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歌う絵本作家

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SpotifyやApple Musicに配信中の楽曲などを少しずつご紹介します。
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記事一覧

こんなカラオケあったらな♪|10月17日の種

 カラオケはお好きですか。  私は苦手です。  でもカラオケ以外で歌うのは好き。  合唱団の友人も言ってました。 「カラオケ好き派と嫌い派がいるよ」  歌好きのカラオケ嫌い、意外と多いのかも。  なぜ苦手?  たぶん窮屈だから。  あらかじめ録音された演奏に自分をはめこんで歌うのが苦手。  昔、知人に連れられてピアノバーに行ったことがあります。私の気ままな歌声にピアニストが寄り添うように生伴奏してくれて最高に気持ち良かった。歌い手と伴奏者が同じ時空間で共同作業する、

有袋類のネーブルと単孔類のネーブルを作った話

 ネーブルオレンジが店先に並ぶ季節になりました。  旬は冬。  でも最近は夏でも見かけるよ。  ハウス栽培?  いえいえ。  あれは季節が真逆の南半球で穫れた、オーストラリアの冬のネーブルです。  農業に疎い私がなぜ知っているかというと、以前PRキャンペーンをお手伝いしたから。キャラクターデザインとSNS用の動画を担当しました。  おなかのポケットで赤ちゃんを育てる有袋類のコアラと、哺乳類なのに卵を産む単孔類のカモノハシをネーブル化して2つのキャラクターをご提案。

2022年のクリスマスはこの歌が世界中で流れると思う

 クリスマスのメロディがあちこちから聞こえてくる季節になりました。  そんな中、欧米ではとても人気なのに日本ではそれほど流れない曲があります。  Carol of the Bells。  あれ、でもどこかで聴いたような‥‥。  はい、映画『ホームアローン』で使われてましたよね。  Carolは宗教的な祝歌。  イエスキリストの誕生を祝うクリスマスキャロルが有名です。    クリスマスだぞ〜    ディンドン 鐘を鳴らせ    みんなで陽気に歌おう  雪降る道を駆け

「幸せになって見返してやる」と駆けていった男の話

「僕ね、安里屋ユンタが好きなんですよ」  と言われたら、あなたの反応はどれですか。  ① 何それ。お菓子?  ② 民謡‥‥でしたっけ?  ③ へぇ、どっちのバージョンが好き?  ③と答えたあなたはかなりの沖縄通。 『安里屋ユンタ』は大きく分けて新旧2種類あります。では夏川りみさん、お願いします。  聴いたことあるでしょう。  伝統楽器・三線の伴奏で彼女が歌うのは1934年にリメイクされた『新・安里屋ユンタ』。のどかな男女のラブソングで「沖縄良いとこ一度はおいで」としめく

土を入れただけの鉢

 古今の英詩に適当なメロディーをつけて口ずさむのが好きだ。そのいくつかを動画サイトにアップしたら、先月ミコラという若い男性からコメントが届いた。  Good song! 「サンキュー、ミコラさん」と返信して、二人の会話が始まった。 「あなたの歌に触発されて、詩をウクライナ語に翻訳してみました」  ミコラはキーウ在住のウクライナ人だった。彼が翻訳したのはロバート・フロストの『そろそろ窓をしめようか (Now Close the Windows)』という短い詩。 「静かな日

超能力者として50年生きてきた私が今も口ずさむ歌

 これからお話しするのは私の身に本当に起きたことです。  という書き出しの小説じゃないですよ。  一人の友人以外誰にも語ったことのない私のごく個人的な秘密。  じつは私、超能力があります。 きっかけは祖母の入院 力が目覚めたのはスプーン曲げやユリ・ゲラーが日本中でブームになった1974年よりも少し前の1972年。当時私は東京郊外の中学校に通う1年生でした。  ある日、授業中に教室の前の引き戸ががらがらと開き、学年主任の先生が私を手招きしたんです。「おばあさんが倒れたら

「眠くなる歌声ね」と言われて赤面した話

 きょうは一人称を「僕」で書くことにします。  いや、ただ何となくそんな気分でして。  6月21日は夏至。  と聞いて、スペインでとある女性に言われた一言を思い出しました。  1989年夏。  広告会社を辞めた29歳の僕はしばらく職探しをせず、有り金はたいて日本から飛び立ちました。スペイン北部の古都サンティアゴ・デ・コンポステラに3週間ほど滞在し、Música en Compostela という音楽プログラムに参加するためです。  世界中から集まった音楽家や音楽家の卵、

湖島の岸辺で口ずさむ歌

 湖にぽつんと浮かぶ小さな島が好きだ。  小舟があったら漕いで上陸してみたい。  世界の湖島めぐりツアーなんて、企画したら面白そう。  アイルランド北西部のスライゴ(Sligo)郊外に、憧れの湖島がひとつある。  ギル湖(Lough Gill)の東に浮かぶ、周囲200メートルほどの島イニスフリー(Innisfree)。  その名を世界に知らしめたのはW・B・イェーツ(William Butler Yeats)の詩『イニスフリー湖島』(The Lake Isle of In

皆さん、あたたかい年越しを。

 工事現場の扉にこんな注連縄がかかってました。  テールランプに照らされてほろ酔いで歩いている人っぽい!  皆さん、2021年も仲良くしてくださってありがとうございました。  2022年は連載がんばります。よろしくお願いいたします。

30年近くコールドスリープ状態だった歌

 その古いMDには、1993年頃に書かれたバラードが収録されていました。  当時私は会社を辞め、翻訳のアルバイトをしながら夜はユーミン夫妻の音楽学校に通っていました。シンガーソングライターコースを履修していましたが、なりたかったのはソングライターつまり裏方です。  私がクラスで発表したバラード曲『まぶしい六月に』は年間優秀賞を受賞しました。賞状と無縁の人生でしたからちょっと嬉しかった。その時の記念写真がこちら。向かって右奥の水色のシャツが私の先生。教え方が明快で男気のある

6月の歌と、出さなかった手紙

 6月に聴きたい曲は何ですか。  いろいろありますよね。ユーミンの『雨のステイション』とか。  一つにしぼるとしたら私はチャイコフスキーの『舟歌』かな。12のピアノ曲から成る彼の《四季》の中でもとくに美しい小品です。   1月  炉端にて   2月  謝肉祭   3月  ひばりの歌   4月  松雪草   5月  白夜   6月  舟歌 ←   7月  草刈人の歌   8月  収穫   9月  狩り   10月 秋の歌   11月 トロイカ   12月 クリスマス  

聖歌と童謡を贈ります

 2010年12月、今からちょうど10年前。  ひとりアカペラのクリスマスキャロルをvimeoにアップしました。  良かったらお聴きください。  左右色違いの靴下で床を踏み鳴らしながら歌っています。途中に挿入した日本語曲は『私は門の外に立ち』という聖歌(好きなんですよ、この歌♪)。  動画の撮影場所は   ・府中の森公園   ・東京国立近代美術館工芸館周辺   ・四ッ谷駅 〜 聖イグナチオ教会  降り積もった桜紅葉の土手をiPhone片手にさくさく歩きました。  たっ

再生

ふたりできみがよ

令和元年5月、ふたりでハモれるやさしい『君が代』を作りました。 「令和」は beautiful harmonyという意味だ、と聞いたので。 令和2年1月1日。 動画完成。YouTubeにアップしました。魚たちが歌いながら泳ぐ、ちょっとめでたい雰囲気のアニメです。良かったらご覧ください。 楽譜が苦手でも耳で覚えられるよう、下ハモりのパートを別途歌ってます。

あの絵本にインスパイアされて作ったクリスマスソング

新曲をリリースしました! そしてPVをYouTubeに公開しました。 PVでは曲の前半部分を紹介しています。後半もっともっと盛り上がっていくので、Spotify や Apple Music で聴いてもらえると嬉しいです! そして、とくに海外在住の皆さま、海外にお友だちの多い皆さま、どうか、どうかこの曲をシェアしていただけませんか。クリスマスまであと2週間。短期決戦なのです。どうぞよろしくお願いします! ちょうど1年前、『半分サンタ選手権』という絵本をnoteで発表しまし