見出し画像

食べる量を減らすダイエットならお金も節約できるから一石二鳥

娘が今までに処方されたクスリはどれもほとんど「体重増加」という悩ましい副作用があります。もちろんクスリの種類や量によって異なります。それはその通り。ですが、どのクスリも体重が増える可能性は高く、だからこそ定期的な血液検査で血糖値など確認する必要があります。場合によってはクスリの量や種類を見直すなり副作用を打ち消すようなクスリを処方するなりといった対応が考えられます。クスリを増やすのはなるべく避けたい。状態が安定しているのであればクスリの種類を変えるのも量を減らすのもできれば避けたい。となると、食事なり運動なりでなんとか体重を維持する必要があります。クスリを処方されるようになってからずっと続く課題です。これがなかなか難しいのです。なぜなら、ほとんど家から出ないで寝てばかりの娘は運動をしないからです。食事だけで副作用を抑え体重を維持するのはかなり至難の業になります。

学校に通っていた頃は通学がいい運動になっていたので体重の増加も緩やかでした。それでも油断すると急に増えたりもします。夏休みなどは危険な期間です。家でゴロゴロして食べるばかりだとあっという間に増えます。高校3年間で徐々に増えた体重は大学入学で一旦落ち着いたかに見えました。が、その後の退学で元の黙阿弥。どこにも通わなくなったのを機に変えたクスリは「体重増加「が著しく、そこからどんどん増えだしました。

(元)妻の体重と身長は中学生の間に追い越しています。大学をやめて家にこもるようになってからの体重は私に近づきつつありました。これはやばいということで炭水化物を減らして野菜を増やしたりもしました。ご飯は常にマンナンヒカリを入れてカロリー減。カロリー0麺も多用し、おやつはおからドーナツ、パスタもロカボの麺を探して、おかずには豆腐やこんにゃくを多用。少しぐらいお金をかけてでもできることはしっかりやろうと続けていました。

それだけやっても横ばいか微増ぐらいがせいぜいで、これ以上は運動をしないわけにはいかないのが現実です。しかし、娘は運動をする気は一切ありません。そんな娘を説得し、一日3回ぐらいのスクワットからスタート。それでもやらないよりはましだろうと思って続けているうちに回数はもう少し増えました。この頃の体重も横ばいか微増。生理の前後でお腹の調子が悪くて下痢が続いたりすると減ることもあります。健康的ではありませんが、それでも減ると達成感。娘ではなく私と(元)妻の達成感という意味です。

そして飛び降り未遂からの入院。入院中に色々とクスリを試していただいたようで、退院した時には入院前とまったく違うクスリになりました。それまで飲んでいたクスリと比べると古いタイプのクスリですが、娘との相性は悪くないようです。ホッとしました。さらに入院前より体重も減っていました。普通に食べていたとのことなので、食事が良かったのか、それともクスリが変わったことで体重増の副作用が抑えられたのか。以前のクスリはどうやっても体重が増えると言われているクスリだったので変えた効果が大きかったのかもしれません。

退院したのは3年前の夏です。そこからも寒天だのなんだのでダイエット食への取り組みは続きました。一時的に下がったこともあります。しかし、いつからかまったく減らなくなりました。

入院の直前には既に私の体重を越えていたので暴れられると取り押さえるのも大変でした。退院後もすぐに私の体重を越えたのでやはり暴れられると大変です。入院中に変わったクスリも最初のうちはよかったのですが、どこかからまた叫んだり暴れたりが日常になりました。それでも入院前よりは少しはマシなのです。それから徐々にまたクスリを見直したりなんだりの結果、体重はまた着実に増え、(元)妻が置き手紙をして出ていってから日中の娘は家の中をうろつくこともなくなり、体重が減るきっかけは無くなりました。

金をかけてまで低糖質をめざす気力が無くなったのも大きかったかもしれません。ご飯に麦は入れてもマンナンヒカリは買わなくなりました。パスタや麺類も普通のにしています。糖質ゼロ麺もおからドーナツも、あれから買ってないなあ。

そのせいか、娘の体重は順調に増え、気がつくと90キロに近づいていました。やばいよ、これは。

そこからまたダイエットを意識したのですが、今までやった低糖質ダイエットではなく、ただ単に食べる量を減らすことをめざしています。食べる量を減らすダイエットならお金も節約できるから一石二鳥だッ。

日中寝ていることが多いので、昼食をなるべく軽くするようにしています。休日の日中に寝ている日は朝夕の二食にほんの少しの夜食という日も多いです。どれだけカロリーを抑えても食べる量が多いとクスリの副作用もあって体重は必ず増えます。食べる量を減らすと体重は減ります。当たり前ではありますが、これが意外と難しい。なぜなら娘は寝るのと食べるの以外にやることがないので暇だと食べるからです。暇だから本でも読むかとかテレビでも見るかとかだといいのに、そういうことは一切ありません。暇だとなにか食うか寝るかです。

娘の体重が最大になったのは昨年の夏です。10月、私が検診でメタボ診断に引っかかりました。体重を減らせということです。牛乳は低脂肪乳に変えたほうがいいですよと言われました。

そこから私の食事を見直した結果として娘の食事内容も変わりました。それ以前から娘は牛乳をがぶ飲みしていたので低脂肪乳はちょうどよかったのです。たまたまですが、不足しがちなビタミンDも低脂肪乳に添加されています。カルシウムも葉酸も。ビタミンDのおかげなのかなんなのか、娘の絶叫も暴力も激減しました。

紆余曲折はあったものの、この春ぐらいからようやく娘の体重が少しずつ減り始めました。最近は深夜の夜食も無しで過ごす日もあります。

そして今日、何年ぶりか思い出せないぐらい久しぶりに娘の体重が80キロを切りました。娘は体重計を見て「74.6キロ」と言っていましたが、昨日は80キロを超えていたのにそんなに減るはずはないだろうと確認したら79.6キロでした。

すごいよ!

思わずお祝いでケーキでも買ってこようかと思いましたが思いとどまりました。それはダメだ。

まあでも明日はなんか甘いお菓子でも買ってくるかな。たまには、ね。

いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。