とんがり帽子のアトリエ 【漫画の感想】
まず、ぼくの漫画体験について記したいと思う。
漫画は実は中学生まではあんまり興味がなかった。手塚治虫さん・水木しげるさんと言った漫画の原点といわれている作品は読んだことはあった。もちろんすごく面白いと思った。また、妹の漫画を借りて読むなどはしたことがあったが、自分から「これ面白そう」と思って書店のレジに漫画を持っていくことは皆無だった。妹と親以外のルートだと、親戚のお兄さんから「うしおととら」を勧められて読んだくらい。それぐらい、あんまり流行りの漫画を自分から読んでいくタイプではなかったのだろう。どちらかというと小説やノンフィクション系の本を読むのが好きだった。
そんなぼくが漫画に対して興味を持ち始めたのは、ここ3、4年くらいの出来事である。その中で一番ぼくが絵柄で惹かれてレジに持っていったのが、この『とんがり帽子のアトリエ』である。なぜかというと、西洋絵画を思わせるような今まで見たことがない絵柄で、その世界観がどういったものなのか気になったのである。(あとは個人的にこの2巻のアガットっていうキャラクターの顔がタイプだったからです。)
まず、 基本的なストーリーを公式サイトからコピペ。
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。
西洋絵画っぽい感じの世界観もとっても気に入ったのだが、なによりもこの作品の世界では、「魔法という存在が負の側面を持っている」ということが気に入った。その負の側面を社会に蔓延させないために「魔法使い」が存在するという設定が後述するぼくの読みたかった物語にカチッとハマってくれたのだ。
もうちょっと具体的に説明しよう。今作の魔法設定はある条件が揃うと、「魔法陣を描くことによって魔法が発生する」というものだ。それはだれもが使えるものだった。しかし、悪を企む存在が、その魔法システムを悪用した負の歴史があった。それを断つために、掟をつくり一部の限られた人々「魔法使い」だけが魔法を使えるようにした・・・そういう基礎の部分がぼくのこの「とんがり帽子のアトリエ」のお話の部分で一番好きな部分だ。
現実社会を眺めてみても、そうじゃないですか。なにかいい便利なシステムがあると、それを悪用し、結果法律を作って禁止事項にする。法律はバカが暴走しないために存在するとなにかで読みましたが、それを魔法が使える世界にもあることが、すごくリアル(親近感)でいいなと思いました。
現在のところ1巻から5巻が刊行されており、6巻が11月に発刊予定となっています。
魔法メインの作品は今まで読んだことがなかったので、どんな展開になるのか予想もつかないです。ただひとつだけ言うとするならば、「きちんと終わってほしい」それだけです。次の6巻も楽しみに待ちたいと思います。それでは。
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