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進化し続けるテーマパーク

こんにちは、株式会社プレースホルダの代表をしている、後藤(takasuke_go)です。

先日、当社にて開発・展開しているキッズテーマパーク「リトルプラネット」の新しい体験システム「シャリング」を発表させていただきました。

まずはここまで開発に関わってきた、チームメンバー・関係者のみなさん、お疲れ様です。
このnoteでは、シャリングの概要や今後の展開について書いていきたいと思います。

「シャリング」とはなにか

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「シャリング」は、リトルプラネットの体験(UX)をさらに楽しく・良いものとするために1から開発された
・完全会員制の
・体験拡張システム
の総称になります。

構造としてはとてもシンプルで、ゴム製のリストバンドの中に小型のNFCチップを埋め込んでいます。
このリストバンドと、お持ちのスマートフォン、そしてリトルプラネットのアトラクションやコンテンツ・様々なサービスが、近距離無線通信によって連動する仕掛けになっています。

※シャリング本体にはデータを保存する機能はないため、万が一リストバンドごと紛失してしまってもデータが閲覧されてしまう等はありませんが、再度購入いただく必要があります。

シャリングによってできること

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シャリングを体験いただくためには、まずリトルプラネットに会員登録いただく必要があります。
シャリングの詳細や注意点については以下URL先をご覧ください。
https://litpla.com/sharing/

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シャリングを装着することで、体験を拡張することが可能になります。

・シャリング本体
・シャリングステーション
・パークオブジェクト

と大きく3つの要素から成り立ちます。

シャリング本体
NFCチップが内蔵されたリストバンドです。今後のアップデートでスマートフォン側のマイアカウントと個人IDを連動していく予定です。

シャリングステーション
パーク内に設置している情報端末です。シャリングをステーションにかざすことで、使い方のガイド表示やクエストが提示されたりします。
クエストを達成し、またステーションに戻ってくることで、ストーリーが進行したり、別のクエストを選択できるようになったりします。

パークオブジェクト
パークにはシャリングに反応する様々なオブジェクトが隠されています。
シャリングをオブジェクトにかざすことで様々なインタラクトする仕掛けになっています。

これら3つの装置を使い、リトルプラネットの体験をアップデートしていきます。

まずは第1弾として「LIGHT AND SEEK/モグーのさがしもの」というコンテンツを体験できます。
パーク内のさまざまな場所に隠された「きのこ」を見つけて「シャリング」をかざすことで“発見”データを記録していき、クエストの達成を目指します。

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「LIGHT AND SEEK/モグーのさがしもの」

今後は、「シャリング」に対応した新規アトラクションや、「シャリング」を使ってアトラクションの「プレイログ」など、子どもたちの成長記録を残せる仕組みを開発していき、“遊びが学びに変わる”体験を拡大するコンテンツをどんどん追加していく予定です。

開発背景

この体験システムを作るにあたり、当初はスマートフォンをフル活用する案もでていました。
リトルプラネットを作る以前から、コンテンツとスマートフォンの連動や完全キャッシュレス化というのは考えとしてはありました。

ただ、実際に自分たちで施設運営をしてみて、まだまだ現金決済をされる方が多かったり、おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんという組み合わせで来場する方も多く、施策が顧客目線ではないな。。というのがあり、こういった取り組みはあえてやってこなかったところもあります。

一方で、リアルな施設や空間、オペレーションにおけるデジタル化については様々なことをやっている自分たちが、今までと同じやり方をし続けているのもどうなのか?という想いもあり、会員システムをアップデートするにあたり、仕組みごと0から作ろう。となり、コンセプトを定めていきました。

仕組み上はスマートフォンとだけ連動できれば、装置としてステーションは必要ではなかったりします。
それでも装置としてステーションを作った理由として、できるだけコミュニケーションを活性化したい。という想いがありました。

リトルプラネットでは毎日様々な子どもたち・ファミリーが遊びに来てくれます。
たまたま同じ時間で入場し、たまたま同じ遊びをしている子ども同士で仲良くなって友達になったり、そういう素敵なシーンを本当によく見かけます。
例えば、「SAND PARTY!」という砂遊びでは協力しないとなかなか達成が難しいミッションがあるのですが、今日初めて出会った子ども同士でスコップやバケツを貸し借りしているシーンは毎日のように見かけることができます。

こういう世界観をシャリングでも実現したく、ステーションを設置しました。

ステーションの役割は、まるでMMOのギルドのようなイメージです。
ギルドでクエストを受注したり、そこに集まる冒険者と会話したり、そんな場所がステーションが担う役割です。
ステーションに自然に人が集まるような導線設計をしているので、そこでコミュニケーションが生まれたりすると良いなーと考えています。

もちろん1人でも楽しめますし、親子で楽しむこともできます。遊び方は自由です。
シャリングを通して、様々な遊びのデータを蓄積していき、体験としてのアップデートをし続けていきたいと思います。

これからの展開について

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今後について現在考えていることは大きく2つあります。

1つは、シャリングシステムのアップデートです。初期バージョンでは、宝探し・謎解きがクエストとして実装されています。
今後はクエストをどんどんアップデートしていきます。

アトラクションの結果と紐付けていったり、子どもたちがどんな絵を書いたか、どういう遊びをしたか、など、プレイログをスマートフォンへも記録していけるようになります。シャリングを使うことで、アトラクションの体験結果の蓄積や全国ランキングも実装予定です。

以前noteでも書かせていただいた新規サービスの「リトルスパーク」とも連携する予定ですので、今後は子どもたちの遊び・学び・成長を可視化していけると良いなと考えています。
季節限定・期間限定のクエストも配信できればと思いますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。

そして2つ目は、このシステムを一部サービス化していく計画です。
テーマパーク、アミューズメント施設、水族館、動物園、博物館、商業施設、ホテル、キャンプ場、などのファミリーで訪れるあらゆる体験施設に広げていければと考えています。
リストバンドのデザインやコンテンツも、その場だからこそ体験できるものへアップデートすることで進化し続けていくことができます。

リアルなUX(体験)を新しく、より良いものに、そして家に帰った後も思い出として残していけるもの、また行きたい!と思ってもらえるもの、そういうサービスに進化できれば。と考えています。

ご一緒いただけるパートナー様も募集しておりますので、ぜひお気軽に問い合わせいただければと思います。
https://placeholder.co.jp/contact

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今後、シャリングをベースにしたコンテンツはどんどん増やしていく予定ですので、一緒に作ってくれる開発メンバーも大募集しています!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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