骨をうずめたい!岐阜に根差して地域を活性化したくなった理由
ホンダカーズ岐阜 西谷 隆志(にしたに たかし)です。別の記事で、研究職から経営者への転身において、唯一の不安が「岐阜に骨をうずめる覚悟」と書かせていただきました。
今回は、岐阜に骨をうずめて、岐阜に根差して地域を活性化したくなった理由を少し書いてみようと思います。岐阜の良さは書ききれませんので少し。
私の居住地の変遷
私自身は生まれも育ちも大阪(27年間)ですが、その後の居住地は以下の通り。
大阪市(大阪府) ⇒ 藤沢市(神奈川県) ⇒ 高槻市(大阪府) ⇒ 戸塚市(神奈川県) ⇒ 藤沢市(神奈川県) ⇒ 岐阜市(岐阜県)
市内で居住地を変えたこともあるので、10年ほどで都合7回の引っ越しをしてきました。
岐阜に住む前のイメージと懸念点
岐阜のイイトコロを書く前に、岐阜県外に住んでいたころの岐阜のイメージと住むことを考えたときの懸念点を思い返します。
住んでみる前の岐阜の印象
岐阜といえば、観光地 飛騨高山、白川郷
県庁所在地の岐阜市がどこにあるのかわからない
関西人からすると日帰りで行けるスキー場(山)があるイメージ
結婚して初めて訪れた岐阜市 車で走ると「なにもないところ」の印象
岐阜で作られているおいしい日本酒が多数あるが、都市部でも提供あり
道がただただ広くて、建物が大きく、店舗の間隔も広い
移動が自動車で、小回りが利かず何をするにも不便そう
島国日本で8県しかない海なし県の1つ、趣味である海釣りへの懸念
幼少期から都市近郊での生活のみ 電車の(ほぼ)ない生活は初めて
県民性が見えない、土地勘もない 調べてもなかなか情報が出てこない
正直、他県の人間からは「岐阜に住みたい!」と思う要素が見えなかったのが当時の率直な感想でした。
子供も小さかったので、「学校の雰囲気はどうなんだろう」や、「余所者排除の県民性であったらどうしよう」、「多くが岐阜県民の会社の方たちはどんな雰囲気なのだろう」、「クルマのみで移動する生活に不便はないのだろうか」などなど、懸念点は多かったです。何より、情報があまり出てこないうえに、岐阜出身の知り合いに話を聞いてもなかなか前向きな意見が聞けなかったことも、不安な気持ちに拍車をかけました。
岐阜に住んでみて思ういいところ
いざ、岐阜に住んでみると、とんでもなくイイトコロだということがわかりました。自分に合っていたということも大きいと思いますが、繰り返しになりますが今現在、岐阜での暮らしに何の不満もありません。理由は、上で書いたイメージをポジティブにとらえたという点が多いですが、少し挙げてみます。
観光地 飛騨高山、白川郷は国内外で知名度が抜群
岐阜市内には清流長良川が流れ、温泉も鵜飼もあり観光も魅力的
森林率が高く道路も整備され少し走れば豊かな自然が楽しめる
「なにもないところ」という印象は、いい場所が隠れているから
道が広いことは、自動車の移動がとても快適
多くの施設は余裕のある作りで、自動車が停めやすい
持ち家の比率が高く、平均延床面積も広い
物価も安く、余裕のある暮らしが中心部でもできる
岐阜は海なし県だが、日本海にも太平洋にも2時間で行ける
海沿いの地域と比べてもなぜか海の幸がおいしい
関東にも関西にもアクセス良好 岐阜駅は名古屋まで20分、大阪まで1時間、東京まで2時間
岐阜県は広いが、車さえあれば行動範囲は広がる
都市部で育った自分が疑い深く自己嫌悪を覚えるくらい人がいい
地域のつながりを強く感じる 何の話をしても誰かと繋がりがある
自然も遊びも教育もすべて文句のつけようがなく、子育てには最高
都市部ほど荒れた学校はなく、安心して地元の公立学校に進学できる
外食が極めて多い地域性 安価でおいしい(隠れた)お店が極めて多い
さて、移住定住を推進する他の地方都市でも謳われている内容も多いですが、県の主要都市に居住地を構えてこれだけの環境を得られるところは珍しいのではないでしょうか。
歯がゆいのは、この岐阜の良さが実際に住んでみないと分からなかったという点。県民性は謙虚で保守的な印象です。しっかりと発信していくべきだと強く思いますし、岐阜県出身の方はこの良さを認識してほしいとも思っています。
もちろん、岐阜への移住定住を支援する情報サイトもあります。もはや、働く場所は選ばない時代ですので、ぜひこの住みやすい岐阜にIターンでもUターンでも、実際に住んで体感いただきたいです!
車があってもなくても住みやすい岐阜に
さて、お気づきの方もいるかもしれませんが、「車での移動」が、岐阜が住みやすい場所と語る上での大前提となっています。
冒頭にも少し書きましたが、骨をうずめると決めたときから、「自分で車を運転できなくなってからも岐阜を満喫できるようにしたい」ということを一つ目標にして動いています。「車がないと住みにくい」ではなく、「車がなくても住みやすい、楽しめる」ことが理想です。実際、岐阜の"隠れた"イイトコロの中には、車だけで移動していては見つけられない場所も非常に多いです。
車は移動手段だけでなく、より理想のライフスタイル実現のため高機能化・多機能化していくと思います。自動運転が実現して、高齢になっても安全安心に車で移動できるのが本当の理想です。それでも、歩きづらさを感じてくれば、車を降りてからの快適な移動手段も必要です。近距離モビリティ「WHILL」の取り扱いについては、この課題解決の一つです。想いについては、2022年9月 J-Startup HourでのWHILL社 池田氏との対談記事もご覧ください。
自動車への依存度が高い岐阜だからこそ、岐阜の自動車ディーラーだからこそ、より身近にこの課題に取り組めると信じています。
当然、地域と密着して地域を盛り上げることが重要ですので、このあたりのお話はまた記事にしていければと思います。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
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