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「料理は愛情」の正体

料理は科学。私はそう思ってます。

おいおい、言ってる事が違うじゃねーかと思われると思いますが、ちょっと待ちなはれ。

もちろん、昔、結城先生(もう知らない方もたくさんいると思いますが)が仰ってたように「料理は愛情!」って、思うこともあります。でも、基本的なレシピや作り方に関しては科学だと思ってるんです。

じゃあ、愛情の部分はどこなのか?

料理は作る人がいて、食べる人がいるわけです。その食べる人が何を求めているかを考えて作る部分が『愛情』だと思っています。お腹を空かせて帰ってきた人にどんな素晴らしい料理であっても2時間も3時間もかけて作る人はアホだと思います。だって、その人はお腹減ってるからすぐ食べたいんですもん。言い方悪いですけど、なんでもいいんですもん。「美味しい料理」よりも「早く食べたい!」が勝ってる場合はすぐに出してあげるのが愛情だと思ってます。

私の好きな話

どこで聞いたか忘れてしまいましたけど、ある中華料理屋さんが「人を見て味付けを変える」とおっしゃっていました。この話がすごい好きで。肉体労働してきた方には味付けを濃く(汗をたくさんかいているので)、そうでない方には薄味に。人をみて味付けを変えているという話です。辛いのが得意な人がいれば、そうでない人もいる。濃い味が好きな人もいれば、そうでない人もいる。その人にあうように想像して作るのはより楽しいもんですよ。

余談ですけど、私は嫁さんが作ったものを不味くても黙って食べるなんて絶対に嫌です。それは私が作った時も同様です。「食べることは楽しいこと」でなきゃ絶対嫌なので、食べる相手によって味付けを変えるのは必然の行為だと思ったりしています。

劇団での企画や、自分の企画の制作費として有難く使わせて頂きます。髙頭祐樹がやりたいことを出来るだけ多く皆さまに届けられるように色々と作っていきたいと思っています。