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桜はずっと、身ほとりに。

 散りゆく桜の季節を俳句と動画でお楽しみください。













季語:花見人
はなみびとそらをたっぷりみてかえる
前世が見えるチャネラーの人に「マキさんは昔、お江戸の遊び人でしたね」と言われました。そういえば私、若い頃から「花見は歩きながらするもの」と思ってたんですよ。お江戸の花見がまさにそうだったらしい。(前世の記憶…?)













季語:花の宴
いっきしゅうめきてこごえのはなのえん
夜桜の下で車座になり、盃を酌み交わす男たち。真顔でただならぬ雰囲気でした。青山霊園は数年前から園内の飲食NG。これはまだOKだった頃に詠んだ句です。















季語:花屑
はなくずのふまれてみずをはきにけり
薄紅色に敷きつめられた遊歩道を歩くとブジュッ。思わず足を引っ込めました。雨が降ったのは何日も前だったのに。















季語:花屑
はなくずのうちよせてくるじどうどあ
ガラスの外にうずたかく吹き寄せられた花びらのかたまり。店内に誰か入ってくるたびにはらはらとまぎれこんできます。















季語:花筏
いえずすのさんだるうすしはないかだ
キリスト教の復活祭の日付は毎年変わり、桜が散る頃に重なる年もあります。今年(2021年4月4日)もそうですね。川面を覆う花びらを筏に見立てた季語。

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 数年前の3月、千鳥ヶ淵の噴水池の水底をカエルの卵がうにょうにょと覆っていました。皇居のお堀に棲むカエルが土手をのぼって産卵したのでしょう。お堀の水は魚や亀や天敵だらけですからね。

 4月に再び訪れて撮った動画がこちらです。

 水底の赤いのは、前年の秋に色づいて冬に散った桜の葉でした。

 桜紅葉は一枚一枚がとても美しい。いっせいに紅葉する種類の木だったら桜並木は秋も名所になっていたでしょうが、残念ながらばらばらに色づき、ばらばらに散ってゆきます。でも冬に訪ねると木の下が一面きれいな絨毯になっているので、冬の名所に認定してほしい気もします。

 春、夏、秋、冬。
 桜はずっと、私たちの身ほとりに。


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お知らせ(1)
 布デザインのオンラインショップHappy Fabricがデザインコンテストを開催してますよ〜。お題は『新しいOHANAMI』。花は桜でなくても良いそうです。提出は4月11日まで。デザイナー登録が必要です。
 私も何か出そうかな。皆さんもぜひ。


お知らせ(2)
 最近フォローしてくださった皆さま、縦読み神話『はにケンさん』もう読みましたか。ちょうど桜が散る季節の海辺の小さな町が舞台の物語なんです。
 春の陽気にぴったりのほのぼのファンタジー(前半はね)、よろしかったらお読みください♪



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