種も、国も、文化も違う人達が、
『ハチ公』という日本のシンボルと写真を撮ろうと
自分の順番を待っている。
焦らず、急がす、友人・家族らと談笑しながら…
『ハチ公』は今日も、“待て”の姿勢で皆を出迎えていた。
劇団での企画や、自分の企画の制作費として有難く使わせて頂きます。髙頭祐樹がやりたいことを出来るだけ多く皆さまに届けられるように色々と作っていきたいと思っています。