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社名変更と新たな船出

こんにちは、株式会社リトプラ(旧:プレースホルダ)の代表をしている、後藤(takasuke_go)です。

2022年12月1日に、当社では社名変更や本社移転なども含めたCI(Corporate Identity)のリニューアルを行いました。

・旧社名 : 株式会社プレースホルダ(英文名:PLACEHOLDER, INC.)
・新社名 : 株式会社リトプラ (英文名:Litpla Inc.)
となります。
このnoteでは、CIをリニューアルした目的や背景に触れながら、なぜCIをリニューアルしたのか、これからどうしていきたいのか。について書きたいと思います。

なぜCIをリニューアルしたのか

リトプラ(旧:プレースホルダ)は、2016年9月に創業した会社です。
主力事業として、”遊びが学びに変わる”テーマパークブランド「リトルプラネット」を運営してきました。
創業5年が経過し、コロナ禍で事業内容が多角化したり、CEOとしての自分の役割も変わってきたこともあり、2022年度を第二創業期と位置付け、会社としてさらに成長していくため、CIのリニューアルに取り組んできました。
以前のnoteでも、創業からの5年間でやってきたことやコロナ禍での取り組みについて書いているので、こちらもぜひご覧ください。

2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大により、一部パークの休業やクローズを行ったりと、リアルな施設を運営する企業としては大きな難局を迎えました。
様々な対応策を模索していく中で、こうした状況を転換期と捉え、「リトルプラネット」の技術を法人向けに提供する「リトルプラネット for Business」を新規事業として立ち上げ、多くの企業様/ブランド様とのパートナーシップや、IPコンテンツとのコラボレーションを展開し、現在はテーマパーク事業と同規模にまで成長する事業となりました。

一方で「リトルプラネット」本体においても、パーク体験を拡張する新規サービス「シャリング」や、会員向けオンラインサービスなど、リアル空間/オンラインの垣根を超えたサービスを積極的に生み出し、立ち止まることなくチャレンジし続けてきました。

現在では、様々なパートナーの皆様とのお取り組みが増え、グローバルでの事業展開も進んでいます。
こういった大きな事業環境や社会背景の変化に対応するために、我々自身も変化していく必要がある。
という目的のため、CIという形で具体化することで、今後の中長期的な成長を目指していくことにしました。

新たな社名とロゴ

今回のCIリニューアルでは以下の項目についての言語化/デザイン化を行いました。

  • MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)

  • 社名

  • ドメイン

  • コーポレートロゴ

  • コーポレートサイト

  • 名刺

  • オフィス

MVVについては、今後の会社にとっての最重要項目だったため、かなりの時間をかけて全社横断のプロジェクトとしてリニューアルを行いまして、そのプロセスについてはnoteにも書いていますので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。

MVVを変えたことはとても大きな変化ですが、社名に関しては、これまで通りに「プレースホルダ」で続けていくという選択肢もありました。
しかし、以下の理由から社名も改めることを決めました。

  • コロナ禍で事業環境や社会背景が大きく変わり、2022年度を第二創業期としていたこと

  • リトルプラネットをブランド化していくという経営の覚悟

  • リトプラ、リトプラさん、などすでに略称としてゲストや取引先の方々に認知されていること

社名まで変えた理由のうち、大きなものは上記3点になります。

新型コロナウイルス感染症の流行直後、度重なる緊急事態宣言があり、当社の入居している商業施設でも長期の施設休業(当時は賃料の減免などは無かった)があり、キャッシュが恐ろしい勢いで溶けていく。。という頭が真っ白になる体験をしました。
運営施設の休業、進めていた出店計画のキャンセル、開発プロジェクトの停止、などあらゆる計画がストップし、多くの関係各所からお問い合わせをいただいたり、社内からも不安の声も上がり、一瞬にして窮地に立たされていました。
こういった大きな環境変化があった中でも、営業を再開した際にはたくさんのゲストの方の来場があったり、毎日のように来てくれる子どもたち/ご家族もいました。また、新規でお取引いただいた企業様、スポンサードいただいた企業様もおり、私だけでなく、メンバー一同、多くの勇気をいただくことができました。

新型コロナのような予測できない環境にさらされた時に、どう対応していくべきか。という経験を組織/チームとして積めたことも大きかったのですが、
とはいえ、1つの事業で伸ばしてきた事業を多角化したりといろいろなことをやったため、事業も組織もバラバラな状態でした。
こうした大きな変化があったこともあり、改めてリトルプラネットを軸にしてサービスを派生・拡大させていき、ブランド化していく。という経営の覚悟のようなものを込めて、社名を変えました。

これらをアウトプットしていくために、最初はブランディング専門の会社さんにアウトソースしながらやっていこうかと考えていたのですが、MVVをリニューアルした時に全社で取り組んだことで、各自の熱量がとても高く、その後の事業展開がスムーズにいっていることから、その他のCIリニューアル(今回はロゴやコーポレートサイト)についても内製で行うことにしました。

新たなロゴとコーポレートサイトは、ポップなフォントと「躍動感」「好奇心」を想起させるビビットな黄色をメインカラーとして使用しています。
当社のMVVをロゴとして表現するために、数十パターンのラフスケッチとカラーを組み合わせて検証しながら、具体化していく作業を行なっています。
※デザインプロセスについてはまたどこかでも書きたいと思います。
コーポレートサイトは、お取引しているパートナー企業様のみならず、リトルプラネットのゲストの方々から見ていただく機会も多く、幅広い年齢や地域の方に向けてシンプルな構成としました。テクノロジーによって生み出される“遊び”の楽しさ・ワクワク感をイメージしたデザインを目指しています。

新たなMVVをデザインとして表現するため、40パターンほどのラフスケッチを作成
何度もイメージボードを作り、カラーバランスを試行錯誤

新たなワークスタイルとオフィス

今回のCIリニューアルとタイミングを合わせて、オフィスの移転も行いました。
新型コロナ以降、当社でも働き方が大きく変わっており、オフィスの在り方もどうすべきか検討していたこともあり、ちょうど良いタイミングだったのもあります。
現在、当社ではリモートワーク率が80%になっています。
必要がある人が必要がある時に出社するハイブリッドスタイルのため、固定の執務エリアをほとんど作らず、オフィススペースの半分以上をプロダクトやサービスの「開発ラボ」と位置づけて、モノづくりの拠点となる作りにしました。

開発用のラボスペース。移転したてでまだ機材が揃ってない。。

リモートワークではできないような開発作業や、機材のメンテナンス、備品の発送管理などを行なっており、通常のオフィスとは用途がかなり違っているかもしれません。

リトプラのこれから

主力である「リトルプラネット」事業は当社だけで成り立っているサービスではなく、様々なパートナー企業様との協業によって実現しています。
今後も自社ブランドであるリトルプラネットを拡大させていくことはもちろんのこと、リトルプラネットでも、リトルプラネット for Businessでも目指しているゴールは変わりません。
「未来顧客の創出」
これからの時代を創っていく子どもたち、そして家族を中心としたライフスタイルや家族の在り方が大きく変わっている中、子どもの頃の原体験、家族と過ごす時間はとても貴重なはずです。
こういった機会に当社のサービスをしっかりお届けできるよう、今後もパートナーシップでの協業や共創によってビジネスを生み出していくことを続けていきます。
当社のミッション「アソビでミライをつくる」へ向けて、今後とも邁進していきたいと思います。

社名変更で苦労したこと

おまけ程度で恐縮ですが、当社と似たような形でCIをリニューアルするスタートアップ企業さんにも参考になれば。と思い、苦労した部分なども共有します。
今回、社名の変更まで行いましたが、正直なところ、社名変更とオフィス移転(所在地変更)は同時に行うべきではなかった。というのがあります。
バタバタした中で並行作業として進めてしまったことで、旧所在地で社名変更をしてから現所在地で新しく登記をする。という順序でやっていたため、旧所在地の登記簿には旧社名が記載されないことに気づけなかったです。
手続き上、社名変更と所在地変更の手続きをしていく中で、旧社名が記載された「閉鎖事項全部証明書」と「新たな履歴事項全部証明書」のどちらも必要なケースが非常に多く、この点で時間ロスしてしまった感じです。
口座の名義変更は登記完了後しか変更ができないので、この処理が遅れたこともあまりよくなかったと思います。
このあたりは旗振り役になっていた自分自身がもう少し理解を深めておいてから、スケジュール組むべきでした。
社名変更と所在地変更と同時にやる。ということはなかなかないケースだと思いますが、こういうケースでコーポレートやバックオフィスにそこまでリソースを割けない会社さんもあると思うので、少しでも参考になればと思います。

さいごに

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
会社の代表という立場からnoteを書いていますが、それだけではなく、私個人の想いもあります。
私自身がポケラボという会社を最初に起業したのが2007年。当時のスマホゲームの波にうまく乗れたこともありIPOに向けて準備をしていました。その過程でM&Aという形でGREEのグループ企業となったのが2012年。
初めて起業して0から作った会社から離れ、気づけば10年も経過していました。
ポケラボ社はその後も大きくなり、今いるメンバーの半数以上は私が抜けた後に入社した方たちです。
こうして創業した会社が自分の手を離れて大きくなっていき、バトンが繋がれていくのを見ていると、幸せなことだなと思います。
GREEグループを離れ、この10年で自分自身がどれだけ成長できたか、変われたか、気にするようになりました。
正直に書けば、10代~20代の頃の方が守るものも少なく、自分の時間の大半をやりたいことだけに向けることができていたので、かなりチャレンジしていたと思います。
2回起業しましたが、失敗したことはたくさん話せますが、うまくいったことの大半は運だったり、その時の仲間に助けられたり、1人で解決できたことなんてほとんどありません。再現性があまりにも低くて、それが永遠にも感じられるくらい長い時間軸の中でチャレンジを続けないといけない。
起業ってめちゃくちゃ大変ですよね。
厳しい時ほど人や会社の見方が1番変わると思うんですが、すごく良い経験をできたと思います。
本当に多くの方に助けられていることを実感しました。
この場を借りて、改めてリトルプラネットへ来場いただいているゲストの皆さん、取引いただいている企業の皆さん、株主の皆さん、そして社内メンバーの皆さん全員に感謝いたします。
また、社名変更/オフィス移転にあたり、たくさんのウィッシュリストやお花を送っていただきまして、ありがとうございました。

新しくなったコーポレートサイトはこちら
今回のCIリニューアルで新しくなった、社名やロゴを反映したコーポレートサイトは、以下からご覧ください。

採用はこちら
リトプラでは採用も積極的に行なっています。軽い気持ちでもぜひ覗いてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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