見出し画像

盆踊りに行きたい気持ち(私が)

子供の頃、盆踊りが好きでした。学校のグラウンドや謎の広場に櫓が組まれ、ぶら下げられた提灯の下で無心に踊り続けます。札幌市だけかもしれませんが、定番は『子供盆おどり唄』でした。

楽しいとか楽しくないとかも忘れて曲が繰り返されるままに延々と同じ振り付けで踊ります。学校の友達と連れ立って踊りに行ったことも、ひとりで踊りに行ったことも、どちらもあります。数人で行っても結局ひとりで踊って友達とは離れ単独行動になりました。あくまで踊りに行くのです。踊りまくるのです。

自分の中にそんなほんのりとした熱情のようなものがあったことは今となってみるととても不思議です。あまりなにかに熱中する性質ではなかったのです。特に身体を動かすようなことには。

『子供盆おどり唄』の他によくかかる曲には『八ッ坂(やっさか)』がありました。

ミリアム・マケバの『パタパタ』も定番でした。

『北海盆唄』もたまにかかっていました。子供向けの盆踊り会場では頻度は少なかった記憶があります。大人向けといった感じ。

中学生の頃までは近所の盆踊りに参加していたのですが、高校生の夏に盲腸が破裂していると言われて急いで手術してから行かなくなったと記憶しています。退院した日に部分日食で道路に落ちた木の葉の影が欠けた太陽の形になっていたのを思い出します。その後は機会もなく。大学生の頃は地域の盆踊りがどこでやっていたのかも知りません。娘の幼稚園の盆踊りでは園児たちが踊るのをぼんやり見ていました。娘は踊りの振り付けが覚えられない代わりに無駄にファンキーで謎な動きでリズムに乗っていました。懐かしい。

今年の夏は錦糸町の河内音頭大盆踊りに行ってみようと思います。もちろんひとりで。娘は留守番。連れて行くのは無理です。そもそも行かないと思うし。

生きているうちに郡上おどりの徹夜おどりにも行かないとなあ。日本三大盆踊り。徹夜だから宿の心配しなくていいのか。日帰りみたいなもんだから娘には冷蔵庫に何食分か弁当を用意しておけば大丈夫だな。でも移動して徹夜で踊ってそのままバスと電車で帰って来るとか、そんな元気あるのか、オレ。ないかも。



いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。